
お知らせ内に詳しく説明しておりますが特に台風16号の影響で本堂銅板大屋根が甚大な被害を受けてしまいました。
これにより屋根部分の全面改修をすることとなりました。施工業者は競争入札により出石の徳網建設に決定しました。
工期は5月末までを予定。昨年12月23日に総代さん、福聚教会の支部会員さん(詠歌、舞踊の会員さん)、施工業者列席のもと安全祈願祭を行いました。
近日中に工事が開始されますがいずれ屋根部分はすべて取替えとなりますので堂内の仏さま、仏具の移動が必要になりましたがこちらも昨年12月24日に仏具屋さん6名にお手伝いいただき無事移動が完了致しました。大変お世話になりました。憧幡、前机、施餓鬼壇等の大きな仏具、びんずるさん(なでぼとけ)、二十八部衆の一部(千手観音さんの眷属で善神、龍王、神母女など、名称に異説あり)を仏具屋さんの倉庫に預っていただくことになりました。
ご本尊さまは秘仏十一面千手観世音菩薩さまですが(西暦1337年造立。カヤ木の一木造で像高108cm。全体に赤みがかっています。)昭和45年に仏師佐川定慶氏の手により修理を行っておりますが日誌上、HPの写真、寺仏堂内の写真等はその修理時に撮られたものです。残念ながらお寺の歴史上、公式にはご開帳されたことはありません。観音さまの場合三十三年に一度ご開帳されるお寺が多いようです。
このご本尊さまを安置しているお厨子ごと、寺仏堂まで無事移動させていただきました。安全祈願祭時に撥遣(はっけん)おしょうね抜きをして寺仏堂移動後仮開眼安置しておりますのでみなさま是非お参りください。
お厨子はご本尊造立時に製作されたものと推測されますがくお厨子内部右側面には「本尊移徒康応元年己巳八月七日」の墨書きがあり、西暦1389年、南北朝時代末期にご本尊が和田寺山頂から現在地に移された経緯がわかり、当山年表の根拠となっています。
合掌