東トキン その2
ルート: ホクト
ルート: ホクト
日時 : 7月30日
メンバー:岩ひばり嬢、N原(試)、U山
東トキンの整備を兼ねて開拓時以来ご無沙汰になっていたホクトを登ってきました。
<2P目>
<2P目>
この日は、6月末の手入れでアプローチがかなり歩きやすくなったこともあって
車停めから実質30分ほどで取り付きに到着。
まずは前回と同じくオールドでウォーミングアップ。前回は皆さん10aぐらいじゃないか?
との感想だったが、今回久々にリードしてみると、初見なら10bでもおかしくないような気がする。
<アップ>
<1P目フォロー>
<終了点>
<アップ>
一休み後、開拓時以来のご無沙汰しているホクト(3P)へ。(正確には1P目は5月に登っている。)
1P目(10b)
岩ヒバリ嬢リードでスタート。出だしがややバランシー、中間部がややスラビーでこの2か所が核心か。
岩ヒバリ嬢リードでスタート。出だしがややバランシー、中間部がややスラビーでこの2か所が核心か。
もろいところも数か所あるので要注意。
<1P目 出だし><1P目フォロー>
2P目(5.9)
ここから上は10年前の記憶を思い出しながらU山が担当。
ここから上は10年前の記憶を思い出しながらU山が担当。
出だしのハングを超えるといったん傾斜が緩くなり、その先のスラブ状のフェースにF倉さん手打ちのリングボルト2本があるが、開拓時はそれが最後のプロテクション。そこから先、カンテに向けて右上後、カンテを直上して終了点のテラスまで約15mの間を(スーパー)ランナウトして拓かれたのがこのピッチである。
開拓時はこのランナウトにただただあきれながらフォローをしただけだったので、今回は、初リード、といっても開拓後に打ち込まれたボルトに守られながらのリードだったわけだが、一つ一つのヌンチャクにクリップするたびに、もしこのランニングが無かったら?と考えては心の平衡が乱れ、ビレイ点に着いてもしばらくは気持ちの動揺がおさまらなかった。そして、開拓時のF倉さんの集中力、突破力に、あらためて敬意を憶えるとともに、そのカミカゼクライマーぶりには思わず笑いが出てしまうのだった。
まあ、そういった昔話は抜きにして、このピッチ、手ごろなグレードで高度感を味わえるすっきりとしたいいラインだと思う。多少ピンが遠いところもあるが、お試しあれ。
<2P目>3P目(5.7)
3P目は傾斜も寝て簡単になるが岩がもろいので気が抜けない。開拓時は自分がこのピッチを担当し、ボルトを2本埋めた記憶があるが、今回登ってみると出だしのハーケンと中間部のRCCボルトが増えていて、多少なりとも安全性は増している?
3P目は傾斜も寝て簡単になるが岩がもろいので気が抜けない。開拓時は自分がこのピッチを担当し、ボルトを2本埋めた記憶があるが、今回登ってみると出だしのハーケンと中間部のRCCボルトが増えていて、多少なりとも安全性は増している?
ピッチの最後は、黒っぽいもろい岩の高度感満点のトラバースとなるが、ここはよく言えばルートの最後を引き締めるスパイスとも言えるし、悪く言えば、クライミング価値など皆無の危険なセクションとも言えよう。
トラバースを終え、カムと古い残置ボルトでランニングを取って一登りをすると、何やら見覚えのある灌木が出現。おやっと思って周りを見渡したら、6月末に整備したオールドジャックの終了点がすぐそこにあった。
開拓時は稜線まで上がらずにここからブッシュ帯を回り込んで2P目終了点に下り、そこからボルトを打ちながら懸垂下降したので、ホクトの終了点とブラックジャックのそれの位置関係がよくわからないままでいたが、この日はそれが同じ場所と分かって大収穫。
<終了点>
3人で終了点に集結後、安全地帯からぶら下がるFixや木の枝を頼りにブッシュ帯を抜け、安全地帯にでたところでロープを解除。
そこから惑星のコルまで戻って遅い昼食を兼ねて大休止とする。
当初の予定では、ルートを登った後、ホクトの終了点から安全地帯の間のブッシュ帯を整備をする予定だったが、その必要がなくなったので、代わりに惑星のコルから取り付きに向けての下降路にピンクテープの目印付けてこの日は終了。
ホクトは客観的にみても悪くないルートだったので、新人さんのトレーニング等でまた訪れたいと思う。一方、錆がふいていたり、補強をした方がいいかなと思う支点もいくつかあるので、この先、並行してそれらの手入れもしていきたいと思います。
(ルート情報) ロープは50mでOK。懸垂で下る場合はシングルではきわどいかもしれないので、ダブルロープなり下降用のロープの用意をしたほうが無難。ところどころラインが屈曲するので長めのスリング数本は必携。ヌンチャクは10枚程度。アルパインヌンチャクや60cm程度のスリングを数本混じえた方がよいと思う。カムは無くても問題ないが所々で取れるので、より安全性を高めるという目的なら無駄になることはないと思う。3P目はもろいし、上に抜けるためのピッチなので、無理をせずに2P目終了点から下っても充分楽しめるだろう。取り付きから惑星のコルまでの登り返しは20分程度を見ておけばよい。
(ずいぶん前にアートウォールさんで作ってくれたものです。きれいなルート図をありがとうございました)
以上
U山さん、岩ひばりさん、ありがとうございました。