STUDIO GREY blog

イラストあります…でも、無料素材ではありません

#5 二極論

2001-12-27 09:56:00 | STUDIO GREY Diary
またあのスピーチがテレビから流れてきた。その言葉を聞くたびにテレビに向かってつっこんでしまう。
何がと言うと『我々の側につくのか、テロリストの側につくのか』というブッシュのスピーチのこと。年末の報道特番などを見ていると、このシーンが放映されていた。
この言葉の前後の文脈をよく知らないし、アメリカ国内に対してのスピーチの一部なのかもしれないとも思うんですけど、なぜか聞くたびにひっかかってしまって、「なんでその二つだけやねん!!」ってつっこんでしまうのは私だけ?

昔、『究極の選択』というのが流行ったことがあった。その頃後輩に、「AとB(内容は忘れました)のどっちか選ばないといけないとしたら、どっち選びます?」と聞かれて、「どっちもイヤ。」って言うと「ダメです。選ばないと死ぬんですよ。」などと突っかかってきたことがあった。そのあと考えてるふりして、うやむやにしてしまいましたけどね。
で、そのとき思ったのが、「『選ばないと死ぬんです。』って、選択肢が3つになってるやん」ってこと。
こんなこと言うとゲームにならないんだろうし、おとなげないしで本人には言いませんでしたけど、あいつ自分で言ってて気がついてたんかなぁ?

両方選ぶのはダメだとしても、どちらも選ばないという選択肢は常に存在するような気がするのだが・・・。

ドラマなどで、男性が彼女に「私が大事なの?仕事が大事なの?」って言われてたり、部下が上司に「俺につくのか?あいつにつくのか?」と問われていたりするシーンがありますけど、どちらも選ばないというのは、かなり厳しい道にはなるでしょうね。

ただ、私の場合「俺か?あいつか?」っていう選択を迫る人を信用しないようにしてます。なんか高圧的で、傲慢さのようなものが見えて信用する気になれないんですよね。
あ、でも女性に言われた場合どうかなぁ。どういうシチュエーションで問われるかということもあるけど、判断に悩むなぁ。

失礼。話が少しそれかかっている。ブッシュのスピーチのこと。
そんなにアメリカのやることは正しいのか?正義はアメリカにしかないのか?確かにテロリスト達のやったことは許しがたいことではあるが、この問いかけはあまりにも独善的ではないか?
他にもいろいろ選択肢があるだろうに、なぜアメリカとテロリストの二つだけなんだ?。
ブッシュの言葉にアメリカの傲慢を見てしまうのは、私だけ?

最後になりましたが、今年も一年ありがとうございました。
よいお年を。
2001.12.26 Wed.  小川 篤

訂正:前回『ホワイトスネークのHome Sweet Home』と書きましたが、『モトリークルーのHome Sweet Home』の誤りでした。失敬。


#4 クリスマスソング

2001-12-20 14:54:00 | STUDIO GREY Diary
FMから、クリスマスソングやクリスマス的ソングが繰り返し流れてくる中で「Brazil」を聞く。ラテンスタンダードと言っていいのかな?。映画「未来世紀ブラジル」で使用されていた曲。
16年程前にブラジルの情報誌なんてのに携わってたことの影響もあってか、以来ラテン曲も結構気に入ってます。CD買って聞くほどじゃないけど・・・。
思えば、好きな曲はジャンルに関係なく好きになってたりする。いいもんは良いってことだな。でも、日本語以外は全くといっていいほどダメなもんで、洋楽に関しては歌詞の内容はほとんどわからずに聞いてます。メロディーラインを気にいっているだけかな。

で、この時期に合う曲をいろいろ考えてみる。
王道中の王道なんでしょうけど、エンヤの「イーハ・ヒューイン(きよしこの夜)」。アイルランド語で歌われていて、多重録音の効果もあって非常にきれい。同じくエンヤの「Shepherd Moons」や「Evening Falls...」もいいな。
「きよしこの夜」で思い出したのが、サイモン&ガーファンクルの「7時のニュース」(だったかな?)。「きよしこの夜」のバックで、ベトナム戦争で死傷者が何人でたとかいったラジオ放送が流れている曲。久しぶりに聞きたいなぁ。この時期になるとけっこう流れてたけど、近年耳にしないような気がする。
それから、バンドエイドの「Do they know it Christmas」。ベストヒットUSAで、初めてP.V. 見たときには、参加アーティストに驚かされた。無理にでも日程合わせたんでしょうねぇ。

