学校に行けない

朝起こしても

起きない日が増え、

私と目も合わせないようになりました。

ずっと　うつむき…

顔色は悪く、

暗くなり、

笑うことが無くなりました。

「死にたい…」

というようになり、

いつも死ぬことを考える子になっていました。

元々は真面目な子なので、

学校は行かなきゃいけない

でも、行けない

行っても教室が怖い、学校が怖い…と

自分を追い込み

かなり苦しんでいたようです。

学校を辞める事を勧めましたが、

本人は頑張って絶対卒業すると言っていました。

ある日、

同じように起こしても起きず

何をお母さんにしてほしい？と聞くと

「殺してほしい…」

…と…

もう、駄目だと思いました。

呼び出し

ある日、保健室の先生から呼び出しがありました。

「ちょっと最近様子がおかしいので

病院へ行ってください。」

…と

学校でなつの様子がおかしく、

全く表情が無いとの事。

渡されたのは

…精神病院の名前が書いたメモ…

（えっっ…なんで…）

今までにも、教室に入れなくなったり、

学校に来れなくなった子がいると。

なつはそんな事にはならないよ…と思いながら

…でも学校から行けって言われるんだから、

行っとくしかないか…と

まだ呑気に考えていて、

そのメモから一件選び、

病院に連れていきました。

そこでは人が大勢いるところに行けない人…

緊張すると下痢になる人…

映画館の真ん中に座れない人…などなど

いろんな症状の人がいると聞きました。

なつは便秘気味と言ってので、

気持ちを落ち着かせる薬とか、

お腹の調子を整える薬とかをもらい、

飲んでいました。

でも、薬を飲んでも全く変化はなく、

待ち時間だけが長く、診察が５分だったりと

病院の先生を信頼できず、

次の病院、次の病院…と転院しました。

その頃にはテストは別室で受けるようになり、

教室に入れない日もあるようになっていました…

早退の時、迎えに行くと

真っ青の表情のない顔…

車に乗ったとたん倒れこみ、

ほっとしたのか

少しずつ顔に赤みをおびてきます。

「今日も御苦労さん…」

「今日は何時間出られた？」

「…そう・・・２時間！？・・・頑張ったねぇ」

一日中学校にいられる日は

ほとんどなくなっていました。

あんたもかい…

三女なつは高校一年生の夏休み明け…

テストの時、急にお腹が痛くなり、途中で受けれなくなったそうです。

長女ふゆ、次女あきはおバカ高校に行っていましたが、

三女なつはの進学校の理数系

まぁ、夏休み明けだから、

体が学校の生活に慣れるまでにそんなこともあるよね、

と呑気に考えていました。

…ですが、時々、早退する日が多くなってきました。

急にお腹が痛くなるらしいのです…

盲腸かなぁ～とか、何か他の病気かなぁ～と思い

近くの内科に診察に行くと

「過敏性腸症候群」ではないかと診断されました。

へぇ～、そんな病気があるんだと

インターネットや本で調べると、

何か…治りにくい…精神的な病気のように書いてありましたが

なつなら直ぐに治るだろうと簡単に考えていました。

…ですが、学校に行く前にはお腹が痛いと言い出し、

だんだんと休む日も多くなってきました。

次女あきも１週間ぐらい友達との人間関係やらなんやで

不登校の時が何度かあったので、

少し落ち着けば、何とか行けるようになるだろうと思っていました。

高校の女子グループ

次女あきが高校三年生の時、突然その日はやってきました。

女の子はグループを作り、行動はいつもそのグループで

休憩時間とかもいつも一緒に行動します。

一度入ったグループは抜けることもできず、

他はすべて同じようにグループが出来ているので入ることもできません。

本人には全く何の原因かもわからず、心当たりもないそうです。

ずっと仲良くしていた２人の友達からハブかれだしたのです。

２人は同じものを持ち、同じカッコをし、

あきをノケものにしました。

話しかけても無視…

そして、聞こえるような悪口…

一日に誰とも話をしない日が何日もあったそうです。

そして時々、保健室へ行くようになり

学校を休むようになりました。

。。。

今までいつも一緒にいたのに…

あんなに仲良かったのに…

あきの話を聞き、

あまりの仕打ちに私も泣きそうになりました。

「辛かったら学校を辞めてもいいんだよ。」

「後、少しだから…

そんな嫌な人の為に、自分の人生を変えられたくない。」

高校３年生だったから耐えられたのかも知れません。

学校に行く前から、家に帰ることを楽しみに、

帰ったら何をしよう…と考えたそうです。

そして、学校が終わると１番早く教室を飛び出して、

帰ってきました。

登校日の書いたカレンダーに毎日×をつけ、

単位数を計算し、なんとかぎりぎりで卒業しました。

よくその状況で学校に行けるねって言うぐらい

ひどい仕打ちだったので

私はあきの頑張りをすごいっと思っています。

その後、上の人とうまくいかず、仕事を転々と…はしていましたが

頑張る力のある子だと思っています。

本当に高校卒業して、学校に行かなくて良くなって良かったです。（笑）

学校へ行くってホント大変…

次回はなつの高校不登校に続きます…

虐待…

過去にほんとに子供を殺してしまうんじゃないかと

思ったことがあります…

。。。。

ふゆは病気のため、

人より覚えるのに時間がかかります。

小学校の低学年は勉強の基礎として大事で、

みんなについていけるようにしなければ…

友達や先生ににばかにされないように

これから普通の子よりたくさんの試練があるだろうから

強く、ひとりで生きて行けるようにしなければ…

と力が入っていました。

私が連絡帳を見て、

次の日の用意をし、

鉛筆を削り、

そして宿題を教えました。

国語の漢字や算数を毎日教え、社会のプリントも手伝いました。

漢字は好きなようで、直ぐに覚えたけど、

算数はなかなか覚えられません

おはじきを使ったり、棒を使ったり、

指を使ったり…

「指で数えられなかったら、足の指も使っていいから…

でも、人にばれないようにするんだよ。

大きくなって指を使っていたら恥ずかしいからね。」

最初のうちは優しく教えていても、

なかなか理解してくれないと腹が立ちました…

「何でこんなことが分かんないの

ばかじゃないの」

いつも泣きながら勉強をしていました。

しまいには私の言うことを聞かなくなり、

わざとあくびをしたり、

漫画を手に取ろうとしたり…

直ぐに逃げるようになりました。

毎日、毎日夜遅くまで…

私は仕事で疲れているのに…

何でわからないの

怒鳴り、叩き、殴り…

。。。

どんなに頑張って教えても、

ふゆは覚えられず成績は落ちていきました。

ある日、ピークに達した私は

いつものように逃げるふゆをつかまえ

持っていた筆箱で顔を思いっつきり殴りました。

今まで見たことのない量の鼻血…

　　…ぽたぽたと床に落ちました…。

…やばいっ…

このまま死ぬんじゃないかと思いました。

ふゆの心配と、

自分のした事がバレる…と焦りました。

自分の心の弱さと、ふゆへの申し訳なさ…

…この時、

…諦めました。

なるようになれ。

ばかにするならばかにしてくれたらいい。

頭が悪くても、こんなに素直な優しい子なんだから。

自分の体裁のために子供を追い詰めちゃあいけない…

私しか守れる者はいないのに…

・・・

ふゆは怒られると私の母…おばあちゃんのところに

時々逃げて行きました。

「もういいがね。そこまでせんでも。」

その時はおばあちゃんのせいでしつけができない、

と思っていたけど

今思えば、

いてくれなければ、自分のストレスをセーブ出来なかったかも知れません。