外人部隊 - LE GRAND JEU - (1933年 120分 フランス)
監督 ジャック・フェデー Jacques Feyder
脚本 ジャック・フェデー
シャルル・スパーク Charles Spaak
撮影 ハリー・ストラドリング
音楽 ハンス・アイスラー
助監督 マルセル・カルネ Marcel Carne
シャルル・バロワ
出演 マリー・ベル Marie Bell
ピエール・リシャール=ウィルム
フランソワーズ・ロゼー Francoise Rosay
ジョルジュ・ピトエフ
シャルル・ヴァネル
カミーユ・ベール
裏切る.
(1)味方にそむいて敵方につく.▽なかまを―.
(2)約束や信義にそむく.▽友情を―.
(3)予想と反対の結果を招く.
フランスでの出来事
ピエールは女に貢ぐため(2)約束や信義に背くことをして、(3)予想と反対の結果を招き、国外に追放されてモロッコの外人部隊に流れて行く事になった.
フローランスは彼とは一緒に来なかった.好きな女が去っていった結果は、彼の予想と反対の結果だった.人を裏切った結果は、自分を裏切ることになったと言える.(自分の期待とは反対の結果になった.期待が裏切られた)
モロッコ
売春宿のおやじクレマンは、毎日のように店の女の子に手を出していた.妻ブランシュへの裏切りなのだが、ブランシュは夫の浮気を知りながら何も言わなかったようだ.無言が示す夫婦仲の悪さを、なんと言ったらよいのであろうか.
クレマンがイルマに手を出し、成り行きとは言えピエールはクレマンを殺すことになった.クレマンの行為はピエールに対する信義に背く行為であり、使用人に対しても、妻に対しても同様であったはず.
ブランシュは夫が殺されたにもかかわらず、ピエールを嘘の証言でかばうことにした.つまり、浮気者、裏切り者の夫は生きているに値しなかったと言うことになる.自分で裏切り者と知りながら、その行為を止めようとしないやつ、裏切りを悪いことと思わないやつは生きているに値しない.
偵察に出掛けるとき、イワノフが志願したのに親友のピエールは志願するのを躊躇った.そしてイワノフは死ぬことになった.ピエールは自分も一緒に行っていたら、と後悔したのだが.彼は好きな女、イルマと一緒に暮したい、死ぬのは嫌だと思い、友情という信義に背いてしまったのであろうか.
イワノフの写真ののった新聞、革命家、芸術家、殺人犯?、彼の過去は分からない.彼に言わせれば、外人部隊とは過去を帳消しにする権利を買うことだった.彼の死は、その過去に人として許されないもの、生きているに値しない愚かさが存在することを暗に示しているようだ.
偶然フローランスと再会したピエール.再会したフローランスとの会話の中で、彼はフローランスの自分に対する裏切りにと気付くと同時に、自分を愛していない女を思い続けてきた、未練に染まった愚かな自分に気づき、更にイルマの愛に対する裏切り、そしてイワノフの友情に対する裏切りにも、気付くことになった.
お金を渡したとは言え、イルマを一人で船に乗せ、しかもピエールは再び外人部隊に志願した.
なぜなのか?.この点が、この表現が私には分らなかった.
フローランスに再開したピエールは、イルマを裏切ってしまった.しかし、彼は自分の間違いに気がついたので、おとなしくイルマと一緒に船に乗ればよかったはず、現実の世界なら、それで良いであろう.
彼は、それまでに幾度も裏切りを繰り返してきた.もう生きているに値しないと思ったのであろうが.
あくまで映画での表現として、
好きな女のために、第3者を裏切るということは、結局は好きな女を裏切ることである.
監督 ジャック・フェデー Jacques Feyder
脚本 ジャック・フェデー
シャルル・スパーク Charles Spaak
撮影 ハリー・ストラドリング
音楽 ハンス・アイスラー
助監督 マルセル・カルネ Marcel Carne
シャルル・バロワ
出演 マリー・ベル Marie Bell
ピエール・リシャール=ウィルム
フランソワーズ・ロゼー Francoise Rosay
ジョルジュ・ピトエフ
シャルル・ヴァネル
カミーユ・ベール
裏切る.
(1)味方にそむいて敵方につく.▽なかまを―.
(2)約束や信義にそむく.▽友情を―.
(3)予想と反対の結果を招く.
フランスでの出来事
ピエールは女に貢ぐため(2)約束や信義に背くことをして、(3)予想と反対の結果を招き、国外に追放されてモロッコの外人部隊に流れて行く事になった.
フローランスは彼とは一緒に来なかった.好きな女が去っていった結果は、彼の予想と反対の結果だった.人を裏切った結果は、自分を裏切ることになったと言える.(自分の期待とは反対の結果になった.期待が裏切られた)
モロッコ
売春宿のおやじクレマンは、毎日のように店の女の子に手を出していた.妻ブランシュへの裏切りなのだが、ブランシュは夫の浮気を知りながら何も言わなかったようだ.無言が示す夫婦仲の悪さを、なんと言ったらよいのであろうか.
クレマンがイルマに手を出し、成り行きとは言えピエールはクレマンを殺すことになった.クレマンの行為はピエールに対する信義に背く行為であり、使用人に対しても、妻に対しても同様であったはず.
ブランシュは夫が殺されたにもかかわらず、ピエールを嘘の証言でかばうことにした.つまり、浮気者、裏切り者の夫は生きているに値しなかったと言うことになる.自分で裏切り者と知りながら、その行為を止めようとしないやつ、裏切りを悪いことと思わないやつは生きているに値しない.
偵察に出掛けるとき、イワノフが志願したのに親友のピエールは志願するのを躊躇った.そしてイワノフは死ぬことになった.ピエールは自分も一緒に行っていたら、と後悔したのだが.彼は好きな女、イルマと一緒に暮したい、死ぬのは嫌だと思い、友情という信義に背いてしまったのであろうか.
イワノフの写真ののった新聞、革命家、芸術家、殺人犯?、彼の過去は分からない.彼に言わせれば、外人部隊とは過去を帳消しにする権利を買うことだった.彼の死は、その過去に人として許されないもの、生きているに値しない愚かさが存在することを暗に示しているようだ.
偶然フローランスと再会したピエール.再会したフローランスとの会話の中で、彼はフローランスの自分に対する裏切りにと気付くと同時に、自分を愛していない女を思い続けてきた、未練に染まった愚かな自分に気づき、更にイルマの愛に対する裏切り、そしてイワノフの友情に対する裏切りにも、気付くことになった.
お金を渡したとは言え、イルマを一人で船に乗せ、しかもピエールは再び外人部隊に志願した.
なぜなのか?.この点が、この表現が私には分らなかった.
フローランスに再開したピエールは、イルマを裏切ってしまった.しかし、彼は自分の間違いに気がついたので、おとなしくイルマと一緒に船に乗ればよかったはず、現実の世界なら、それで良いであろう.
彼は、それまでに幾度も裏切りを繰り返してきた.もう生きているに値しないと思ったのであろうが.
あくまで映画での表現として、
好きな女のために、第3者を裏切るということは、結局は好きな女を裏切ることである.