フランス産ワインの新酒「ボージョレ・ヌーボー」が20日午前0時に解禁された。各地の販売店などではカウントダウンイベントを開催。円安で輸入価格は上昇傾向にあるが、大手小売りや専門店は品質の良い商品を中心に据え、消費者にアピールする構えだ。
ワイン専門店「ヴィノスやまざき コレド室町店」(東京都中央区)には、この日を待ちわびた愛好家ら約40人が集結。解禁に合わせて「3、2、1、サンテー」とフランス語で乾杯し、味と香りを楽しんだ。ワインに最近はまっているという大学4年の仙波祐一さん(23)は「ブドウの匂いがしっかり伝わってきます。飲みやすくておいしいです」と満足した様子。同店では1本3千円程度の比較的高い商品の予約が好調という。
フランス食品振興会によると、品質は当たり年とされる2005年や09年に比べ、「ひけを取らない果実味豊かな味わい」とPRする。一方、アサヒグループホールディングスの推計によると、ボージョレの総輸入量は昨年比で8%減にとどまる見通しだ