今日はカラオケの話でも。
元々音楽が好きな性質である。
ただ、小学生以来の音痴、ということに加えて、
元来の引っ込み思案の性格が災いして、
昔は人前で歌うのがとても恥ずかしかったものである。
それでも音楽に対する関心は持ち続けていて、
大学に入った当初は軽音楽部に入ろうかと考えていた。
ただ、当時は、軽音楽部のいかした兄ちゃん姉ちゃんたちと
うまくコミュニケーションをうまく取っていけるか不安だったことと、
歌や演奏のレベルに物怖じして結局諦めてしまった。
大学に入って歌う機会が増えたこともあり、
大分と物怖じしなくなったこともあって、
歌うことを恥ずかしいと思うことは段々減っていった。
だが、高い声は依然として出せず、
低い音でも歌える「宇宙戦艦ヤマト」や
くるりの「ハイウェイ」等を歌うので精一杯だった。
ここで転機の一つとなったのは、
やぶさんや、かわさんといった、
部内でのカラオケ強豪の存在だった。
オリジナルの本人と全く似たような声を出すわけではないが、
ご存知の通り、彼らの歌は上手い。唄に魂が入っていると思う。
以前までは、カラオケは似たような声を出せる方がうまいという意識があり、
あまり似たような声を持っていない人の曲は選曲しないようにしていたのだが、
これで意識が変わった。
要は、その曲に対して、如何に思い入れがあって、
如何に堂々と歌うことが大事なんだ、ということである。
(開き直りと言い換えることもできるが…)
もう一つの転機になったのは、
大学3回生の夏にブルーハーツやハイロウズにはまったことだった。
この二つのバンドの曲は大声で歌うような曲が多い割に、
音程的に声が出しやすく、
しかも曲調的にポップな楽曲が多いので、
カラオケでもよく利用させてもらった。
そのうち、音程を気にしながら小さい声で歌うより、
まずは大声で歌った方が楽しいということに気づき、
積極的に大きな声で歌うようになった。
すると、不思議なもので、
大声で歌うと音程を合わせやすくなったのである。
今も決してうまい、とは言えるレベルでは無いと思うが、
「以前と比べると上達してきている」という意識は、
自然と「カラオケは楽しい」という考えに行き着くようになった。
楽しいと思い始めると、自然とカラオケボックスに足が向くようになった。
以前なら考えられなかったことだ。
できればやぶさんみたいに、
「あの人が歌う前になるとその場の空気が緊張する」
という風な歌い手になりたいものである。
ただ、残念ながら「カラオケが最もうまい現役部員」という称号は
ちくわさん、しか君、はっしー氏といった強豪がいることから、
非常に難しいように思う。
ならば、と、現在は「最も高音域の出せる現役部員」
を目指して密かに特訓中である。
+++++++++++++++
余談だが、僕が、カラオケの一曲目に
ハイロウズの「ハスキー~欲望という名の戦車~」を歌い、
最後にブルーハーツの「人にやさしく」を必ず歌うのは、
好きな曲、ということもあるが、
そうしたカラオケが好きになったことに対する、
彼らに対する感謝の表れでもある。
と、いうわけで部員のみんな、
この二曲は今後も歌わせてね。。