2011年2月9日
朝7時前にはロッジを出発
。
『寒い。そして、肺か心臓か分からんけどそこら辺が痛い!
』
運動不足でのカラパタールトレッキング。
太陽の光を待ちわびながら、
エベレストを今この目で見ていること。
実際は、リアルタイムの当時よりも、こうして写真を過去の軌跡として見ている今のほうが、ありがたみが沸きます。
黒い頂の【ちょこんと山頂が見える】山が、世界最高峰の『エベレスト』でございます
。
世界最高峰の山を目の前にしても、当時のカラパタールトレッキングの朝は、
もう寒い! 一歩進むたびに胸の辺り『針』が刺さるみたいに痛い!
『大金はたいて、なにやってんだかわからんよぉ~。』
の心境
。
今思えば、この時の天候に恵まれた奇跡
。
私なんかが、カラパタールへ行けたことの奇跡。
ありがたい!
徐々に日が差して
、太陽が大地を照らし始め、
太陽の偉大さが身にしみます。
365日。
毎日太陽は『東から西へ』顔を出し、毎日天体ショーを繰り広げている。
富士登山したとき、
『365日毎日昇っている太陽を、山頂から見ると、なぜに『ご来光』なんて大そうに呼ぶのだろう???』
と思いました。
【ご来光の感動】
はどちらかというと、
【富士山頂までがんばって登った子供たち】のほうに感動してた気がします。
農業をしている母の姿を傍らに見て、梅雨時期の数日間太陽が顔を出さない日が続き『1週間ぶりの晴天。』
太陽のありがたみを日常生活の中で心底体感。
『富士登山でご来光を見て感動しないのは、私自身の問題なんだろうなぁ。。。
』
そう思えてきて、カラパタールトレッキングを決めたけど、自分が思っていたほどの達成感がありませんでした。
もともと3回参加している富士登山は、ボランティアとしての登山で、
初めての富士登山は私の諸事情(南米旅準備)で【高山病はどんな症状?】がメインで
、
2回目、3回目は純粋に
写真を撮る係りとしてお役に立つのならという思い。
いざ、山頂に着くと
『ご来光を見て眺める時間があるぐらいなら、その時の子供たちの顔を写真に撮りたい!』っという気持ちが強くて、
【ご来光】をゆっくり眺めたことがないことに今気がつきました!
自分のために、登山!『富士山頂ご来光=ゴール』ではなく、いつも【ゴールはまだ先にある】気がしてました。
世界最高峰の【エベレスト】を、運動不足な私でも比較的安全で、ロッジなどの環境も整っている5000mへ挑戦したら、
もっと【達成感】が得られるかも? そう思って決めたネパールのトレッキングの日々。
天候に恵まれれば、重装備でなくても、ガイドとポーターを雇えばそれなりにトレッキングできました
。
『行ってよかった?』と尋ねられると、【ガイド任せのポーター頼り】で、
自分の未熟さに疑問があり
、万人にお勧めできる境地まで至ってないですが、
未熟者なりに楽しんで
、たくさんの貴重な経験ができたことは、
なんやかんや自分のこれからに【プラス】に繋がる気がします。
無事、人生で最初で最後の
カラパタール 標高5545m踏破達成
。
一度行けば十分。もう行かないわよ!
確か富士登山でも、ペルーのマチュピチュでもそんな事言ってたなぁ~。
砂地のこの場所は、ヘリポート
もあるらしいので、いざって時は安心ですね。
カラパタール到達した後は、ロッジに戻り、
後は自分自身待ちわびているのでしょうか、うれしい響きの言葉。
『下山』でございます。
『もう登らなくてもいいんだ!』なんて、標高5545mで【ヒィーヒィー】言って申し訳ないのですけれど、
この時の私の正直な気持ちで
、ひとまず一安心の中、下山でございます
。