『サンチャゴに雨が降る』(1975 フランス・ブルガリア合作)
1973年9月11のチリ・クーデターの発生から、サルバドール・アジェンデ大統領政権の崩壊までを描いた映画だね
カミさんが撫でる背中に表れているねえ(*^^*)
監督:エルビオ・ソトー
音楽:アストル・ピアソラ
出演:ジャン=ルイ・トランティニャン、ローラン・デルジェブ(フランス語版)、アニー・ジラルド。アンデーショーン、パトリシア・ガスマン、ジョン・アピー(英語版)、アンリ・ポワイエ(フランス語版)、ディミテル・グラシモフ、ナイチョ・ペトロフほか
1973年9月11のチリ・クーデターの発生から、サルバドール・アジェンデ大統領政権の崩壊までを描いた映画だね
まあ、まずはMerry Christmasですな🎅🎂✨🎄✨❄️🎶
前回は『ブルー・クリスマス』を紹介したし、今回はまるでクリスマスに関係ないレコードの紹介だが、皆の衆はどんなクリスマスイブをお過ごしかな?俺はといえばクリスマス含めて年末年始はアルコール消毒だぜ!クーッ!!
『リベル・タンゴ』でお馴染みのピアソラだが、『リベル・タンゴ』の他にもピアソラの曲はいいのが多く、この『サンチャゴに雨が降る』もとおってえも
いいんだよな!クーッ!!
甘くて文芸的な哀切を感じさせる調べ。ピアソラのバンドネオンは勿論、ヴァイオリンが泣きが入っているんだ。第二の感動を与えるドスッと響くドラムスがまたいい
このサントラの直前に映画のサントラではないが、ジェリー・マリガンと共演した『サミット』と、この『サンチャゴに雨が降る』の流れを感じさせる名盤だよな!クーッ!!
少なからずご存知の御仁もおられよう
聞き惚れて何度もリピートしてしまう曲だよなあ!俺はこれでますます映画音楽に夢中になったぜ!クーッ!!
では聞いてみっか!アストル・ピアソラの音楽で『サンチャゴに雨が降る』♪
映画はコチラ🎦
どうだい、いいだろう!クーッ!!
サファイアは人間で言えば、多くの苦労をしてきたネコちゃん(=^ェ^=)♪
カミさんが撫でる背中に表れているねえ(*^^*)
映画全体の作りはアジェンデに同情的に見える一方で、クーデターの背後にアメリカがいたこと、ピノチェトの体制がひどいものだということは分かっても、結局アジェンデの政策が成功だったのか失敗だったのかは示されていません。これはフェアな作りとも言えるでしょう。何しろその点については今もって結論が出ていないのですから。
映画の公開当時には、社会主義絡みのいざこざが世界各地であり、先進国でも左翼運動があったので、現在この作品を観るのとは違ったリアリティがあったのでしょう。ただ、フランス映画だけあってセリフも大半がフランス語なので、時々、話がフランスの学生運動に見えて、チリが舞台の映画だということを忘れてしまいます(笑) こうした作りは観客に、作中の出来事を身近なことのように思わせる効果があったと思われます。実際にはとりたてて大きな役割を果たしたわけでもない学生たちがクローズアップされていることと、クーデター後の苛烈なシーンが盛り込んであるのは、西側諸国という安全圏で左翼運動をしている層へのきつい皮肉もありそうです。例えば「最前線の現実はそんなお気楽なモンじゃねーんだよ」と。とはいえ、おしまい近くで占領下フランスについての言及があることや結末のシーンからするに、映画全体のテーマは絶望でも嘲笑でもなく、奮起と支援を促すのものようでしたが。
狂言回し(なのかしらん?)として外国人記者を配した作りからは、一種「怪獣王ゴジラ」を連想もしましたがそれはそれとして(笑)
あ、前回「レーサー」にコメントした際は名前を入れ損なったようで、どうも失礼しました。
さすがにピアソラを聴き込んでいるだけあって、なかなか細かいコメントをありがとうございます。
もともとタンゴの革命児と言われているアストル・ピアソラで、『ブエノスアイレスのマリア』等に代表されるモダンタンゴは、前衛的な作風に定評がありますが、おっしゃる通りロックやフュージョンのスタイルを取り入れ、そして哀愁のある甘い旋律が特徴とも言えますね。
初め私がサントラと勘違いしていたジェリー・マリガンとの共演の『サミット』は、この『サンチャゴに雨が降る』のスタイルですし。
映画は私も名画座で『死刑台のメロディ』との二本立てで観まして、映画の内容そのものから音楽が流れるシーンは少なく、公開処刑で銃殺されるシーンとラストシーンに流れる位で、サントラ盤全体を構成されている音楽もなかったように思いました。
この映画の公開時は私はまだ17歳だったので、銃撃戦がやたら多いことだけを除き、殆んどストーリー等はわからなかったのですが、今、改めて観たら、また違った観点から観ていたことと思いますね。