航空機って…

　さっきまで、「ザ・航空パニック」というテレビ番組を見ていて、ふと思い出したこと。
　むかーし、Ｌｕｎａの親戚が現役のパイロットだったとき。ある日、航空機を青森まで回送するため、羽田空港を離陸しようとしていて。
　ふと、「そうだ。青森にはおいしいお酒がある。あれをいつも世話になっている整備士と一緒に飲もうと」と思い立って、一緒に乗っていかないかと誘ったそうです。すると、とても喜んでくれたので、彼は「これで飛行中も話し相手がいて楽しいぞ」とうきうき気分になったそうです。
　しかーし、その整備士はすでに完了したはずの航空機の整備チェック表を確認すると、もう一度、点検を始めたそうです。
　なんでかなぁ～。と、のんびり待っていたパイロットでしたが、さすがに待つこと数時間。ようやく整備士が戻ってきた瞬間、「整備に不備があったんだ」と気づいたそーです。
　要するに、その整備士は自分が搭乗する羽目になったので、必死で点検し直したんだろうと、そのパイロットは呟いていました。それからは、回送する航空機には必ず、整備をした責任者を乗せていくことにしたそうです。
　自分の命には直接関係ないから、そんなことができるんだろなぁ。と、彼は私に話してくれました。何か、今日のテレビを見ていて、どれほどパイロットが凄くても、整備ミスがあったんでは事故になっても…。
　
　ちなみに、回送で航空機を回した後の帰りは、自社特典でただで定期便に乗って帰って来ていたそーです。（ちょっと、羨ましいかも）