諏訪山岳会公式ブログ

諏訪地域の山好き、クライミング好きが集まって、ウラヤマからヒマラヤまで四季を通じてオールラウンドに活動しています。

北鎌尾根

2015年10月03日 | バリエーション・登攀

北鎌尾根

201592022日  参加者:S原・岩ひばり・S藤・I

 

秋の連休、北鎌尾根に行ってきました。真っ青な空と色づき始めの紅葉がとても綺麗でした。


<大槍を目指す>


20日 晴れのち曇り

沢渡7時半-上高地8-横尾11-大曲13時半-水俣乗越14時半-北鎌沢出合16時半

初日の北鎌の出会いまでは、とにかく我慢の山歩きでした。水俣乗越の急登が体力を奪い、その後の間ノ沢への下りから出会いまでは、飽き飽きするゴーロ歩きでした。

<さすがに連休、横尾のトイレも長蛇の列>
    
<水俣乗越への急登> <乗越にて>

<北鎌沢出合付近の天場、既に沢山のパーティが設営> 


助かったのは、行動用の水以外、持ち歩かなくて済んだことです。北鎌出会いの水量は豊富で、テン場も川原に十分にあります。焚き火を囲める穏やかな場所でした。

21日 晴れのち曇り

出合4:45-北鎌コル7-独標10時半-北鎌平13時半-槍山頂15-槍ヶ岳山荘16-殺生小屋17

<暗いうちに出発>

ヘッ電スタートでしたが、天候の急変を考えると早立ちがマストです。早いパーティーは、4時には出発していました。北鎌沢は、ひたすら直上、コルに着いたら、女子は、必ず装備だけでなく準備万端にしましょう。

<北鎌沢を登る><クライマーズホイホイ入口の×マーク><上部> <北鎌のコル>

この先は、開けた岩場になります。事前に調べた通り、基本は、踏み跡をたどり、悩んだら千丈沢側を巻き、稜線を目指すセオリーを最後まで歩き通すことです。今回は、天気に恵まれたので、先を見通せましたが、悪天ならルートファインディングが難しいと思いました。

<独標を目指す> <北鎌尾根下部を見下ろす>

独標やピークを目指すために、岩場を直上する時は、なるべくルンゼを通るルートを選ぶと岩が安定しています。ザレ場は、浮き石も多く落石注意! 

<独標トラバースの始まり> <一歩がいやらしい>

<独標にて>
 
独標からが長く、北鎌平まで、長い長い道程でしたが、目指す槍が見えていたので歩き通せました。



<槍を目指す> 

<大槍の登り>

頂上までの最後の岩場は、右周りのルートを選べば、ロープ無しでも頂上に立つ事ができます。

 <大槍の下り>

今回、シルバーウィークの、真っ只中で、テン場が心配でしたが、やはり昼で槍のテン場は、満員御礼、でも殺生ヒュッテは、場所が広いので遅くなっても大丈夫、但し水は有料雨水です。(煮沸して飲むこと)

22日 晴れ

殺生小屋7-横尾11時半-上高地15-沢渡16

朝焼けの美しい朝を向かえ、帰途につきました。

  

最後の懸念は、上高地のバスの混雑。予想通り、河童橋の先から、バス待ちの行列です。すぐにバスセンターに行き、タクシーの列に並び直し、一時間位で沢渡に向かう事ができました。こんな時は、バスよりタクシーの方が、少人数しか運べませんが、台数が多いので有利かもしれません。念願の北鎌を天気の良い中を歩けて、本当に楽しい山行でした。
S原リーダーのルートファインディングと二人の頼もしい若者  S藤・l間さんに感謝です。

(文:岩ひばり 写真:I間・S原)

30年ぶりの北鎌尾根でしたが、沢山の人が入っていることに驚きました。

北鎌は一般ルートではないのでマーキングも鎖もありません。概ねトレースはしっかりついているが、それでもルートの不明瞭なところも多く、すっぱり切れたところや浮石も多い、バリエーションルートです。気軽に入る人が多い様に見えるのは困ったことです。それでも北鎌は魅力ある一級の岩尾根であることに変わりは無く、登り切った充実感は代えがたいものがありました。
大槍の下りで、落石に当たり、腰を痛めました。幸い大事には至りませんでしたが、一般ルートでも何があるかわかりません。皆様、ご安全に。   (S原)


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