JR西日本のCMで使われているので、知ってる人も多いと思う。
40年以上も前にヒットした有名な曲、『切手のないおくりもの』。
チューリップの財津和夫さんの曲で、いろんな人がカバーしている。
発表当時は、まだ若かったせいで、さほど思い入れはなかったけど、
数年前、CMで聴いてから時折聴く好きな歌になった。
生活のストレス発散、解消には、涙を流すのはとてもいいことらしい。
自分にとってこの曲は、ほどよく涙が出る一番の曲かなと思う。
涙に種類があるのかどうかは分からないけど、
この歌を聞いて出てくる涙は、なんとなく健康的な感じがする。
・・・凄い主観だが。
『広い世界にたった一人のわたしの好きなあなた』
この言葉を、時には『母親』、時には『妻』、時には『子供』、
そして時には『亡き愛犬』。
置き換えて口ずさむと、自然と涙が出てくる。
世界にたった一人のわたしの好きな人、が何人もいるの、
と茶化されるかもしれないが、
実際はその通りで、好きな人は、何人もいるものだと思う。
母は、今の自分の年齢で亡くなった。しっかりしてない子供を置いて、
さぞかし未練だったことだろう。母から一度も怒られたことのない不肖の息子は、
いまだに母のことを思うと、悲しみに暮れる。
妻は、やはり長い時間を過ごしてきた、戦友、だろうか。
いろいろなことを乗り越えてきて、今更愛だの恋だのということはないが、
絆の深い相棒という思いは深い。
もうお互いいい年。どちらかが先に逝ってしまうこともそんな遠い先の話ではない世代に入っている。
どちらかが先に逝った時のことを想像すると、やはり悲嘆に暮れてしまうだろう。
子供への愛情は普遍。いずれ順番通り子より先に親が逝ってしまう。
いつまでも子供を見守っていることもできない。
なんとか今のうちに伝えたいことを全部伝えて、教えたいと思っても、
そんなことは不可能で、親が亡くなってから一人前になるなんてことも
きっと多々あることなんだろう。
そして、世界でたったひとつの愛する、亡き愛犬への恋慕、愛着。
言葉にならないくらい、存在の大きさと失った無力感に覆われる。
思いながらこの歌を聴くと、涙が止まらない。
寄る年波、というけれど、本当に涙腺は緩い。
でも、これが健康的にもいいことだとすれば、
好きな歌として聴き続けてもいいのかな、と思う。
本当に素敵な歌。
個人的には、小野リサさんの『切手のないおくりもの』が好きだ。
https://www.youtube.com/watch?v=luwd5Wnleb4
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