『 Wake up , Neo ..... 』
『 The Matrix has you 』
『 Follow the white rabbit 』・・・
1999年に公開された映画『マトリックス』の出だしの場面で、ここは何回見てもぞくぞくさせれる場面だ。
この時、私は47歳でスイスに住んで8年目、仕事は観光ガイド、趣味はバトミントンに熱中していた時期だった。
だから、この映画は劇場でオリジナル版を字幕がフランス語で見たので、詳細はぜんぜん解らなかったが、大まかには理解できて感動した。
しかし、だいぶ後にマーレーシアの友人による説明で、モーフィアスが電池を示してネオに説明する場面が
『人間がコンピューターを作動させるための電源として家畜されている』・・・と教えてもらい、そんな肝心なことを解らずに映画を
見ていた自分に情けなく&驚愕した。以来日本語字幕なしで洋画を見るをやめるようにした・・・。
とにかく、この映画が洋の東西に関係なく人間に与えた『ショック』は大きかった。
私自身はこの映画を見て、『禅』そのもの…を感じ、いよいよ世界は『覚醒』の時代を迎えるのだろうか?と思ったものだ。
映画の中で、仲間を裏切るサイファーが美味そうにステーキを食べるシーンがあって、『覚醒した真実』よりも『快楽の夢』を選択
する場面があったが、日本の欲にまみれた政治家を見るまでもなく『夢』から覚めようなどと思う人間はやはり少ない・・・それが現実なのだ。
それが現実と受け入れるゆえに、また『葛藤の苦悩』からも決して逃れられない。
この『葛藤の苦悩』がどこから来るのか? それはやはり人間がもって生まれた遺伝子に含まれる『意伝子』のためであろう。
人間は常に本質(真実)に帰ろうとする…性に支配されている。それが仏教的にいえば『悟り』であり、馬骨風に言えば『郷里(さとり)』となる。
快楽にとらわれている最中はそれでもいいが、そうでない時は人間は常に『何だか落ち着かない、不安な…』状態となるが、それは意伝子の働きに
対抗しているわけであるから、当然の結果といえる。不眠症の正体も意伝子の『覚醒』の働きともいえる。
私が言う、意伝子(D・N・A)とは Dignity-Nature-Absolute の略で、『天上天下唯我独尊』の馬骨流・意訳である。
人間はその『意伝子』に向かっては天道説なのだ。
『マトリックス』…この映画がアメリカ人によって制作された意義は大きい、『悟り』という覚醒が東西を超えた『人間の本質』を表したこと、
また将来の東西交流の原点を明らかにしたと思うからだ。
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