郷里の日本の正月も35年ほど、離れていながら・・・、いや離れているからこそ?か、
こちらヨーロッパの新年感の薄い・・・『正月』ではない新年に、慣れたというか諦めたと思いながらも、深いところでは…。
しかし定年退職で、時間的余裕があるせいか、ふと『正月』という言葉と文字に眼がいってしまった。
この72年間、一度もそんなこと考えたことがない『正月』考・・・といっても御存知のように、『〇〇』考というタイトルは
単にカッコウ付けているだけで、学術的に何の裏付けもない、馬骨論であることを、年が改まったのを機におことわり申す。
だいたい日本でも『正月』とは、その一週間ぐらいはなんか新鮮なのだけど・・・2週間もすれば新鮮味が薄れて、まるで生物(なまもの)ようではあった。
で、なんで新年の一月をして『正月』というのか?・・・ちょっとググってみると以下にになる
『1月を正月と呼ぶのは、「正」と言う字に、年の初め、年を改めるという意味があるからです。
昔から、その年の 新しい歳神様を家族そろってお迎えし、祝う、大切な日とされています。
正月は、日本の行事の中でも最も古くから存在するものだと言われています。
お正月は一般的に松の内(1月7日・15日)までを指します。 』
・・・とあり、『新しい歳神様』という言葉があるので、正月は神道系の行事かな…?と思ったのだが
馬骨的には『正月』という『正』という文字にこだわり、何となく、その根源が仏教初期の教え『八正道』から来ているのでは、と妄想する。
『八正道〜①正見(正しい見解) ②正思惟(正しい決意) ③正語(正しい言葉) ④正業(正しい行為)
⑤正命 (正しい生活) ⑥正精進(正しい努力) ⑦正念(正しい思念) ⑧正定(正しい瞑想) の修行のことである。』
これだけ『正』の字を使って、修行というか、生活を正していこうという仏教の基本的教え『八正道』が、『仏ほっとけゴミ屋(538)さん)と
538年頃に仏教が伝来したとき、こういったシンプルな基本の教えが日本の文化慣習に影響を与えないわけはない・・・。
で、日本では古来より新年を、新たな年として様々な仕掛け
1. 大掃除 2. 門松・しめ飾り・鏡餅の飾り付 3. 年越しそば 4. 初詣
5. おせち料理 6. お雑煮 7. お年玉 8. 年賀状 9. 獅子舞 10. 福袋
11. 羽子板・凧揚げ 12. 鏡開き 13. 書き初め 14.除夜の鐘 15.忘年・新年会
・・・エトセトラ、エトセトラ、ざっとこれだけ、或いは人によっては個人的な『正月仕掛け』もあるだろう。
こんだけ、全日本的に『正月』を盛り上げれば、日本に生まれた者は『正月』を実に『新たな年』と思わざるを得なくなるものだ。
その根底には仏教思想である『慈悲と智慧』が脈々と息づいている事は間違いないであろう。 目出度い・・・。
スイスの我が家のささやかな『正月』印・・・・図
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