春さんのニッチな愛聴盤PART2

映画音楽やイージーリスニングなどの埋もれに埋もれた珍盤をご紹介するblogで、前回同様横浜から発信‼️

鐘の音で始まるフランツ・ワックスマンの荘厳なサウンドトラック🎧️🎶

2023-12-17 20:13:43 | 音楽
「ペイトンプレイス物語」PEYTON PLACE
(1964年~1969年 ABC)
音楽:フランツ・ワックスマン
出演:ドロシー・マローン、ワーナー・アンダーソン、ライアン・オニール、バーバラ・パーキンス、ミア・ファロー、ケイシー・ロジャース、ティム・オコナー


こんばんは。今回もかなり間が空いてしまい、大変申し訳ございませんです。一週間ほど爆食いが祟ってイレウス(腸閉塞)で入院しておりました。いやあこんなに痛いとは思いをしませんでした。点滴だけで手術することなく退院できたのは、何とも有難いものです。

というわけで、早速記事に行ってみましょう。今回とりあげますのは、1964年から
6年間ABC-TVで放映された「ペイトンプレイス物語」のオリジナル・サウンドトラックのシングル盤からです。映画のタイトルでは「青春物語」としても知っておられる方も、少なからずおられるのではないでしょうか。

音楽はドイツ出身のアメリカの作曲家フランツ・ワックスマン。またドイツ帝国といわれてた1906年12月に生まれています。1920年代後半にはドイツのジャズ・バンド、ヴァイントラウブ・シンコペーツに編曲と演奏のために加入し、このバンドに数曲提供していたフレデリック・ホランダーによって、マレーネ・ディートリヒを一躍有名にした「嘆きの天使」の音楽監督を務めてました。

そして1950年「サンセット大通り」、1951年「陽の当たる場所」で2年連続オスカーを受賞しております。

大御所の音楽家で、TV作品ではこの「ペイトンプレイス物語」の他、「ガン・スモーク」「逃亡者」を手がけています。

1967年2月24日に癌のためロサンゼルスで死去してます。60歳没。

「ペイトンプレイス物語」。フランツ・ワックスマンの音楽でした。

今年も残すところ二週間をきりました。一週間もすれば今年もクリスマスです。私のようにドカ食いをしないように、どなた様もお気をつけください。

それでは次回お会いしましょう!




キース・ジャレットの名高いケルン・コンサートがサントラになった🎧️🎶

2023-12-03 12:02:49 | 音楽
「ジェラシー」Bad Timing
(1979年 イギリス)

監督:ニコラス・ローグ
音楽:リチャード・ハートレイ
挿入曲:キース・ジャレット 「ザ・ケルン・コンサート」ほか
出演:アート・ガーファンクル、テレサ・ラッセル、ハーヴェイ・カイテル、デンホルム・エリオット、ダニエル・マッセイ


古都ウィーンを舞台にアメリカ人の精神科医と奔放な娘との危険な愛を描いた映画。

全体の音楽はリチャード・ハートレイ。

作中ではトム・ウェイツの「ブルースヘようこそ」、ザ・フーの「フー・アー・ユー」やビリー・ホリデイの「イッツ・ザ・セイム・オールド・ストーリー」はたまた「パッヘルベルのカノン」等!実に多種多様の音楽が使われていましたが、極めつけはキース・ジャレットの「ケルン・コンサート」の冒頭の旋律が流れます。

キース・ジャレットはジャズ・ピアニストとして知られたいますが、クラシックのピアニストでもあり、演奏楽器もピアノだけではなく、ハープシコードの他ソプラノサックスやパーカッションなども演奏できるマルチ・プレーヤーです。

「ケルン・コンサート」はキースの作品として最も人気は高かったですが、同時に批判も多く、日本のジャズ喫茶でも「ケルンお断り」というリクエスト拒否の貼り紙を出していたところもあったそうです。

このサントラのシングル盤は、トリオレコードからリリースされたもので、「ケルン・コンサート」の冒頭の旋律に映画のセリフを入れて「ジェラシー愛のテーマ」とした、なかなか面白くレアなレコードに仕上げており、さすがサントラ大国日本と思わせる一枚ですね。

ここではそのセリフはありませんが、「ケルン・コンサート」を聞いてみましょう。

いかがでしょうか?
とても長い作品ですが、何度聞いても名盤と思わせますね。

今朝の夜明け。これから一日の活動が始まるぞというエネルギーみたいなものを感じさせてくれます。。


更新が遅くて誠に申し訳ございませんが、ゆっくりお待ち頂けると有難いです。

では、次の記事でお会いしましょう!




