拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

  悟り小技

2023年08月09日 | 東洋自分なり研究所

  『みゆき』の『急げ悲しみ、翼に変われ / 急げ傷跡、羅針盤になれ』・・・にすっかり触発されてしまって

  あらためて私の『還暦スキャン』を精査してみれば、出てくる出てくる『悟り小技』。

  こういった、『苦しみや悲しみ』の体験を『絶対肯定』に反転する力・・・これが仏性(悟り)でなくて、What else ? と思う。

 

  例−1: 中学時代の夏のキャンプで、担任の女体育の先生を混じえての夜、テントの中で生徒数人と『幽霊』話で盛り上がったのだが

       だんだんと全員が『怖ろしさ』に震え上がり、夜が明けるまで眠れなかった体験があった。

       しかし、それ以来、『何故あの時、あんなに怖がったのか?』・・・と不思議に思うくらい、『怖く』なくなった・・・。

 

  例−2: 特に高校生の時であったか、私はしばしば『金縛り』を体験した。この怖ろしさは、『幽霊話』の比ではなく

       じっさいに胸が圧迫され、怖ろしいモノを見ても助けを呼ぶ事ができない状態になった。

       幸いにも私はこれを『悪霊』とかそういった霊的なものと捉えることなく、何回か体験するうちに

       心身の疲労が心身に与える影響であるという風に理解するようになり、その内なくなった。

 

  例−3: 26歳時、ある英会話学校、そこは住み込みという珍しいシステムであったが、そこで数人で井戸端会議をしていた。

       なかに『手相占い』ができるという婦人がいて、冗談半分、好奇心で私も観てもらったら、ズバズバといろいろ『当て』ていく。

       で、私は引き込まれて将来について聞いた時、何であったか憶えてないが『否定的』な事を言われて、その日の夜、

       物凄く落ち込んだのだ。・・・しかし、冷静になって考えた時、彼女はネガティブな事しか言わなかった事に私は気付いた。

       以来、私は世の中には『人を落ち込ます』タイプの人間がいることを学んだ。

 

  思い出すと、こういった細やかな体験、しかし当時のいまだ未熟だった私にとってはどれも大問題であったであろう。

  ただそれらは、そんなに『重大事』とも思わず、忘れ去っていた事々であったが、実はそれぞれが『悟り小技』ではなかったか。

  『苦悩や悲しみ』事を『絶対肯定』へと反転する自分に対する『慈悲と智慧』つまりそれが仏教でいうところの『般若智』であろう。

  『悟り』というと大層な事として『祭り上げる』嫌いがあるが、そういった細かい体験の積み重ねが『自他不二』の『諸法無我』へ

  繋がってゆくのだと思う。 だから、誰も『還暦スキャン』をして確かめて欲しい。そこには必ず『悟り小技』があるはず。

 

           

            じつは、この写真を撮った時のことをほとんど憶えていない。不二山(富士山)を背景に撮った唯一の写真。

            ただ体調が悪く、歩くのもしんどくて杖をついた事は覚えている。恋人に撮ってもらったことも。

       

       

       

      

 



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