「白夜の調べ」(1978年 日本・ソビエト)
一流作曲家のロシア人男性とクラシックピアニストの甘く切ないラブストーリー。
監督:セルゲイ・ソロビヨフ、西村潔
音楽:イサーク・シュワルツ
出演:栗原小巻、宮口精二、高橋昌也、ユーリー・ソリーミン、エリザベータ・サロードパ、アレクサンドル・ズブルーアフ、アンドレイ・レオンドビッチ、セルゲイ・ポレージャノフ
一流作曲家のロシア人男性とクラシックピアニストの甘く切ないラブストーリー。
当時はまだソビエト連邦でイサーク・シュワルツが手がけた、二つ目のソ連(ロシア)を舞台にした日本映画。前回の黒沢明監督の「デルス・ウザーラ」で、彼の名は日本でも知られるようになりました。栗原小巻とエリザベータ・サロードパのデュエットによる「ロマンス」は、レコードのサウンドトラックにしか収録されておらず、大変貴重な録音ですね。ピアノはリューボフ・チモフェーエワ。「白夜」を感じさせる、素晴らしい演奏です。
イサーク・シュワルツはここではとても甘くクラシカルな調べで、画面を静かに彩りを添えてます。
イサーク・シュワルツの音楽は入手が難しくこそありますが、最近では彼の作品をコンプリートされたCDも出ております。どこか日本の歌謡曲を思わせる哀愁のある曲調です。
今回は「1000日のアン」と、この「白夜の調べ」を取り上げてみました。リクエストがありましたら、コメント欄にでも書いていただければと思います。
それでは、次回お会いしましょう!
ちょっと校正、
エリザベーター・サロードパ→エリザベータ・サロードバ
リューボフ・チモフェーアワ→リューボフ・チモフェーエワ
そんで、これはライナーノートの誤植ですが、指揮者は
アレクサンドル・ラザレス→アレクサンドル・ラザレフです。今ではロシア第一級の指揮者で、私も見事な実演を聴いたことがあります。チモフェーエワの起用といい、贅沢なプロダクションdすねー。
誤記修正しました。
本当に貴重なレコードです。あの時代はこのようなレコードもよく売られており、本当にいい時代だったなあと、しみじみ思います。
格調の高い、聞き入ってしまう演奏ですね。
レコード盤と後年のCD盤では、どこか異なる部分もありますね。こちらの生録りの音質の良くなさに表れている感じがします。
リューボフ・チモフェーエワは、特徴的なタッチでニュアンス豊かな演奏の時といかつくてデリカシーに乏しい時とがあるのですが、ここでは前者で、ご指摘のように素晴らしい演奏です。
コメントありがとうございます。「モスクワわが愛」に続く栗山小巻の日ソ編第二作で、「モスクワわが愛」のボリス・チャイコフスキーから今度はイーサク・シュワルツの音楽ですね。
テーマ曲はイーサク・シュワルツらしいソ連歌謡曲風で、ここに取り上げた音楽は、後期ロマン派の流れを汲む格調高い曲ですね。
シングルB面の「ロマンス」は、日本ファンへのリップサービスでしょうか、栗原小巻の歌声も聞かせてくれますね。なお「ロマンス」は、日本盤にしか収録されていなかったです。