づれづれ気儘日記です

日常のこと
亡き愛犬たち・・・
スローライフ・・・
・・・趣味の株取引

春の足音

2015年02月07日 10時07分26秒 | 日記

 立春が過ぎたというものの、一番厳しい寒さの候。

去年の今頃のブログで、近所の白梅のことを書いていたので今年も見に行った。

・・・毎年同じことを書いているというのもなんだか恥かしいが^^・・・

案の定、今年もキッチリと白梅が咲き初めている。

自然の持っている、季節を察知する力は生半可ではないと、気付かされる。

   

         

   

 木もその樹齢と共に、少しは変化して老いているんだろうけど、

人間が劇的に変わった、と気付くことはきっとないんだろうな。

人間が気付かないくらいの変わり様で日日変化している。

自然の営みは、静々と、淡々と続いているんだな。

でも、人間はなかなかそうはいかない。いつも揺れ動く気持ちや現実に動揺しながら、

ときには心をかき乱され、戦々恐々として、喜怒哀楽の中で生きている。

こういう変わらない自然の姿を見せられると、我が身の小ささを思い知らされるなぁ。



 今月のお寺の掲示板。・・・久し振りの登場である。
           
   有り難いお言葉、というより、まるで俳句みたいなんだが・・・・。





VS ピロリ菌

2015年02月05日 08時28分44秒 | 日記

 定期健康診断の案内が来たので、去年7月にできた総合病院で受診した。

内覧会のことをこのブログでも書いたが、

11階建て、ベッド数500を超える、住宅街には若干不釣り合いな大病院だ。

開業半年を過ぎてどんな様子かな~、という野次馬的な気持ちも大きい。


 家から歩いて5分ほど、中に入ると、なんとガラガラ。

ゆったりとくつろげるホテルのロビーのような雰囲気。

・・・人がポツポツとしかいない・・・それも老人ばかり・・・

時間は、9時過ぎ。受け付けをする人で一番たて混んでる時間のはずなのに。

こんな感じで運営が成り立つのだろうか、と心配になる・・・。

        


