最後の億萬長者 - LE DERNIER MILLIARDAIRE - (1934年 92分 フランス)
監督 ルネ・クレール
脚本 ルネ・クレール
撮影 ルドルフ・マテ
ルイ・ネエ
音楽 モーリス・ジョーベール
出演 マックス・デアリー
ルネ・サン=シール
マルト・メロー
レイモン・エイムス
レイモン・コルディ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/55/c3d75c32b9445c6b2bde2608e02b7e2f.jpg)
義務と権利
ネクタイのない召使.ネクタイを締めろと言ったら、給料を払ってくれと言った.
電話交換手は、給料を貰えなくて、宮殿への電話を切ってしまった.
警官も給料を貰えないので、宮殿を取り巻くデモ隊に加わっている.
繁栄の象徴の物貰いも、お金をくれと言い、貰えなかったのでピストルを撃って抗議した.
国民には、仕事をする義務と同時に、幸せに暮らす権利があるのだけれど.
祖国の財政難を救うお金と引き換えに、女王の孫娘との結婚を要求した富豪のバンコ.出資を義務、結婚を権利と言ってよいのかどうなのか?.
出資と引き換えに、行政長官の地位を得たバンコ.これは義務と権利の関係と言えるように思える.けれども、頭を打っておかしくなったバンコは、愚劣な法律を作っては、権力による暴政を行ったのだった.
話を戻して、バンコの出資の話がなかなか進まなくて、国家の破産を覚悟した女王は、「自分の義務は承知です」と言って、退位を宣言しようとした.「お前の父は王にはなれず、母は王紀にはなれませぬ」、それを聞いた、孫娘は大喜びをしたのだけれど.
そして最後は、孫娘に代わって国家の犠牲になる覚悟をして、破産したバンコと結婚してしまった女王.バンコは、二人の結婚を知らせる挨拶をするのは、女王の義務だと言い、そして、私には年金を下さいと言ったのだった.
国民には、国家に対して、義務と権利が存在する.けれども、国家の行政を司る者には、国民に奉仕する義務だけが存在し、権利は存在しない.
孫娘は、王家の義務として、祖母と同じ歳のバンコと結婚させられそうになったけれど、一人の人間としての権利、自由な恋愛を求めて、好きな男と離れ島へ逃げていった.彼女は王女になるつもりは全くなかった.最後の億万長者と言うより、最後の王様と言う結末になっているのではないのでしょうか?.
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/88/c16fc6c70baeacf92dc5e8af32153cc6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/4b/07f036b7947534ae7dcc15f0aa98a6a9.jpg)
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監督 ルネ・クレール
脚本 ルネ・クレール
撮影 ルドルフ・マテ
ルイ・ネエ
音楽 モーリス・ジョーベール
出演 マックス・デアリー
ルネ・サン=シール
マルト・メロー
レイモン・エイムス
レイモン・コルディ
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義務と権利
ネクタイのない召使.ネクタイを締めろと言ったら、給料を払ってくれと言った.
電話交換手は、給料を貰えなくて、宮殿への電話を切ってしまった.
警官も給料を貰えないので、宮殿を取り巻くデモ隊に加わっている.
繁栄の象徴の物貰いも、お金をくれと言い、貰えなかったのでピストルを撃って抗議した.
国民には、仕事をする義務と同時に、幸せに暮らす権利があるのだけれど.
祖国の財政難を救うお金と引き換えに、女王の孫娘との結婚を要求した富豪のバンコ.出資を義務、結婚を権利と言ってよいのかどうなのか?.
出資と引き換えに、行政長官の地位を得たバンコ.これは義務と権利の関係と言えるように思える.けれども、頭を打っておかしくなったバンコは、愚劣な法律を作っては、権力による暴政を行ったのだった.
話を戻して、バンコの出資の話がなかなか進まなくて、国家の破産を覚悟した女王は、「自分の義務は承知です」と言って、退位を宣言しようとした.「お前の父は王にはなれず、母は王紀にはなれませぬ」、それを聞いた、孫娘は大喜びをしたのだけれど.
そして最後は、孫娘に代わって国家の犠牲になる覚悟をして、破産したバンコと結婚してしまった女王.バンコは、二人の結婚を知らせる挨拶をするのは、女王の義務だと言い、そして、私には年金を下さいと言ったのだった.
国民には、国家に対して、義務と権利が存在する.けれども、国家の行政を司る者には、国民に奉仕する義務だけが存在し、権利は存在しない.
孫娘は、王家の義務として、祖母と同じ歳のバンコと結婚させられそうになったけれど、一人の人間としての権利、自由な恋愛を求めて、好きな男と離れ島へ逃げていった.彼女は王女になるつもりは全くなかった.最後の億万長者と言うより、最後の王様と言う結末になっているのではないのでしょうか?.
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