人生晴れたり曇ったり

「辛酸を嘗めた私の闘病日記」2年半の闘病生活の峠を越え、その後の元気な日常を画像を加えながら不定期ですが書いています。

今日も元気です

2018年12月29日 | 冊子(人生晴れたり曇ったり)

ようこそ

今年一年いや今日の本日も、ガン君3人はおとなしくて、お陰様で私も元気一杯だ。

給食の業務は昨日が年内の最終日であったが、大口の顧客からの注文で断れずに私が配達に出かけた約80食ほどを積み込んで、隣町の京丹後市峰山町へと向かった。途中でみぞれ交じりの悪天候に見舞われたが、現地は天気でこれ幸い。早速にお弁当を納品し、昼から回収が6箇所ほどあったので、地元の大型ショッピングセンターの駐車場で待機する事にした。

今日は予備のお弁当が無かったので、外食をして休憩した。年末でお休みか、飲食店もショッピングセンターも大忙しの様子だ。

考えてみると、こうしてお店が営業していると言う事は、年末休みを取らずに働いている人のお陰と感謝する鉄道も飛行機も船などの交通機関。治安を守る警察、消防、自衛隊。多くの人が年末年始に仕事をしている事に気づかされる。私の配達先の社員の方も同じだ。正月に年賀状が当たり前のように届くのも郵便屋さんのお陰である。サービスが蔓延して当たり前に思えるが、陰では多くの人が年末年始に働き世の中を支えている。感謝しなくてはならない。24時間の営業も誰かが働いて支えている。

年末年始は、商品やサービスを20%増しにして、働いている人の賃金に充てるのはどうかと思う皆んなが感謝の気持ちで購入すればいいと思うのだが・・・・・・交通機関も全て20%増し、観光地の旅館やホテル、物産店。遊園地なども割増で良いと思うのだがコンビニも夜中や日曜祝日は20%増しにすれば良い。そうすれば多少は働きやすくなると思うのだが・・・・・・

そんな事を思いながら、13時いよいよ回収の時間が来た。年末の挨拶ををして、早く帰らなければ・・・・帰りは同じ市内の久美浜町の回収を二か所回り14時30分に無事に帰社。

今年も残すところ後2日。大みそかのおせち料理の準備の真っただ中だ。毎年の事だが、このおせち料理の配達が終わると我社も正月休暇に入る。

今年も多くの人に心配をかけ激励も受けた。ありがたく感謝している。ガン君が、私も忙しいので気を使って、一年間おとなしくしてくれたお陰で、元気に仕事にも取り組め、生きがいにもなっている。

来年もこの調子でお願いしますね。よろしく

 

では又ね

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ありがたい便りが・・・

2018年12月23日 | 冊子(人生晴れたり曇ったり)

ようこそ

今日は、神奈川県の71歳の同業者の男性から、私のブログに励ましのメッセージが届いた。同業者と言っても仕事の話ではなく、同じ病で闘病中の男性からだ。

メッセージでは、彼は平成28年7月に悪性胸膜中皮腫の手術をされたようだが、私も同じく平成28年11月に手術を行っている。

彼も当初は、私と同じく肺の全摘出ではなく、胸膜剥離と言う手術で肺を温存する手術を希望されたようだが、手術が始まり経過の中で、手術の方法の変わり胸膜、肺の全摘出となった様である。

私は、当時は既に膀胱、前立腺、生体検査と3度の手術を体験していたので、最初に説明を受けた肺の全摘出手術は行わずに現状の生活のまま衰退していく生き方を選択した。とてつもなく大きな決断だった事を思い出す。もし、手術をしていなければ、今現在は生存しているのか、していても末期の状況であっただろう。

お陰様で、結果的には胸膜剥離と言う手術方法を進めていただき、肺を温存する事となった。彼のメッセージからも全摘出手術の怖さと術後の苦悩が手に取るように理解できる。

同業者と大変失礼な言葉を使ってしまったが、体験した者しか知りえない恐怖と苦悩が有る。彼は一年間もの長きに渡り寝たきりとなり、不自由な生活に耐えて、今では主治医も驚くほどの回復を見ていていて、趣味の鮎釣りにも出かけられているそうで、我がことのように嬉しい。