 2階の健診センターで一通り受診している間、看護師さんと話をすると、

患者さんが少ないらしく、看護師さん達も時間を持てあましているようだった。

なんせこの辺りは大きな病院がひしめいている。

車で2,30分の範囲だったら、大病院が5つはある。

中には有名な大学病院や国立の専門病院もある。

競合が厳しくて、看護師さんも心配していた。


 ましてや、この病院は開業前に世評を落とすような出来事もあったし、

そのせいで、さらに苦戦を強いられているのだろうと思いながらも、

救急体勢が充実しているし、介護施設もあって、

近所に住む者としては、心強い。なので、なんとか頑張ってほしいと思う。



 そんなことを考えながら、健診の最後、問診。

時間があるせいか、若い女医さんが丁寧にいろいろと話をしてくれた。

しばらく話していると、胃ガンの話になって、

僕の場合は、約8年前の手術で、3分の1胃が残っている。

『今は、胃が残っている場合、ピロリ菌を除菌するようになってきているんですよ。』と。

そういわれ、僕の方は、一瞬で目が点になる。

なぜなら、胃ガンの手術以降丸5年が経過するまで、定期的に胃カメラ検査、

CT検査等を受診して、ようやく5年経過で主治医から、

『これで卒業ですね』という言葉。 ようやく検査から解放されていた。

その間、ピロリ菌は相変わらず陽性なので、先生に、

『除菌しなくていいんでしょうか?』という問いかけをしていた。

それに対して、主治医は、なんと鼻で笑いながら、

『大丈夫です、不要ですヨ。』と言われたのだ。


 患者側から考えると、残った胃にピロリ菌がいれば、

やっぱりまたガン化するんじゃないか、という疑問、不安が湧くのは自然だろう。

しかし、それをいったら、軽~くあしらわれた経緯があるので、

そんなこと言われると、今更なんでやねん!!という気持ちになるというものだ。


 若干興奮気味になったのだが、とりあえず院内紹介をしてもらって、

すぐに病院内の消化器内科を受診した。


 すると、30代くらいの担当医が、

『残った胃もやはりガンになりやすいわけなので、

 年に1回は胃カメラ検査をした方がいいんですよ。

 いつ検査を受けられますか?』と。

こちらにすると、今まで数え切れないくらい胃カメラを飲んできて、

もう卒業と言われたし、これで二度と胃カメラを飲まなくていいのかぁ、

とホッと安心していたわけで、

ましてや、ピロリ菌除菌なんて必要ないと鼻で笑われたことを

ハッキリクッキリと覚えている我が身としては、憤慨この上ないのだ。


 その30代の若い医師に、

『5年間経過するまで検査を続けて、転移はないと診断して、卒業と言われたんですが。』

と取り敢えず、言い返してみた。ところが、

『この2年ほどで、治療方法が変わってきたんです。』と少し面倒くさそうに言う。

そして、

『残っている胃にピロリ菌が常在していると、再度ガンになる可能性が認められるんですよ。』

そう言われて、こちらは過去のことがあるので、虫の居所も悪くて、

『じゃぁ、全摘だったら良かったんですかね。』と若干声を荒げて言ってしまった。

すると先生、

『いや、全摘とは全然苦しさが違いますよ。』と鼻で笑った。

その言い草が気にくわなくて、思わず、

全摘と三分の2切除の違いがおまえに分かるんか??』

と言いたかった、、、、のだが、これはグッと押さえた。


 個人的な憶測だが、三分の一残っている胃は、ほとんど機能しないので、

食べるたびにモノが詰まる苦しさがあるし、

全摘していてもそんなに変わらないのではないか、と思うのだ…。

しかし、ここで言い争いをしてもらちがあかない。


 要するに、この2年ほどで、医学会の治療方法は変わって、

胃ガンの手術後、残った胃にピロリ菌がいる場合は、再発しやすいので、

投薬治療で、除菌するというのが一般的な治療法になった、ということなのだ。

そして、もうひとつ。

胃が残っている場合、ピロリ菌が常在しているいないにかかわらず、

ガン化しやすいので、年に1回は胃カメラ検査を受診した方がいい、という方針ということ。



 冷静になって考えると、

こういう医学の変化って、普通に生活していると、間違いなく気づかずに通り過ぎていく。

今回もたまたま健康診断の問診で、ゆっくり話が出来て、

胃ガンの話をしていたから分かったことであって、もしそんな話をしていなかったら、

こんな治療法の変化なんて、分かるすべもない・・・。

そう考えると、少し恐怖感が湧いてくる。

これって、自己責任なんだろうか??



 余談だが、

僕は19年ほど前に胃潰瘍になって、初めて胃カメラを飲んだとき、

当時、ピロリ菌は陽性だったにもかかわらず、除菌もせずに放置となっていた。

まだ医学界にはピロリ菌が胃ガンの大きな原因だという認識、報告はなかったんだろう。

もし、当時そういう原因が判明していて、治療方法が確立していたら、

そして、ピロリ菌が除菌できていたら、僕の胃ガン発症はなかったのかもしれない。


 と未練がましく言っても、もう過去には戻れない。

ピロリ菌除菌の薬を毎日、1週間飲み続けている。

でも、取り敢えず、胃カメラ検査だけは今回は回避した。

やっぱり心の中に、二度と胃カメラなんか飲むもんか、という気持ちがはびこっているのだな。

        

 もし社会にこういうケースで、医学の変化を個人ベースで教えるサービスがあったら、
きっと役に立つと思うし、そういう業種があってもよさそうな気がするんだが、どうだろうか。
一番いいのは、治療を担当した病院から治療が変わった場合、
連絡してもらうのがいいのだろうけど、多分そんなことは至難のことだろうと思う。
 当分、自分のアンテナで病気について知識を察知していくしかないんだろうな。