富士山雪訓
日時:2010年 12月11・12日
参加メンバー:F倉、Mar、岩ひばり嬢、A岡、山P、S原、U山
12月恒例の富士山 雪訓に行ってきました。
昨年に引き続き好天に恵まれ、2日目は頂上ピストンができました。
12月11日 晴れ昨年は諏訪を少しゆっくり目に出発したところ馬返しの駐車場が満杯でとめられなかったので、今年は早出して7時現地集合を試みた。
なんとかぎりぎり分乗した3台をとめることができたものの、この週末は全般的に登山者は少なめだったので、次回はもっと早めの集合を心がけたほうが無難かもしれない。
荷分けを済ませて7時半過ぎに出発。登山道は昨年より雪が多くて歩きやすい。
9:30に五合目着。ここから上は逆に昨年より雪は少なくて、昨年テント村と化していた林道には一張りも見当たらない。
今年は、六角堂の一段上に借りものの大型テントを設営。
この晩に予想された前線通過の風対策として、ロープでテント全体を上から押さえ込んだりと結構念をいれた設営を実施したが、それなりに効果はあったような気がする。
昼食後、腹ごなしを兼ねて(?)雪訓に出かける。
吉田大沢には先週の雨によるものと思われる大きなデブリが出ていて、積雪量には不釣合いなその量に、あらためて富士山の斜面の大きさを実感させられたのであった。その先、登山道を少し登ったところに小ぶりながらも、適度な傾斜と硬さの斜面を見つけて雪訓会場とする。
雪訓が初めてというメンバーはいないので、特にこれといったメニューに従うことも無く、流れの中で、各自思い思いに雪上歩行、滑落停止、スタンディングアックスビレイ等を練習する。
個人的に楽しかったのは、A岡講師によるステップカッティングの練習だった。一見するとシンプルで応用範囲が広い技術のように思えたが、よくよく考えてみると、現代においてはあまり実用性は高くないような気もした。
各人一通りの練習ができたころあいを見はからって3時ぐらいに雪訓を終了。
テントに戻って、カゴメ甘熟トマト鍋をつつきながら酒を飲む。その他、妹のダンナからもらったササカマボコだの、どこそこで買った五一ワインだの各人からいろいろ食べもの飲みものが出た記憶があるが、気がついたらいつの間にか寝袋で寝入っていた。
夜中は前線の通過に伴う強風が上空を吹きぬける音がしていたが、幸い雨雪に降られること無く、暖かい夜だった。
駐車場 7:00着 7:30発 ~ 五合目 9:30 ~ 雪訓 12:00-15:00
12月12日 晴れ
夜中の風もすっかりおさまった満天の星空の下、5時にテントを出発、7合目付近で日の出を迎える。北アルプスの白い稜線が北は白馬付近まですっかり見渡せて、予想外の絶好のアタック日和となった。
ほぼ夏道に忠実に8合目、9合目と高度を上げる。
調子良く登高を続けるMarさん・岩ひばり嬢、そこから少し遅れてA岡、さらに間を空けてU山、山P、S原さん と続き、最後にF倉さんがトリを務めて、マイペースで登ってくる。
後で確認したところ、このときU山、山P、S原さん の3人は高度障害に見舞われていた模様。U山・山Pはジグザグ登りのターンで体の向きを変えるたびに吐き気に襲われ、S原さんは登りの間中、眠気に襲われ続けていたとか。
そして、10時ちょうどぐらいに、高度障害3人組がようやく山頂小屋前に到着。これでA岡、岩ひばり嬢、山Pは冬富士初登頂、U山は夏冬通じての初の富士登頂となったのでした。
(ピークに立ってはいないが、まあうるさいことはいいっこ無しということで・・・)
その後、F倉さんが合流したところで記念撮影をして、本日核心の大斜面の下降へ。経験の浅い山Pが少々心配だったが、F倉さんの適切なアドバイスもあって、周囲に不安を感じさせることのない安定したフォームで下ることができた。
頂上で不安を口にした岩ひばり嬢は、9合目までMarさんがタイトロープでサポートしたが、その先は何も問題なく、Marさんの後をくっついてハイペースで下っていった。
今回は天気も雪も絶好のコンディションだったので経験の浅いメンバーに対するサポート体制を考える必要はほとんど無かったが、今後は、やはり、出発前に充分な目あわせを済ませた上で頂上アタックに向かうべきと考える。
帰幕は13時。朝出発してからまるまる8時間。この時間を見てもやっぱり富士山は日本一の山だと思ったのであった。
テントを撤収後、下山し、駐車場着 15:30。
皆、無事下山できて何よりです。お疲れ様でした。
テント 5:00 ~ 頂上 10:00 ~ テント 13:00 撤収14:00 ~ 駐車場 15:30