気ままな遍路人

人生いろいろ…徒然な日記

不思議体験16

2008-04-14 20:59:47 | 不思議体験

今回の不思議体験話は、私の母が私を産んで間もないころのゾッとするようなお話です。

今から40数年前に母は私を産んだ後、体調を崩し市内の某病院に入院していました。母の病室は3人部屋で入り口からベットが窓側に向けて3台並んでいる細長い造りだったそうです。

母の状態は起き上がることが大変なくらいの体調だったのですが、他の2人の入院患者さんはそれほど重い病状ではなかったそうです。

その日は、重篤の患者さんが多い日で何人かの患者さんが亡くなったそうです。そんな日の夜に母の不思議体験があったのです。それは、夜中の0時を回ったあたりで、母はとても寝苦しく何回も目が覚めてしまい、フッと入り口の方を向くと扉が開き、人影が入ってくるのを感じました。

ちょうど、入り口から1m位入ったところで、その人影が男性だと分かったそうです。母は「誰ですか?」と問いかけると、その男性は「ここの部屋から1人連れて行かなければならない。」と答えたそうです。母はハッと気が付き、この男性はこの世の人ではないと直感したそうです。次の瞬間、母は「私には生まれたばかりの子供がいるので、貴方について行くことはできない!」と強い口調で言い返したそうです。

男性は「そうか。分かった。」と言い、スッーと部屋を出て行ったそうです。母は、緊張の糸が切れたのか、その後は朝まで熟睡してしまいました。朝起きてみると入り口に一番近い患者さんがいないことに気が付き、看護婦さんに「〇〇さんは、どうしたの?」と聞いたところ、「朝方、急に容態が悪くなり、重患室に移動になったのよ。」と教えてくれたそうです。

母は、夜中の出来事を思い出し、「まさか!」と絶句したそうです。

その後、その患者さんは亡くなりました。話はそこで終わりではなく、数日後には真ん中のベットの患者さんも容態が急変し、結局その部屋には母一人だけになってしまったそうです。母は心の中で今度あの男性が現れたら「寂しがらないで一人で逝きなさい!」と言ってやろうと思い、毎晩気構えていたのですが、その後は一度も母の前に男性は現れなかったそうです。

亡くなった方には申し訳ないのですが、母の気丈な態度が母の身を救った気がします。母の毅然と立ち向かう精神力の強さは現実の世界においても、通用する大切なものだと思います。私も母を見習い何事にも立ち向かう強い精神力をつけるが如く精進したいものです。

でも、私も結構な不思議体験をしますが、母もこんな体験をしているとは驚きました。本当に科学では解明できないことが、世の中にはあるんですね。


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