え~、落語の『饅頭こわい』という噺にもありますように、誰にでも一つぐらいは怖いものってのがありますな。「いいや。俺には怖いものなんか何もない!」なんてことを言うお方に限って、なんでもないようなことが怖かったりするのも、まぁ人間の妙とでも申しましょうか。
こう申しております私なんぞは、恐怖症の一つや二つではすまないところがございまして、怖いものだらけですな。
まずは、広場恐怖症。
広~い空間のまん中に居たりすると、どうも落ち着かない。ビルの吹き抜けのロビーや、広い道路のまん中の緩衝地帯などもダメ。心臓がバクバクうなりだして、そのうち腋のほうからジワ~っと脂汗なんかが浮いてきまして、ついには居たたまれなくなってどこか隅のほうへ逃げ込んでしまうんですな。
ですから、広場のまん中での待ち合わせはご勘弁願いたい。
そういえば、ネズミも広場恐怖症だとか。隅をチョロチョロ走ってて、あまり部屋を横切っていくネズミは見たことがありませんなぁ。
そしてお次は、閉所恐怖症。
先ほどとは逆に、狭いところもダメ。閉所というよりは狭所ですな。「やっかいな奴やな~」ってな声もありましょうが、でも、少々の狭さなら問題はないんです。体ギリギリぐらいの狭いところがダメ。たとえば、乗用車のトランクルーム。たとえば、細長い土管の中。
極め付きは、テレビ等でやっている洞窟探検。人一人が、這ってやっと入れるぐらいの穴へ入っていくシーンなんか見てますと、「何もそんな狭いところへ入っていかなくても」とイライラして、息苦しくなってきて、ついには我慢の限界を超えてチャンネルを変えてしまいますな。
そいでもって、逆高所恐怖症。
踏み台に上るのも怖いって人もいるようですが、「なんとかと煙は高いところへ上る」というように、高い所は案外平気なんです。
で、何が逆かと申しますと、低いところから見上げるのがダメ。いやいや、普通に空を見上げるってのなら何も怖くないんです。ただ、何十階建ての高層ビルの根元のほうからビルを見上げると足がすくんでしまいます。
「高そうやな~」ってなことで、うかつに見上げたりすると、ビルを伝って底なしの空に向かって落下していくような感覚におそわれて、血の気がスーッと下がってしまう。まぁ、今のところ失神したことはないんですがね。
もう一つあげると、手術・解剖シーン恐怖症。
ケガで血を見るとか、メスを入れるとかいうのは全く問題ないんですが、血がまとわりついた内臓とかはどうもいけない。こういうのを見ると、本物とか作り物とかにかかわらず、手足から力が抜けていって部屋の中をのたうちまわることになる。
って言ってるそばから、想像してるだけで力が抜けてくる。
他にもまだまだ怖いものがありますが、数えあげるとキリがありませんので、とりあえずはこのへんで・・・。
あぁ、もう一つ二つやっかいなのがありました。
女性がこわい。なかでも、美人やかわいい女性がこわい。
そして、ゴディバのチョコレートなんてのもこわい。
それからやはり、饅頭もこわい。
で、とどのつまりは、お茶がこわい。
おあとがよろしいようで。 デデン!!
2002.1.31 Wed. 小川 篤
こう申しております私なんぞは、恐怖症の一つや二つではすまないところがございまして、怖いものだらけですな。
まずは、広場恐怖症。
広~い空間のまん中に居たりすると、どうも落ち着かない。ビルの吹き抜けのロビーや、広い道路のまん中の緩衝地帯などもダメ。心臓がバクバクうなりだして、そのうち腋のほうからジワ~っと脂汗なんかが浮いてきまして、ついには居たたまれなくなってどこか隅のほうへ逃げ込んでしまうんですな。
ですから、広場のまん中での待ち合わせはご勘弁願いたい。
そういえば、ネズミも広場恐怖症だとか。隅をチョロチョロ走ってて、あまり部屋を横切っていくネズミは見たことがありませんなぁ。
そしてお次は、閉所恐怖症。
先ほどとは逆に、狭いところもダメ。閉所というよりは狭所ですな。「やっかいな奴やな~」ってな声もありましょうが、でも、少々の狭さなら問題はないんです。体ギリギリぐらいの狭いところがダメ。たとえば、乗用車のトランクルーム。たとえば、細長い土管の中。
極め付きは、テレビ等でやっている洞窟探検。人一人が、這ってやっと入れるぐらいの穴へ入っていくシーンなんか見てますと、「何もそんな狭いところへ入っていかなくても」とイライラして、息苦しくなってきて、ついには我慢の限界を超えてチャンネルを変えてしまいますな。
そいでもって、逆高所恐怖症。
踏み台に上るのも怖いって人もいるようですが、「なんとかと煙は高いところへ上る」というように、高い所は案外平気なんです。
で、何が逆かと申しますと、低いところから見上げるのがダメ。いやいや、普通に空を見上げるってのなら何も怖くないんです。ただ、何十階建ての高層ビルの根元のほうからビルを見上げると足がすくんでしまいます。
「高そうやな~」ってなことで、うかつに見上げたりすると、ビルを伝って底なしの空に向かって落下していくような感覚におそわれて、血の気がスーッと下がってしまう。まぁ、今のところ失神したことはないんですがね。
もう一つあげると、手術・解剖シーン恐怖症。
ケガで血を見るとか、メスを入れるとかいうのは全く問題ないんですが、血がまとわりついた内臓とかはどうもいけない。こういうのを見ると、本物とか作り物とかにかかわらず、手足から力が抜けていって部屋の中をのたうちまわることになる。
って言ってるそばから、想像してるだけで力が抜けてくる。
他にもまだまだ怖いものがありますが、数えあげるとキリがありませんので、とりあえずはこのへんで・・・。
あぁ、もう一つ二つやっかいなのがありました。
女性がこわい。なかでも、美人やかわいい女性がこわい。
そして、ゴディバのチョコレートなんてのもこわい。
それからやはり、饅頭もこわい。
で、とどのつまりは、お茶がこわい。
おあとがよろしいようで。 デデン!!
2002.1.31 Wed. 小川 篤