他に、ホワイトスネークの「Home Sweet Home」、シンプリーレッドの「Stars」、ボンジョビの・・・? あ、曲名が出てこない。
いろんな人が歌ってるけど、「There is a ship」も入れておこう。
少し前、二胡奏者のチェン・ミンがFMに出演したときに、クラプトンの「Tears in Heaven」を生演奏したことがあった。アルバム収録はされてないと思いますが、独特の揺らぎがとても心地いい。
これも王道。バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」。パイプオルガンなんぞで聞いた日にゃ、そりゃもう感動ものです。
ベートーベンの交響曲9番もいいけど、ホルストの組曲「惑星」の「海王星」なんてのもどうかな?「金星」もいいかも。でも、「火星」はないな。シベリウスの「カレリア」も案外いいかも。
邦楽では、山下達郎の「クリスマス・イブ」や広瀬香美の「Dear, again」、ユニコーンの「雪が降る街」なんかが王道かなぁ。佐野元春の「Christmas time in blue」、「Rock'n'roll night」は?
この時期の「なごり雪」も好きなんですけど、これには個人的に思い出がありすぎてイマイチかな。古い曲にも良いのがたくさんありますけど、その時々の思い出が絡むからなぁ。
つい最近では、スーパーバタードッグの「さよならカラー」とaikoの「おやすみなさい」がお気に入り。あまりクリスマス的ではないんですけどね。
ま、うだうだ言いましたけど、それぞれがそれぞれのお気に入りの曲でも聞いて、クリスマス、年末をお過ごしください。

ってなことで少し早めの "Merry Christmas"。
2001.12.20 Thu.  小川 篤


#3 聖地

2001-12-10 11:27:00 | STUDIO GREY Diary
また聖地(と、その周囲)がざわめいているようだ。
イスラエルが、エルサレムなどでの連続自爆テロに端を発し、パレスチナ自治政府を『テロ支援体制』と認定(手前勝手の認定 国連総会では反対決議が出ていたと思う)。イスラエル軍が報復攻撃を開始。そして、パレスチナの自爆テロも依然として続いている。

聞くところによると、ユダヤ教、イスラム教、キリスト教(もう一つあったかな?)は、もともと同一の神を崇拝しているという。
確かに、それぞれの教義は独自のものを持ち、相容れないものがあるのだろう。ユダヤの神とイスラムの神には、あまりにも大きな違いがあるのかもしれない。でも、聖地を同じくする者同士、共存することは不可能なんだろうか?譲って、敵対心が消えることは無いとしても、少なくとも聖地を巡って争うことは止めにしないか?

彼の地の神は、あまりにも好戦的すぎるのではないかと思えてならない。血を見ないことには人間を信用できないのか?。そうでないとすれば、エルサレムは魔物に魅入られているのかもしれない。
いずれにしろ、神は何を思い、何を考えてこの事態を見つめているのだろうか。

この世界にある敵意や悪意は、まだまだ減りそうにないようです。

ってなことの独り言。
2001.12.10 Mon.  小川 篤


#2 継承

2001-12-04 11:54:00 | STUDIO GREY Diary
このコーナー2回目。政治のことについて書いてみようかな?と思ってたんですが、おめでたいことがあったので次回以降に。

おめでたいと言っても自分のことでなくて、皇太子后雅子さまの女児ご出産のこと。暗めの話題の多い中、すこしホッとする話。
いやぁ~ よかったよかった

ちょっと天皇に関する思い出話。
高校生の頃、三重県の菰野でその年の植樹祭が開催されました。式典の音楽担当で県内(北勢地域だったかな)の高校のブラスバンド部が召集され、その一員として参加。クワ入れのときに天皇陛下(昭和天皇)が出てこられた。会場はすり鉢を半分に割ったような状態で、式典場はすり鉢の底。ブラバンは最後部の縁の部分で、私はユーフォを吹いてたのでそのまた後ろ。下のほうに小さ~く見えてた記憶がある。少しお話にもなったかもしれないですが。とにかくそのあたりは曖昧で、登場のところだけ覚えています。
正直いって、それまで天皇に対しては、良くも悪くも興味を示してなかったのですが、少し愛着がわいたような・・・失敬。
そして、昭和64年の天皇御崩御。7日ばかりだけあった昭和の最後の年。それまで昭和が終わるということを想像してみたこともなかったので結構衝撃を受けたように覚えています。
その頃から、日本の成り立ちなどについてようやく興味を持ちはじめ、果ては偽書とも称される古史古伝の解説書なども読みあさったこともありました。

すみません。話が少しづつずれてきてます。

で、内親王ご誕生のこと。
最初に『女児誕生』と聞いて「?」っと思ったのですが、テレビなどを見聞きしていると、そのあたりが少しづつ話題にのぼりはじめているようですね。
皇室典範によれば皇位継承の基本は『長兄相続』。でも、今のところ、この度の内親王さまを含めて宮家の方々のお子さまも女性ばかりで、『男性に限る』ということを続ければ皇統は絶える。皇太子后に無用のプレッシャーをかけない意味でも、ここはひとつ『長子相続』に変えるというのはどうか?(古代には『末子相続』もあったらしい。長命になってきているので、これもありかな?)そうすれば、女性でも皇位継承が可能になる。いろんな条文が絡みあってくるので、一朝一夕にはいかないでしょうけど。
まぁ、こういうことは本来、天皇家なり各宮家の方々が考えることなんでしょうけど、皇室典範という法律がある限り自由にもならないようですし、そのうち私達の考え方(皇室の存在も含めて?)を訊ねられる時がくるんでしょうね。

しかしなんやなぁ。天皇家という立場上しかたがないのもわかりますが、一家族、一家系のありようが専用の法律によって律せられているというのも如何なものかと思ってしまいます。

ってなことの独り言。
2001.12.4 Tue.  小川 篤