夏至が過ぎ、地震からも6日が経った。
当初は、毎日あれだけヘリコプターが飛び回っていたのが
ようやく静かになってきた。テレビの放送も落ち着いてきたけど、
政治家の災害訪問が多くて、これはなんとも嫌な気分。
お隣の瓦が何枚かうちの方に落ちてきてたのを
境界のブロックの上に並べていたが、
一昨日ようやくその瓦を片付けてくれて、なんとか落ち着いた。
それとともにお隣は、屋根をブルーシートで覆って、雨漏りを防いでいる様子。
近所でも数軒、ブルーシートを掛けている。
お聞きすると、瓦自体がないそうで、とりあえず業者さんにブルーシートを掛けてもらってるそうだ。
道路際の塀にも、
阪神淡路のときは、同じ市でも西側の方に住んでいたので、
結構揺れた。そして、今回は市の東側に引っ越して、震源から数キロの距離で、
かなりきつかった。
別に不運とは思わないけど、地震が怖いと、心から感じる。
ただ、個人的にどっちが怖いかと聞かれれば、
阪神淡路、とこたえると思う。
揺れの大きさは、今回の方がきつかったのかも、と思うけど、
なんせ人生初めての大きな揺れを経験した阪神淡路。
人間の怖い記憶に深く刻まれた経験は、やっぱり心から離れなくて、
増幅してしまっているのかもしれない。
それに激震地の方での被害の甚大さは、今回の比ではなかったから、
その光景が瞼に焼き付いているのも大きいかもしれない。
恐怖の記憶は、実際の科学的な揺れの度合いというよりも、
感覚的に揺れの恐怖を最初に感じた時の刻まれた恐怖のほうが、
より鮮明に残ってしまうように思う。
とはいえ、今回の地震の余震は、本当に怖さを感じてしまう。
食器が飛んで割れ、本棚が倒れてガラスが粉々になった家の中。
ようやくガラスの恐怖が去ったものの、今回の地震の特徴、
予兆のない、いきなりの爆発のような揺れは、恐ろしい。
人間、歳と共に保守的になってしまうけど、余震が続いていると、
家に居たくなくなるほど、怖い。
早く落ち着いて、余震がなくなってくれることを願っている。