本来なら、去年2020年開催予定であったサッカー・ヨーロッパ杯第16回がコロナ禍のために、
今年になり今現在ヨーロッパ各地に分散して行われている。
コロナ、コロナと騒いでいる昨今だから、サッカーの国際試合が行われていることもしらなかったが、
最近、時折そとでクラクションの音がして・・・あぁ〜っサッカーやっているのか…と気づいた程度のサッカーフアンで
その日の夜、たまたまスイス対イタリアのゲームがあるというので観戦したが、3−0という惨めな負けに、相変わらずスイスは弱い・・・とガッカリ。
何日か後にスイス対トルコがあって、スイスが3−1で勝ち、へーっ・・・と思い、昨夜のスイス対フランスを奇跡があるかも…という
かすかな希望をいだき、相方ニコルと観戦することにした。
サッカーのことを、フランス語ではフットボールといい、略して『フット』と一般に言っている。
で、どこかの国が勝つとその愛国者達がクラクションを鳴らし、国旗を振りながら車を乗り回すことが、ヨーロッパの習慣となっていて
結婚式の時とサッカーに勝った時のみ許されている行為だ。
サッカーの国際試合は、4年おきのワールドカップと同様に4年おきのヨーロッパ杯が2年毎に行われるので、案外しょっちゅう夜にクラクションを
鳴らしながら街中を徘徊することが、一種のヨーロッパ風物詩的事柄となっていて、私がスイスに移住した1991年の翌年1992年にヨーロッパ杯があって
その時初めてローザンヌの街中をクラクションを鳴らしているのを見て、(いつもスイス以外の他の国ポルトガルやイタリアやスペイン、ドイツなど)
この風習にとてもヨーロッパを感じたものだ。
昨夜の『スイス対フランス』戦は・・・スイスにとってサッカー史に残る素晴らしい…というか、奇跡的な試合であった。
前半スイス1点リードで終わったが、後半フランスが巻き返して60分代で 1−3と2点リード・・・この時点で『あぁ〜勝負ついたか…』と誰もが思ったが…
80分代でスイスが2点入れて 3−3 になったのだ!!延長30分でもケリがつかず PK戦となったが、その時フランスの黒人アタッカー、ムバッペの顔が
アップで放映され、その表情を見た私は『 こりゃー、フランスはだめだ…』と直感!
案の定というか、PK戦でスイス、フランス各5人が蹴ったが、フランス側最期に蹴ったムバッペのボールだけが、スイスのキーパーに阻まれる結果となった。
かくして、スイスは歴史上初めて準々決勝に勝って準決勝へ進んだ!! それはちょうど夜中の零時頃であったが、狂喜乱舞したスイスの若者たちは
車にスイス国旗を旗めかせるべく路上へと繰り広げては、ローザンヌの中心街に向けて喜びを分かつためにクラクションを高らかに鳴り響かせるのであった。
それはまるで、『コロナ禍』の終焉を告げるかのような・・・これまでの自粛ムードを吹き飛ばすかのような・・・(どうか錯覚ではありませんように!)
我がアパートの眼下に伸びる道路。夜中とは思えない沢山の車がクラクションを鳴らして中心に向かう図
こういった風景も引っ越すと見えなくなるので、ラスト・フット・クラクション・・・でもある。
さて、次なる試合は スイス対スペイン… 第二の奇跡は起こるだろうか? 7月2日金曜日である。(これまで期待させては、失望させられていたが・・・)
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