ジャン=ピエール・ランパルとクロード・ボランによるジャズとクラシックのクロスオーバー🎧️🎶

2023-11-24 06:00:58 | 音楽
ランパル・スウィング/クロード・ボラン=フルートとピアノのための組曲

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
クロード・ボラン(ピアノ)
マルセル・サビアーニ(ドラム)
マックス・エディグ(ベース)


私がこのアルバムを聞いたのはそれこそまだ夜間高校へ通っている1978年ぐらいのことだったと思います。当時はクロスオーバーという言葉もまだ新しく感じた時代でした。

NHK-FMの朝早いクラシック番組で流れていたのですが、クロード・ボランの特集ということで、映画のサントラからは「ボルサリーノ」と「ふたりだけの夜明け」も流れており、そしてこの「ランパル・スウィング」が取り上げられたのを、番組ごとエア・チェックした想い出があります。

1.バロック・アンド・ブルー
2.センチメンタル
3.ジャワ風
4.フーガ
5.アイルランド風
6.ヴェルサティル
7.ヴェロス

この「ランパル・スウィング」はクラシック界ではもっとも名高いフルート奏者ジャン=ピエール・ランパルが、フランス・ジャズ界の鬼才、クロード・ボランと共演して''クラシック&ジャズ''を演奏したということで、当時大きな話題を呼びました。

ライフスタイル・アドヴァイザーでエッセイストのフランソワーズ・モレシャン氏がとても高い評価をしていたのが記憶に残っていますね。

今こうして聞いてみても、新しさを感じてしまう名盤ではないでしょうか。

クロード・ボラン「フルートとピアノのための組曲」

またしてもかなり間が空いての更新となってしまいました。
冷えたり暖かくなったりの気候ですが、どなた様も体調を崩されませんようにお過ごしくださいませ。

それでは、またお会いしましょう♪





ラリー・ネルソン・オーケストラの異色カップリングEP盤🎧️🎶

2023-10-24 19:47:02 | 音楽
「1941」~1941のマーチ
作曲:ジョン・ウィリアムズ
演奏:ラリー・ネルソン・オーケストラ
「象物語」~風の大地の子守り唄
作曲:宇崎竜童
演奏:ラリー・ネルソン・オーケストラ


またまたしばらく振りにブログの更新です。このブログがどうも更新が遅いのが玉に瑕ですが、意外にネタを探すのに苦労しますもので(^_^;)
そんなわけで今回も遅れて更新と相成りました。

今回ご紹介するのは、とても面白い組み合わせのシングルレコードです。もちろん映画音楽でありますが、ジョン・ウィリアムズ作曲の「1941のマーチ」と宇崎竜童作曲の「象物語~風の大地の子守り唄」のカップリング盤です。「1941」は1979年の作品で、「象物語」は1980年の作品です。何れも演奏はラリー・ネルソン・オーケストラ。この楽団は日本の楽団であることは知られていますが、アレンジャーなどについては明かされてません。ひと頃スタンリー・マックスフィールドは大野雄二、ミシェル・クレマンは都倉俊一、ラリー・ネルソンは久石譲とも言われておりましたが、当の音楽家はそれぞれ否定をしていることもあり、所属レーベルのスタジオ・ミュージシャンによるオーケストラであろうと言われてます。だからこそこのようなユニークなカップリングEPも作られるのでしょうね。

「夜のスクリーンミュージック」でオンエアされた宇崎竜童二作の中から聞いてみましょう。

「象物語」はサウンドトラックでは、この「風の大地の子守り唄」をちあきなおみが歌っておりました。また黛ジュンのカバーもあります。この時代の歌謡曲の代表的なスタイルに仕上がった曲ですね。この頃には宇崎竜童も映画音楽家として馴染みの顔となりました。特に「駅」は彼の最も優れた作品と言えるかも知れません。

それではまた遅れてしまうかも知れませんが、更新は続けてまいりたく思ってますので、よろしくお願いいたします。では、今回はこの辺で!



フランシス・レイとジャン・ムジーのコンビの第二作目🎧️🎶

2023-10-13 13:27:08 | 音楽
「インターナショナル・ベルベッド緑園の天使」
監督:ブライアン・フォープス
音楽:フランシス・レイ
編曲・指揮:ジャン・ムジー
出演:テイタム・オニール、クリストファー・ブラマー、ナネット・ニューマン、アンソニー・ホプキンス、ジェフリー・バイロン、ジェイソン・ホワイトほか


1944年のエリザベス・テーラーの「緑園の天使」の続編で、両脚を失った少女が、オリンピック馬術競技の金メダルを目指して青春を賭ける姿を描いた映画。

音楽をお馴染みのフランシス・レイが書いて、編曲を「ビリティス」でレイとコンビを組んでこれが二作目のジャン・ムジー。クリスチャン・ゴベールのアレンジとはまた違った趣がありますね。その他では、「愛と悲しみのボレロ」や「レッスンC」等でも一緒に仕事をしています。音楽は独学で学んでおり、日本では大貫妙子のインストゥルメンタル版の「夏に恋する女たち」のアレンジも手がけています。


フランシス・レイとジャン・ムジーのコンビによる「インターナショナル・ベルベット」を今回は取り上げてみました。

間もなく暦の上では冬になりますね。皆さまにおかれましても、お体お大事になさってくださいませ。

では、また次回のblogで(^^)d