私は、手術も成功し寝たきりの生活の経験も無く、救われている事を痛感した。ありがたいことである

私は、3箇所のガンを患い、ガンでは先輩だが、人生の苦楽の経験は彼が先輩だ。

お互い先の不安はあるが、考えても落ち込んでも仕方がない。頑張ろう先輩

では又ね

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診察結果

2018年12月22日 | 冊子(人生晴れたり曇ったり)

ようこそ

三カ月ぶりに兵庫医科大学病院を受診した。血液検査とCT検査を受け、呼吸器外科の待合室で待つ事60分。多くの患者さんが順番待ちをしている。患者には同伴者も多く、この診療科の病気の重さが感じ取られる。ひそひそ話を聞いても、ほとんどが肺がんの患者のようだ。

診察室からで出来たある患者は、新たに肺がんが見つかったのか同伴者と泣き崩れている。何とも言えない光景が、この診察室では起きる。

私は、事前に豊岡病院で既に「悪性胸膜中皮腫」と診断され、この兵庫医科大学を紹介されていたので、大きな動揺は無かったが、新たな恐怖を味わった事を思い出す。

いよいよ私の順番が来た。ここで「異常なし」と言われる事は、何よりの安心感があり、夢や希望、意欲も湧く。聞きたい事も有ったので、診断結果を妻と二人で祈る気持ちで待った。CT検査の画像の説明が始まったが、何時もの事ながら素人の私には、何度見ても分かりずらい。

診断結果は、「異状は認められません。順調です」との事であった。二人で顔を見合わせ喜びに慕った。その後は聞きたいことや世間話を進めた。

主治医・・・今の所異常は見当たりませんが、再発や転移は手術後に起きる事はありません。3年から5年に起こりやすいので、今後も3カ月に一度は定期健診を続けましょう。

私・・・そうなんですか。今、体調は良いのですが、右上半身の痺れがひどいのですが、今後も続きますか

主治医・・・手術で右の肋骨を2本と神経を脇からお腹にかけて、大きく切り取っていますので、治る可能性は低いと思います。脇からお腹にかけては、全身の神経が集中していますので、痺れているのだと思います。右の肋骨が2本分空いていますので、どうしても右肩が下がると思いますし、右腕が肘より上には上がりにくいと思います。酷い人は、極端に肩が(映像を見せ)下がりますが、伊藤さんは下がり方が少ない方ですが、右腕で物を持ったり上げる事は辛いと思います

私・・・切り取った2本の肋骨の隙間が狭まって、右肩が下がると言う事ですか右胸が膨れていて、左胸とふくらみが違うのですが、これもその関係でしょうか

主治医・・・それらも手術の関係です。肺の全摘手術よりも大きな複雑な手術でしたので、過去の実績も少なく、困難な手術でした。肋骨の間隔が空いていますので、右胸を強く打つと残った肋骨が骨折しやすいので気を付けて下さい

私・・・腎臓の数値が悪いと聞いているのですが、今日の血液検査の結果はどうでしょう

主治医・・・最高に悪かった時が(データーを見せて)これでしたが、少しは下がっていますが、悪い状況です。おそらく抗がん剤治療の副作用が残っていると思います。強い薬や大きな手術では、必ず少なからず後遺症は残ります。医学は進歩していますが、絶対と言う事はあり得ません。同じ病でも人によって、症状や副作用、後遺症、余命もまちまちです。伊藤さんは、すごい回復力でしたが、これも人それぞれです。運と言うと叱られますが、それも有ると思います。

私・・・よくわかりました。今後も抗がん剤を打つことは可能でしょうか

主治医・・・その時でないと何とも言えませんが、御承知のように「オプジーボ」などの治療方法も認可されましたので、その時になったら最善の方法で対応したいと思います。城崎はもう雪は降っていますか

私・・・一度か二度ほどみぞれは降りましたが、降雪は有りません。神鍋の方は少し白くなっていますが・・・

主治医・・・そうですか。そうですね。まだ少し早いですかね次回は、4月に定期診察をしたいと思いますが、ご都合はどうですか?

