2014年12月20日~21日 参加者:S原、S藤、I間
今シーズン雪山足慣らしのつもりで計画したが、どっこい、いきなりの新雪たっぷり・厳冬期コンディションの山行となった。
ノロシバ付近からギボシへ
20日 曇りのち風雪
富士見高原スキー場より入山。ゴルフ場横の登山者用駐車場は車が数えるほどしか停まっていない。
<樹林帯を登る>
歩き始めてすぐに雪道となるが、先行者のトレースがあり無雪期と同じペースで歩け、昼前に西岳へ。
<西岳にて>
この頃にはガスが出て雪も舞い始める。
西岳から先はトレースも無く、ワカンを着けひざまでのラッセルとなる。青年小屋まで半ばくらいまで樹林帯の尾根を行き、尾根が不明確になるあたりで風雪で視界が無くすっかり道を失い、所により腰ラッセルをしながら1時間ほど右往左往する羽目に。
<青年小屋へ>
ここはS藤のGPSで方向を定め、赤布を頼りに16時頃青年小屋へ到達。無雪期は1時間ほどの行程を、たっぷり4時間かけることに。おかげで全員くたくたになった。
今夜はI間シェフの豪華鍋だったが、疲れの為持ち上げた酒もそこそこに就寝。
夜半、風が轟々と唸っていたが、雪も止み至って平穏なテントサイトだった。
21日 快晴のち曇り
たっぷり10時間ほど寝て、明るくなる頃起床。
8時に出発する頃、後続の二人Pが現れる。二人が編笠山に向かうのを見送り、当方は今日もワカンを着け権現に向け樹林帯のラッセルを始める。
快晴で真っ青な空と真っ白な樹氷の木々が美しい。これがあるから雪の山はやめられない、が、ふかふかの新雪のラッセルが苦しいのはいつもの事。
<樹林帯を登る>
<もうすぐノロシバ>
3人で交替で樹林帯のラッセルを続け、ノロシバまで頑張ると森林限界、ワカンをデポしてアイゼンに履き替える。
<ギボシ付近>
ギボシから権現小屋までは美しい雪稜となり、貸切のこの場に居合わせた幸運に感謝。所々吹き溜まりは腰までの雪にあえぐが、雪庇もなく周囲の展望を愉しむ。
小屋横で小休後、権現へ。さすがに西風が冷たく、長居はできなかったが、交互にピークによじ登り写真を撮りあう。
<権現にて>
<来た道を戻る>
あとは付けたばかりのトレースを青年小屋まで戻る。
テントをたたみ、編笠へ向かう。先行者はルート取りに苦労したようで、樹林帯を右往左往、トレースのありがたみを感じつつピークへ。
13時半過ぎ、編笠へ。午前中快晴だった天気も下り坂か、小雪も舞う状態だったが、富士見高原から登って来るパーティがあり、写真を撮ってもらい、トレースをありがたく使わせてもらう。<編笠にて>
その後は順調に高度を下げ、16時には無事、ゴルフ場横の駐車場に戻ることができた。
***
今年の雪の降り方は少し異常な様です。12月というのに1~2月頃の雪の量・状態と感じました。
また、青年小屋から編笠の登りで単独行者とすれ違いました。12時半時点でこれから赤岳鉱泉を目指す、という話に、「時間的に無理があるのでは?」と話して別れました。無事に下山してくれると良いのですが。