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大関 豪栄道が引退した。私は特別なファンでは無かったが、あの土俵上での振る舞いや面構えは、威風堂々とした立派な大関だった。
大関からの勝敗は目を見張る程のものでは無かったが、男の生きざまを見せつけた、印象に残る大関だった。8勝9勝の決して強いとは言えない大関であったが、引き際も男の美学を貫いた。
親方によると「痩せ我慢の美学を大事にし、決して弱音を吐かない男のど根性を誰よりも持っていた男だ」と語っている。本人も「痩せ我慢を他人に見せない様にと言うのが心にあって」と語っている。
今は、スポーツ界でもパワハラが大きく取り上げられる時代になったが、「この大関は今何を思うのだろうか」
指導や教育、根性や努力など、境目が分かりずらくなってきている今の時代に、豪栄道の美学は世の人々にどんな風に受け止められているのだろう
大いに称賛されるべき美学であると思うのだが・・・・・大関昇進時の口上で「武士道」と言う言葉を使っているが、最後の散り際までこれをつらぬいたお見事お疲れ様でした。
記録らしい記録は無く怪我に泣かされたが、それでも「自分が弱いから負けた」と言い訳をしない。しかし、そんな思いは最後の最後に大輪の花を咲かせた。豪栄道らしい散り際であった。アッパレである
しかし、これも師匠の親方との信頼関係があってこそ成り立つものであろう親方もアッパレである。お見事
今風に言えば、怪我をすれば病院に行けばよい。痛ければ痛いと言って休めばいい。休ませないのは親方が悪い。これはパワハラだ。と言う事か
日本中に一石を投じた豪栄道の今後の活躍に期待したい