ナイスガイな二人、たか&まさ君と、私の三人で昼ご飯。
若いのに、ほんとしっかりしてる男の子です。
イケメンだし、性格もいいし、ミドルな私は自分の不甲斐なさを呪います。。。(涙)
さてさて、昼ごはんは支給されてる食事だけじゃお腹いっぱいになるわけもなく、
(贅沢言ってごめんなさい。)
そろそろ
がっつり肉食べたくなります。
支給されてるご飯だけで数日過ごしたからなのか、ナイスガイを前にしているからなのか、
ワンプレートの食事で、もうお腹いっぱい!
実家の
『日替わり定食』とは比べ物にならないほど、ワンプレートランチ少ない。
うちの定食(肉体労働者向け)食べたら、腹いっぱいになりすぎて動けれなくなっちゃうけど。。。(笑)
とにかく、人間ってお腹減ってると
イライラしてしまうもんで、
昼ごはんを食べた後は、心も体も満たされ、先ほどのプチパニック添乗員に
むかついた事も忘れます。
村の中にいる日本人バックパッカーたちの集合時間が迫ってきたので、
再び(情報を持っている?)添乗員のところへ向かいます。
約束の集合時間10分前だったためか、宿の受付付近に添乗員の姿は見えず、そこには添乗員が引き連れている、
ツアー客数人がいました。
さぁ、ここから先の話が、私が今回の旅で一番衝撃を受けた内容です。
ツアー客の一人の男性(年齢は30代半ば、私と同じ世代)が、私たちに向かって口火を切った。
ツアー客: 君達、うちの添乗員に情報くださいっておかしくない?
俺らツアーは、
金払ってのツアーなんだよ。
情報が欲しいなら、バックパッカー個人で集めればいいんじゃない???
大体、今、戦争かテロでたちまち命が危ないって状況じゃないでしょ?
このホテルだって、俺らが泊まってる。
君達が、大人数で玄関ホールにいたら、ここのスタッフだって迷惑してるよ。
と、一気に言い始め、この後
衝撃の一言が。
ツアー客:
大体、バックパッカーはリスクしょってのバックパッカーだろっ!
って。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
この一言を言われて、あまりのショックに私は泣きそうになった。
『何言ってんだよ、このツアー客ッ!』とも。
自分が話をしている相手は、
宇宙人か?。。。
キレそうな気持ちを抑えて、こんな奴の前でキレたくもないし、『女の涙』を使いたくないって思いました。
(女の涙が武器として使えるなら使うけど、私の場合正直無理がある。笑)
現地情報を知らず、他人任せのツアー客に
ツアー客:
そりゃ、情報やらないって言ってるわけじゃないよ。でも、大人数でこられても迷惑なんだよ。
って言われて、確かに、小さなホテルに、大人数で集まった事は悪かったと思います。
でも、
世の中には言って良い事と、悪いこと。があります。
ましてや、当時のこの状況は特に。
いろんな感情が、瞬時に沸き起こってきて、泣きそうだし、キレそうだったけれど、
最後までグッとこらえるミドルサーティの私。
だって、
同行しているバックパッカーの若い子たちがキレずにいるから。。。
年上の私が、キレるわけにはいきません(滝汗)。
ツアー客はキレ気味に一方的にしゃべってるのに、バックパッカー隊はグッとこらえました。
この時、バックパッカー隊みんなの心にまるでテレパシーが送られたかのように、
一同の頭の中を巡った思いは。。。
『この男、小っせぇ~!!!!』
もうね、小っさい男相手に話をする気が、みんな完全に失せました。
だって、話が通じないんだもん。やってらんないわっ。
私たちバックパッカーは、
『じゃ、もういいです。自分らで情報集めます。』
っと言い、話をするはずだった添乗員を待たず、宿を出ました。
玄関を出た途端、道の真ん中で、私ブチギレして声を荒げてしまいます(汗)。
『何、あの人!びっくりしすぎて泣きそうになったわぁ(怒)』 と。
そしたら、まさ君が
『いや、奴は話通じません。キレるだけアホらしいです。所詮小っさい人間なんですって。』
『情報集められるの、俺達自由なバックパッカーなんですから、こいつ等ほっときましょう。』って。
まぁ~♪(* ̄Ο ̄*)なんて言うんでしょう。。。
すぐにパニックになる添乗員の言葉も、この時の小っさい男のツアー客(甲斐性無し野郎!)
に言われた言葉も衝撃的でしたが、
20歳そこそこの、まだまだ若いまさ君のこの時の言葉は、私の人生観を変える一言でした。
(人生観というよりも、『理想の男性像』というほうが的を得ておりますが。笑)
只今世界一周中のまさ君ですが、帰国後のまさ君は『大物になるっ!』て、思うほどに
ほんとに、人として頼もしいです。
あぁぁ、私があと○才若くて、外見もナウな感じだったらよかったのに(涙)。
健康に生んでくれた母上には感謝するけど、もうちょっと遅く、そして可愛く生んで欲しかったなぁ(笑)
と、思わずにはいられませんでした(爆)。
ミドルサーティーの淡い恋が、建てる前から崩れていく様子が脳裏に浮かぶ。。。
まさ君が、突出して良い人像になってますが、ベッドシェアもあるんで、
まぁ、これは仕方ない(笑)。
もちろん旅で出会った男子たちは、みんなしっかりしてて、すんごいシャイだけど基本(?)女子には優しいです。
宿の前で、いまだ怒り冷めやらぬ私でしたが、まさ君はじめ、バックパッカー隊皆が
『あいつ、小っさい人間ですね。』
と言ってたので、徐々にクールダウン。
クールダウン。
ダウン。。
ダウン。。。
ダウンしすぎて、言われた言葉が頭から消えない。
『バックパッカーはリスクしょってるんだろっ。』
言葉は通じない、旅にも慣れてない。自分にとってリスクだとわかりつつも旅に出たワタシ。
でもリスクが欲しくて、バックパッカーしてるんじゃないのに。。。
一緒に旅に行く人がいない私は、旅したらいけんの???
人を頼っちゃいけんの???
不安要素、心配事がない旅なんてあるん???
言葉が通じない人は、旅をしたらいけんの???
不安が疑問になり、疑問が不安になって頭の中を巡る。
世界の片隅でいまだ花婿修行している? どこかにいるはずの私の未来のだんな様へ(笑)。
例え、新婚旅行がツアーになったとしても、どうか困っているバックパッカーに冷たくしないでください。
この『小っさい男』は新婚旅行でマチュピチュに来たんですって。
もし、あなたがこの男のような言葉を困っている人に対して言ってしまったら、
わたし『男を見る目が無かった(涙)。』って思って、即。。。ディボースです。
旦那もいないし、結婚できるかわからない私だけど、
『こんな旦那は嫌だっ!。』
そんな事を考えてしまうぐらい、突きつけられた言葉は重く、
さらに、これから先の旅を不安にさせるものでした。