拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  『半眼』の観る時空

2024年08月16日 | 人"間"工学

  私は自分が、本物の仏像をいつごろ観たのであろうか?と気になり、 高校時代の修学旅行のしおり(1969年11月6日〜13日)を探し出して見てみると・・・

  そのすざましい強行軍の修学旅行が浮き彫りになった。 北海道の東の果て北見から、まる二日かけて京都へ!! いざ出陣!

 

  11月6日 北見発6:38(汽車)〜青函連絡船19:20〜青森23:10

  11月7日 青森発0:20(車中泊)〜 東京経由 〜 京都16:40着 旅館

  11月8日 8:10宇治 〜 9:20南大門 〜 二月堂 〜 春日大社 〜 12:30薬師寺 〜法隆寺〜 18:00旅館

  11月9日 8:05平安神宮〜金閣寺〜二条城〜東本願寺〜11:30清水寺・・・ここより選択 

       ㋑ 龍安寺〜天龍寺〜西芳寺。 ㋺ 根本中堂〜四明岳〜石山寺。  ㋩ 清水寺より旅館(たぶん私はこの組)

  11月10日 7:00京都駅(こだま)〜10:00熱海〜十国峠〜箱根〜小田原〜大仏(鎌倉)〜羽田〜旅館

  11月11日 7:45浅草〜皇居〜国会議事堂〜科学技術館〜12:00旅館〜自由行動

  11月12日 自由行動  旅館集合14:30〜 上野発16:20〜(車中泊)

  11月13日 青森着4:30〜(連絡船)〜 函館 9:45 発〜 22:47 北見着  

  ・・・という日程であった。

 

  関西の京都、奈良を2日間で修学旅行しているが、見事に『寺巡り』・・・確かに奈良で大仏を見たことだけは、うっすらと覚えている。

  この強行軍は、生徒も大変だが、今思うと引率の先生方の疲労の方が心配になる・・・。

  でも、さすがは仏国土日本。

  何にもわかってない17歳のガキ共等を(先生も同じだろうが)、このすざましい『寺巡り』に否応なく引きずり出すとは!

 

  17歳の私は、東大寺で素晴らしい『仁王様』と『大仏』だけでなく、薬師寺や法隆寺まで行っているのだから、名だたる仏像を拝しているはず・・・。

  しかし、眼をわずかに伏し目がちに静かな佇(たたず)まい・・・の雰囲気(?) しか覚えていなかった。

 

  眼をわずかに伏し目がちにしている、佇まい・・・つまり『半眼』であるが、それから約13年の後、自分自身がその『半眼』をする事になるとは・・・

  仏様は、ご存知であったであろうか???

  『半眼』はどの仏様を見ても、『半眼』で、見ればわかるが、その『半眼』で何を観ているのかは、実際に体験しなければ解るものではない。

 

             

              『半眼』の体験、つまり『坐禅』することで、微笑みの真意が伝わる・・・かも

  



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