当初は、まだまだ3ヶ月あるじゃんって思ってたのに、気づけば後10日余り
慌てて行って来た
ってなわけで、令和初のアート鑑賞はフェルメール
《ヨハネス・フェルメール》
ネーデルラント連邦共和国の画家で、バロック期を代表する画家の1人
映像のような写実的な手法と綿密な空間構成そして光による巧みな質感表現を特徴とし、光の魔術師とも称されるらしいよ
本名は、「ヤン・ファン・デル・メール・ファン・デルフト 」フェルメールちゃうん
画家として活動した約20年の間に描いたのは50数点。そのうち現存するものはわずか35点なんだって
ヨハネス・フェルメール《マルタとマリアの家のキリスト》1654-1655年頃
スコットランド・ナショナル・ギャラリーNational Galleries of Scotland, Edinburgh.
Presented by the sons of W A Coats in memory of their father 1927
フェルメールは、小さい作品を好んだらしく、この作品が最も大きなサイズなんだってさ
新約聖書「ルカ伝」10章の一節
キリスト(右)をもてなすマルタ(中央)が、
家事を手伝わずに熱心にキリストの話を聞く妹のマリア(左)に対して不満に思い、キリストに訴えてるシーン
結局、キリストは「マリアは良い方を選んだ」と、マリアを讃えたらしいけど、お姉さんは憤慨しただろうね
(笑)
ヨハネス・フェルメール《取り持ち女》1656年 ドレスデン 国立古典絵画館
bpk / Staatliche Kunstsammlungen Dresden / Herbert Boswank / distributed by AMF
日本初公開作品
それまで宗教画や物語画に取り組んでいたフェルメールが初めて描いた風俗画で、
女性が客から金貨を受け取ろうとする瞬間が描かれている
左から2番目のニヤけた老婦人が作品のタイトルなってる『取り持ち女』で、放蕩息子と女性のやり取りを、
画面の左端で薄笑いを浮かべながら見ている男性はフェルメールの自画像ではないかと言われてるらしいよ
この作品はどうしても好きになれないんだけ、描かれてる人物たちの
内面のいやらしさとか、いやしさが上手く表現されてるからなのかもね
ヨハネス・フェルメール《手紙を書く婦人と召使い》1670-1671年頃
アイルランド・ナショナル・ギャラリー
Presented, Sir Alfred and Lady Beit, 1987 (Beit Collection) Photo © National Gallery of Ireland, Dublin NGI.4535
一心に手紙を書く女主人と、窓の外を眺めている召使いが描かれてるんだけど、
召使いが中央で全身に描かれてて、部屋の中を覗き見てるような構図になってる
後ろに描かれてる絵は、《モーセの発見》という絵なんだって
だから、女主人が熱心に書いてる手紙の結末は、和解を示してるんじゃないかって話
ヨハネス・フェルメール《手紙を書く女》1665年頃 ワシントン・ナショナル・ギャラリー
National Gallery of Art, Washington, Gift of Harry Waldron Havemeyer and Horace Havemeyer, Jr.,
in memory of their father, Horace Havemeyer, 1962.10.1
背景の絵に愛の象徴である弦楽器が描かれてるから、手紙は恋文だろうと言われてる
毛皮付きの黄色の上着は、《真珠の首飾りの女》や、《女と召使い》など6作品に登場してて、
フェルメールがモデルに着せてるって話なんだけど、これを聞いてちょっとキモい(|||´Д`)と思っちゃった
この白い毛皮はとても高価なもので、貴族の衣服であり、高貴の象徴なんだって
ヨハネス・フェルメール《リュートを調弦する女》1662-1663年頃 メトロポリタン美術館
Lent by the Metropolitan Museum of Art, Bequest of Collis P. Huntington, 1900 (25.110.24).
Image copyright © The Metropolitan Museum of Art. Image source: Art Resource, NY
薄暗い室内で、女性がひとりで楽器を調弦してる
その横には誰も座っていない椅子が置かれていることから、愛する人が不在であることを示唆してる
女性の窓に向けられているような眼差しが、
調弦に集中して何気なく外に目をやったのか、愛する人が姿を表すのを待っているのか、
もしくは、床が散らかってることから、ケンカして出ていった愛する人の背中を追っているのか
どれなんだろね~
ヨハネス・フェルメール 恋文 1669-70頃 アムステルダム国立美術館蔵
Rijksmuseum. Purchased with the support of the Vereniging Rembrandt, 1893
この『恋文』は、一度盗難されて、13日後に取り戻したんだって
でも、犯人にキャンバスを切り裂かれちゃって、1年かけて修復した作品
カーテンと床による奥行きの感の演出手法が絶妙で、女性と使用人の様子を覗き見してる構図になってる
壁に掛けられた絵に旅人が描かれてるから、女性の愛する人が遠くにいると暗示してるんだって
恋文を受け取って戸惑いの表現で使用人を見つめる女性と、
使用人は何かを知っているかのような微笑で女性を見つめ返してて、この二人の信頼関係が感じ取れて微笑ましい作品
チョコレートが入ってた缶は、固形水彩絵具(パンカラー)を入れようかと考え中
フェルメールにあやかって、少しは良い絵が描けるかも
(笑)