父の日記その2

さて、その後の日記を見ると菊を育てたり金魚を育てたりと60代前にして御隠居さんのような暮らしぶりで、まるで観察日記のようで、私が期待する人間関係の話題は少なくなりました。それでも印象的だったのは終戦記念日の日に書いた海軍航空隊時代の話で兵学校から配属されて一個小隊を持ったのは良いが部下は年上の人ばかりで、どうにもやりにくく、強く出れば上にチクられるし、弱く出ればなめられるしと悩んだそうです。戦争を知らない私にとっては物語りの世界ですが、若き父の悩む姿が浮かび親しみを感じました。次は70代の話になります。