ブーニーと

カフェサニーブーニーが閉店してからの呟きをメインに綴ります。まだまだ追いかけるよ。

調理の仕事

2024-03-30 05:53:00 | ブログ
今年に入って早3ヶ月、出張料理と集団調理の両輪でお仕事をしていますが、双方は似て非なる作業だと実感しています。前者はお客様の要望に合わせて、和洋中メニューのレパートリーを求められ、買い物から、冷蔵庫内のあるものでその方の好みに合わせて時間内に数品作るのがメインです。片や集団調理は決められたレシピに則り、時間内に複数の作業員で手分けして、洗う、切る、加熱する又は冷やす、人数分に器に分ける、一人一人に対応して配膳するなどなど、常に流れ作業で分刻みのスピード勝負。私自身、調理師の資格を取ったのが2年前でしかも独学だったので、後者の方は初体験でした。出張料理の方では個々に依頼者の方の反応がわかり、比較的これまでカフェでやっていた調理に近いものがあるので、楽しみながら出来たのですが、集団調理では周りの方に聞きまくりながらの一兵卒で、65歳の手習いはなかなか厳しいのでした。それでも現職の70オーバーの方々が時に厳しく、優しくフォローしてくれる事に感謝して腰痛と戦いながら、出勤しています。うちに帰れば子猫の運動会、そして来月は孫の発表会、そろそろ春めいて来たし釣りにも行きたいし、旅行も行きたい。。貪欲な日々が続きます。

子猫の寝顔

2024-03-26 03:59:00 | ブログ
我が家に小さな子猫が来て、はやひと月足らず。か弱い声でよちよち歩む様子を見て、あーなんて可愛らしいと目を細めていた頃が懐かしくなるほど、どんどん逞しくなっています。悪さをした時に、鼻先を指でツンツンして、ここに登ってはダメ!と叱っても、その指にじゃれついて、喜んでる始末。。体重も逃げるスピードも日々増して、ゆっくりとテレビを見られるのは彼らが寝てる間だけです。写真は主人のいい塩梅に出たお腹の上で、眠る姉弟。こうなるとトイレに行く事もままならず、苦笑いの幸せタイムを満喫する猫のお父さん。そして何にでも興味を示し、置いてある物は全て落として、カーテンをよじ登り、食卓に飛び乗る小悪魔達は今日も、この寝顔で全てを許されるのでした。おやすみ、ふうちゃん&あおくん。

骨太DNA

2024-03-20 10:17:00 | ブログ
父の火葬の時の話しで恐縮ですが、火葬後の担当の方が、骨になった父の色々な部位を説明しながら骨壷に収めるにあたり、「生前はどんなに頑強な方だったかを表すような非常にしっかりとした立派なお骨です。このお年でここまでとは」と驚かれた様子でした。確かに父のそれは理科室の骨標本の如く、どこの骨かがはっきりとわかり、これまでの身内の誰よりもきれいでした。そこで私が思い出したのが、自分の骨密度を測ってもらった時に、60も過ぎているのにお医者さんから「いやーこれは20代前半の骨密度ですねー」と言われた時の事です。それで、独り言のように、「そうか。それで私、骨密度が高いって言われたんだ。。」と呟くと、収骨していた担当の方が「はい。骨は遺伝が強いですよ」と一言。思わぬ骨太DNAに気付かされました。そう。私はデブだから重いんじゃなくて、骨太だからだわ!といいように解釈して、父の入った骨壷を抱えました。案の定、重っ‼️何事も負けず嫌いの父の得意そうな顔が浮かびます。外へ出ると風強く、どこまでも広がる青空に「96年間、お疲れ様でした。そしてありがとう!」と心の中で叫びました。

お星様になって

2024-03-14 00:51:00 | ブログ
昨日御年96歳の父が、旅立ちました。お星様になって、ずっと待ち望んでいた母の元へ。父が最後を過ごしたホームは元は母が10年もお世話になった所で、両親ともに合わせるとそのホームには16年通った事になります。長く長く、また短かくも感じる時間でした。写真は去年の秋の運動会で、車椅子のまま、玉入れなどの競技に参加した父と私。介護の方たちがあれこれと工夫して、企画してくれた運動会なのに、ほぼ興味を示さず、私の問いかけに「つまらないからもう帰って寝たい」なんて言う正直な父に苦笑いの私でした。元から言いたい事を口にする配慮のないタイプで、集団生活には不向きな人でしたが、介護の担当の方が母の話題を振ると、笑顔になって話し出し、そのうち泣き出すそうで「奥様の事を本当に大事なされていたんですね」と言われました。。。が、若い頃は毎晩お酒を飲み、小料理屋の女性と浮き名を流したり、機嫌が悪いと母や私に暴力を振るった事は忘れられません。そんな父ですが情には厚く、一人っ子の私に寂しいだろうと仔犬を買ってくれたり、スキーやスケートを教えてくれたり、原色世界百科事典を揃えてくれたりしたのは、数少ないけど良い思い出でもありました。危篤の知らせを聞いて病室に駆けつけると、2週間前に入院した時とは別人のように痩せていて、心電図は既にフラットになっていました。体はまだ温もりがあり寝てるようにしか見えないものの、時と共に冷たくなるのが辛く悲しかったです。でもこれで呼吸が苦しいのから解放され、さらに会いたがっていた母の元に行けたのだと思えば、これが天寿を全うしたと言う事なんだと言い聞かせて、泣くのはやめにしました。葬儀屋さん曰く、棺には故人の好物なども入れられますよと言うので、好きだったトンカツとポテトサラダを作りました。後はウイスキーを入れて、母の写真を持たせてお見送りします。「長い間、ありがとう。あちらの母に、今度は優しくしてくださいね。」と手紙を添えて。

誰のために

2024-03-10 03:27:00 | ブログ
立て続けに漫画界の巨匠である鳥山明さん(68歳)と、国民的人気番組「ちびまる子ちゃん」の声優TARAKOさん(63歳)が急逝されました。こんな有名人と自分を比べるのはおこがましいけれど、同年輩として他人事ではなく、人はいつか死ぬとわかっていながらも、どこか遠い未来の様に捉えていた事に気が付かされます。母は91歳で天寿をまっとうし、父は96歳の現在看取りの段階で、入院しています。DNAで行けばまだ、30年近く生きるはずですがこればかりは予定通りに行くわけもなく、同年輩の急逝を聞くたびに考えるのは、この先、誰のために生きるのか?と言うテーマです。振り返ればやりたい事をやってきた人生でした。子供の頃の夢?だった大学生になりたいと言うのは、とりあえず果たしたし、結婚して子供を育てて、会社勤め、カフェ経営、料理人そして年金も頂けるようになり、ここから先、自分ではなく誰かのために生きて行きたい気持ちになりました。そんな矢先の60代の突然死に軽くショックを受けながら、明らかに衰えてきた自らの体力、容姿に不安な気持ちが。。。こんな時は元気いっぱいの子猫と孫達に触れて、明日への活力を頂く事にしましょう。この子達のためにも、家族のためにも、もう少し頑張らないとです。