諏訪山岳会公式ブログ

諏訪地域の山好き、クライミング好きが集まって、ウラヤマからヒマラヤまで四季を通じてオールラウンドに活動しています。

戸台 赤河原周辺の氷

2014年12月30日 | アイスクライミング
場所:戸台川赤河原周辺
日時:12月27・28日
メンバー:S原、U山

短期間で氷を楽しみたいけど、八ヶ岳の喧騒は避けたいねということで、
一泊二日で戸台 赤河原周辺の氷に行ってきました。

















<赤河原へのアプローチ>


初日(27日)は、奥駒津沢出会いにベースを張るつもりで出発したが、
重荷を担いでの単調な河原歩きにめげて、丹渓山荘廃屋内にベースを設営。

そこから先行者のトレースをたどって駒津沢を目指したものの
今月中旬のまとまった雪に覆われた沢筋の歩きはトレースはあっても随所にヤブの通せんぼ、落とし穴、隠し氷が待ち受ける困難と苦渋に満ちたもので、テントを置いてきて大正解であった。

途中から見える諸ルートの氷結状態といえば、舞姫の滝や七丈ノ滝沢等、日の当たる右岸側は
氷が見えるものの、日の当たらない左岸側はさっぱりの様子。
やはり、急な冷え込みのせいで氷の発達はよくないようだ。
 
2時間以上かけてようやく本谷F1に到着すると、トレースをつけてくれたガイドパーティーが
F1を登って下ってくるところでラッセルのお礼をする。
多分このトレースはガイドさん一人でつけたものと思われるが、我々二人がラッセルしても
どこか途中でリタイアしてしまったかもしれないほど骨の折れるもので、
さすがガイドの体力は半端じゃないと感心した次第である。
 
さて我々はどうしたものかということになったが、まあ時間も押しているので、
とりあえずF2まで上がって駒津沢の様子を見ることにした。


<本谷F1>

S原さんリードでF1を登り、その先5分ほどラッセルして目にしたF2は
満々と水をたたえた滝壺の上に水流が透けて見える薄氷をまとった状態で
とても取り付く気になれない。加えて、その上、見渡す限りの左岸側には一片の氷も見あたらないのでこの時点で駒津沢は却下とし早々に下降を開始して小屋に戻った。






























<本谷F2>

この日のアイスクライミングパーティーは舞姫の滝の少し上にテン泊が1パーティーと
丹渓山荘廃屋内にガイドパーティー、真っ暗になってからやってきたパーティー、我々の計4パーティーのみ。八ヶ岳のような喧騒は避けたいという願いは叶ったものの、逆に氷結状態が悪いという情報があってこれだけ空いているのかもとしれないという一抹の不安も頭をよぎるのであった。

この日のメインディッシュは確か鶏肉が入った鍋だったような??(by S原さん)。
薄味で美味しかったのは覚えているが、すっかりアルコールが回っていて何が入っていたか写真をみてもよく思い出せない。

















<鶏鍋?>

戸台駐車場 7:10 ~ 丹渓山荘 10:00ぐらい ~ 本谷に入る 11:00 ~ 本谷F1 13:20 ~ 丹渓山荘 16:00


翌28日は、確実に氷がありそうに見えた舞姫の滝へ。
アプローチは約10分で昨日に比べれば極楽である。
見上げる沢の氷は、ルート図集に掲載されている写真と比べるとかなり貧弱だが、
頑張ってここまで背負ってきた道具で遊ぶことはできそうだ。

<舞姫の滝は右上方>

F1、F2とつるべでのぼり、舞姫の滝F3はU山リード。
下部は氷結状態がいまいちでプロテクションに信頼がおけず緊張する。
中段左方の氷と岩の隙間でゆっくり休んでから傾斜が強い上段へ。
ここは氷の状態はまあまあなので思い切って登り、さらにその上の緩傾斜部を10mほど上がって右岸の立木でピッチを切る。


<舞姫の滝 ただし、写真に写っているのは後続パーティー>

F3をフォローしてきたS原さんがそのままつるべで先にロープを伸ばすが、少し上がったところで
上には氷は一切見えないということで登高は中止し、懸垂を3回混じえて取り付きに戻って少し早いが行動を終了した。
 
”この年末はこんなものかね”とか”こういう年もあるよね”とか、肩透かしを食らった気持ちを紛らわせながら小屋まで戻り、テントを撤収して下山を開始。この時点で、小屋周辺には新たにテントが2張り増えていた。

その後、戸台駐車場に15時過ぎに到着して山行は終了。お疲れ様でした。
 
帰路の車中、戸台の駐車場からわずか1時間強で帰宅できる環境を”恵まれてるなー”と喜びあうと同時に”その割にはそれを全然生かしてないよな”と自嘲し合ったのでした。

丹渓山荘 7:00過ぎ ~ 舞姫の滝F1取付き 8:20 ~ テント撤収し下山開始 12:00 ~
戸台駐車場 15:00過ぎ




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1 コメント

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Unknown (S原)
2015-01-01 16:59:09
舞姫の滝は中間部がスカスカで、フォローでもいやらしく、確実にリードするU山さんに脱帽です。
ちなみに手抜き鍋の具は豚肉でした(^^;
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