拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

 嫉妬

2012年11月30日 | 必撮無眼流
  先日 ボクの好きなブログを見ていると そのブロガーは 「鬼海弘雄写真展PERSONA」を見に行った時の話を書いていた。
  会場の伊丹市美術館がリンクされていて そこに行ってみると 鬼海弘雄さんの写真が幾つかアップされていた。

  それらの写真をみて・・・ ボクの中で あきらかに嫉妬とおぼしき感情が 湧いてきたが、 それと同時に 非常に
  懐かしいけれど、ほろ苦い思い出を分かつ友人に出会った時のような 気分でもあった。

  そういえば ボクの人生の 幾つかの場面で 「嫉妬」的感情は 次のステップを駆け上がる為に 必要なエネルギー源
  となってくれた事を 思い出す。 

  それで一番なつかしいのは・・・ NHKで勉強したり 何軒か英会話スクールへ行ったりしても なんの効果もあげられ
  なかった英会話が 25歳の時に参加した 神戸洋上大学という企画で 500人の男女がコーラルプリンセス号でパラオ、マニラ
  経由でホーチミン市を訪れた際、同じグループにいた 小林君が パラオについた時 現地の若者と ペラペラ英語を話して
  いるのをそばで聞いて ボクは俄然 羨望と嫉妬の塊になっていた。
  下船した翌年ボクは 勤めていた写真学校を辞め 花房弁当を車で配達バイトをしながら 枚方の合宿英会話学校に入学していた。

  今考えるとこの洋上大学は 集団お見合い・・・的要素もいくらかあったかもしれない企画?であったと思う。
  参加資格は26歳までの男女で 一ヶ月近く船内で寝泊まりするのだから 男は女を 女は男を探していたと思う。

  ボクもボクなりに探していたのだけれど なんだか船の中で 独り "浮いて” いた存在だったような気がする。

  だからボクの場合 男女関係の嫉妬は 全くなかったけれど・・・。

  今回 ボクは 鬼海弘雄の写真に "嫉妬” というエネルギー源を 強く揺さぶられた気がするのだ。 

     
     
          洋上大学の同じ船のうえで ボク等とは また全く違う次元で航海していただろう乗組員の姿 1977年
  


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