僕は神頼みなんて信じていませんでした。22歳位まではね。

神様。それよりも自分の努力が必要。
そう思っていた。
実はね、自動車レースを始めた年の開幕戦前の前に模擬レースを全体でやります。
僕はね。勝ちました。
この模擬レースで勝った者は、ほとんどの確率で本レースであるシリーズを制します。だから自分はシリーズチャンピオンに最も近いという自信があった。
その自信を持てる位のものはあったとおもっていたしね。
しかしね。
いざ開幕から4戦を終え4戦の内リタイア2回。実質は早々にシリーズの争いからは離脱しました。
もやもやしたデビューイヤーでした。
そんな時、チーム監督から
「おい!お前、お祓い行ってこいよ!」
僕はね。こんなバチ当たりな事を言うのは悪いけどお祓いの為のお金があれば食費に回したい気持ちがあった。
しかし、なんとか流れを変えたいという気持ちが勝り、有名な勝負の神様の元へ「お祓い」を受けに行きました。
どんな力なのかはわからない。
その後のレースではリタイアは無し。
勝つことは出来なかったけど、表彰台には複数上りました。
それ以来、レース時代は新年「お祓い」と神社への参拝は欠かさなかった。
神社へのお詣り。
いかに願っても努力をしても防ぐことが出来ないものはあるし、本当に自分自身ではどうすることもできない「流れ」は確実に存在する。
そういうものに対し、僕は神様にすがる。
「人事を尽くして天命を待つ」
僕はね。
強い人間でないから、神様に見ていてもらいたいと思っているのです。
