今回は、遍路道中に目に入った草花を撮影しましたので、よろしければ御覧下さい。
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遍路旅は足を進める一歩一歩に日頃の疲れが取れる気がします。雑踏の中で日々暮らしていると、自分では気が付かない煩悩が体中に巻き付き、それがストレスとなり、色々な症状として表れます。
私の希望としては、3年~5年に1回は遍路を実施し、日頃の疲れをリセット出来れば良いと思っています。
今回は春遍路ということもあり、大勢の方が巡礼に来ていました。特に今年は閏年ということもあり、逆打ち(88番の寺から逆にお参りすること)が多く、都度遭遇しました。逆打ちは順打ちの3倍の徳があるという言い伝えがあります。
私は、訳があって順打ちしかしませんが、上記のような言い伝えを実施する方もいるのも事実です。確かに色んな意味で逆打ちが大変なことは理解出来ます。前に進む標識が全部裏側しか見えないのですから、一つ道を間違えれば無駄な時間が過ぎていきます。そうやって苦労をしながら進むのですから大変だと思います。
とにかく、自分自身のストレス解消法を見つけることは大事なことだと思います。今のところ、私の解消法は四国遍路といっていいでしょう。
今回の遍路旅は私にとっては一つの区切りになる旅でもありました。
それは、遍路には納札というものがあって、お寺に着く度に基本的な場所として本堂と大師堂に納札入れがあり、そこに住所と名前を記した札を納めます。納札には遍路回数によって色分けがあり、1回~4回までは白・7回までは緑(青)・24回までは赤・49回までは銀・99回までは金・更に100回以上は別注で錦となっています。
私は今回の遍路で4回目となったので、次回からは5回目の緑色の納札となります。一般的には何の意味もないことだと思いますが、遍路人には嬉しいことなのです。何故に嬉しいのかは体験してみないと理解出来ないと思います。
ただ、回数を重ねれば良いというものではないと個人的には思っています。毎回の遍路旅で得るものを体中で受け留め、明日の糧としなければ単なる旅行になります。無心で進むことも大切です。そこに、何かを感じとる為に遍路に旅立つのですから・・・。
昨日、東京の知り合いの方から連絡がありました。昨年の5月に四国遍路でお会いした方で、数回の区切り打ちをされています。今回は、52番・太山寺からの出発です。
太山寺は、愛媛県松山市太山寺町にあり、本堂は鎌倉時代末期の嘉年三年(1305)に創建された県下で最古の木造建築物で、国宝に指定されています。また、本堂の須弥壇にある7体の十一面観音は秘仏で国の重要文化財に指定されています。
今回の予定は71番・弥谷寺を打ち終えたら、一旦帰京されるとのことですが、天候にも左右される旅ですから無理せず怪我のないように頑張ってもらいたいです。
お遍路の話を聞くたびに、「あぁ、私もまた遍路に行きたいなぁ。」という思いが強くなります。北海道の釧路からとなると、ちょっと行ってくるからといえる距離ではないので、四国の近隣に住まわれている方が羨ましくなります。
おっと、羨ましいという気持ちは欲の一つなので、そう思ってはいけないことでした。遠方からでも何とか努力をして、四国遍路をさせていただくことが、私に与えられた運命(さだめ)と解釈するべきで、今まで数回の四国遍路を経験した意味があるというものです。
私も、まだまだ修行が足りないようです・・・。