私・・・都合はありません。診察が都合の一番になっていますので何時でも大丈夫です先生のお陰で、こうして生きていて、今年は2人の孫が誕生し抱くことが出来ました。当時は、こんなことは夢にも思いませんでした。

主治医・・・そうですか。それは良かったです。おめでとうございます。可愛いでしょう大変な病でしたからね。

私・・・ありがとうございました。必ず来年の4月に伺いますので、来年もよろしくお願いします。

診察室を出て、改めて妻と喜び合い精算を済ませて駐車場に向かった。すると前回の診察時には立派な新しい大学の校舎が完成していたが(入院していた当時に窓ガラス越に工事は見ていたが)また新たに古い校舎を建て替えるのか、解体工事が進められている。単科大学なので、大学自体はそれほど大きくないが、付属病院と同居しているので大きく見える。神戸と丹波篠山市にも系列の専門大学と医療センターがある。病床は900床で豊岡病院の150%くらいだが、診療科も多く医師の数も圧倒的に多く、一つの診療科にも何人もの医師が勤務している。研修医も含めるとすごい人数だと思う。

感心しながら帰途に就いたが、やれやれこれで年末年始は穏やかな日々送れそうだ取りあえずは3月の保証を得た気分である。ヤッター

では又ね

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兵庫医科大学病院を受診

2018年12月21日 | 冊子(人生晴れたり曇ったり)

ようこそ

9月13日以来3カ月ぶりの定期健診の為に兵庫医科大を受診した。今年最後の定期健診で、結果が良ければ楽しい年末年始が迎えられる。

19日、朝の仕事を済ませて、妻と会社で待ち合わせ、10時に出発した。私はストーマを付けている関係で、2時間に一度はトイレ休憩をして、排出しなくてはならない。慣れたとは言え、何処かに出かける前には必ずトイレで用を済ませるのが習慣だ。結構めんどくさいが、これも生涯続く治療の出来ない後遺症である。

年の瀬を迎え、多くの人から喪中ハガキが届いたが、私達の年代になると両親のお悔やみが多く発生する。私も既に両親を亡くしているが、妻の父親は57歳にしてガンで亡くなっているが、母親は現在85歳だが健在である。ただ今年は脳血栓が見つかり、外出など歩くことが少し困難になり、家の中で杖を使い壁伝いに歩くのが精一杯になってきた。長時間家を空けるのが難しくなってきたが、頭の方は健在で助かっている。

13時過ぎに兵庫医大に到着し、早速手続きを済ませて、最初の検査である血液採取に向かった。午後からと言う事もあり、待つことなく採血を行った。兵庫医大は一度に20名くらいの採血が可能な大きな病院である。

続いて、CT検査の手続きを終えて、待つこと約30分。何時もの様にCT検査装置に寝転んで、撮影を行った。痛くもかゆくもないので、不安感は全くない。

何時も午後からの診察だが、主治医の先生は大学の教授を兼任されているので、午前中は医学生の講義があるらしい。最も毎週火曜日と水曜日が外来患者の対応日となっていて、それ以外は講義や手術、研究などに時間を割かれているらしい。忙しい日々を過ごされている様である。

問診まで時間が有ったので、昼食やコーヒーを飲みながら、入院当時の雑談をして過ごした。思い返すと僅か一か月間の入院であったが、「私の63年間の人生の中でも特別な時間だった。」悪性胸膜中皮腫と言うガンの生存率の短さや怖さなど、豊岡病院でも年に一人有るか無いかの難病で、手術実績はないと聞かされていた事などだ。この時にうつ病になったのも死への恐怖からだった。

紹介された兵庫医大の後の主治医の先生からも同じ内容の事を聞かされ、更に手術の困難さや後遺症、手術の体験話など、相当大がかりな長時間手術になる事など、詳しく説明を受けた。そんな中で今後に手術をするかしないかの選択も求められ、妻と相談した結果「手術は受けない」事を決断した。生きる事を諦めた瞬間であった。

今回の前の1年半で既に膀胱ガンと前立腺ガンの2箇所の全摘出手術や生体検査による手術など3回も手術を体験し、人口膀胱によるストーマの装着者にもなって、身体障害者にも認定されていた体験があるからだ。ここまでして、今後に「生きる価値を見出す事は無理だった。」

多くの人に励ましや激励の言葉を聞いたが、空しく聞こえた。寝たきりに酸素ボンベを付けて、介護の世話になり、自分の意思通りの生活が出来ない状態を想像し、精神的にも限界だった。

患者は当事者で、医者も看護師も励ましてくれる友人や知人も日々の生活には支障がないが、当事者は365日24時間この生活が日々待っている。当事者しか分からない苦悩は、相当な精神的にも肉体的にも負担になる事は明白だ。

多くの人が延命治療を望んでいないアンケートが公表されている。なのに何故に病院も最後まで治療に最大限の努力をし、家族も親族も友人知人も励ますのだろうか。自分の意志とは真逆の言動を取っている事になる。当時、手術を受けない事に理解をしてくれたのは妻だけだった。辛さを共有していてくれたのかも知れない。

受診結果は、また後日書きたいと思います。

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クリスマスプレゼント

2018年12月13日 | 冊子(人生晴れたり曇ったり)

ようこそ

仕事がら、毎日ほど葬儀の関係の料理の仕事をさせてもらっているが、私は今年は新たに2人の孫に恵まれた。

お悔やみと、おめでたは世の習わしで、隣り合わせで存在し、時代が繋がれ歴史が作られる。私には7人の孫達がいるが、誕生日とクリスマスには何時もプレゼントをしている。昨日は、私は同行できなかったが、妻が娘や嫁、孫達を連れて「おもちゃ屋さん」に行き、それぞれの好きなおもちゃをプレゼントした。

同行できなかったが、孫達の喜ぶ顔が手に取るように想像できる。それだけでも生きていた甲斐があると言うもの。早速、嫁や孫達から喜びの電話が入ってきた。電話から聞こえる声が、何とも賑やかな事だ。

ガンと言う病は、本当に人それぞれ症状が異なり、同じ病巣でも生きている人、亡くなる人。運としか思えない程の違いが有る。早期に症状が出るガンと、そうでないガンの違いも有る。もちろん発症時の年齢や進行具合もあるが、医療設備や医療技術、患者本人の意思決定などの要素も大きいであろう。

私の最初の症状は、今から丁度4年前の12月。それまでから頻尿の症状は感じていたが、還暦前と言う事もあり、年齢のせいだと思い込んでいた。当然の事ながら「まさか自分がガンになる」とは夢にも思わなかった。当時は、給食の配達の現場を手伝っていた事もあり、隣町の京丹後市を担当していた。この配達コースは、約2時間半で30件程の配達先を回るコースだが、必ず出発前にはトイレに行くが、途中で3回くらは我慢出来ずにトイレに駆け込み、就寝中も何度もトイレに行く始末。

いくらなんでも可笑しいと思い、翌年の早々に掛かりつけ医を受診した事から、「膀胱ガン」の発見に至ったのである。

孫達の顔を見ていると、当時の闘病生活が思い出される。世の中は着実に時間が経過し、世代交代は進んでいる。特別に長生きをしたいとは思わないが、これから先に何回プレゼントが出来るのか楽しみである。

来週は、三カ月ぶりに兵庫医科大学病院に再発や転移の検査に出かける。最近は少しむかつきの出る時もあるが、大きな体調に変化は無いので大丈夫だと勝手に信じている。ストレスかも知れないが・・・ガンは体験者しか分からない辛さや恐怖や不安が常に付きまとう。厄介な病である。

皆さん風邪などをひかないように気を付けて、お元気に日々のご活躍を念じています。

では又ね

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