金沢市の『慢性腰痛』専門 整体院 樹〜悩める治療家のあなたへ〜

勤務柔整師が整体院を独立開業。
現在R5年 開業8年目の悩み

変形性膝関節症を理解しよう~仕組み~

2015-11-11 23:29:09 | 
どうも(^_^)


皆さんにも習慣ってありますよね???


この間町内の文化祭で野菜を売っていた時、私の習慣が出てしまいました。。。


お客さん「(人''▽`)ありがとう☆」


私「お大事にしてください(*^_^*)」


。。。。Σ(゜Д゜)


少し赤面したかわいいオジサン、いや、お兄さんを自称する男です(^^♪







さて、またまた膝OAシリーズです。







今回は一般的な膝OAの仕組みについて勉強して行きたいと思います。







以前の記事で、殿筋の短縮が膝OAのアライメントを形成する原因になっていると言う事を書いたと思いますが、


その殿筋のSPASMから起こる膝OAのアライメントを考えてみます(=゜ω゜)ノ


殿筋の短縮=大腿骨が外転、外旋位  になります。


しかし、これだけではよく見る膝OAのアライメントは形成されません。






ここで、その大腿に対して下腿が内旋位になる事で良く言うO脚のアライメントを形成して行きます。


下腿は、股関節が外旋位になるので、全体的には外旋位ですが、大腿に対して内旋位というのがポイントかと思います!


と、言う事は、、、


SHM(スクリューホームムーブメント)は起こりません。


つまり、膝は屈曲位を呈します。


この屈曲位がやっかいなんですよね(;´Д`)


SHMに関しては以前の記事をご覧ください。




後ほど書こうと思いますが、この屈曲位が膝の外側への変異を助けてしまいます。





そうなると、下腿が全体的に外旋位となり、カップリングモーションで後足部が内反します。


しかし、下腿は大腿に対しては内旋位です。ここポイントです。


後足部は内反しますが、立位では、見かけ上の外反が起こります。



ここまでくると、一般的な膝OAのアライメントが出来上がります。






ここで、少し考えてみます。


大殿筋が短縮して、大腿が外転、外旋するとして、


ここで下腿がそれ以上の外旋を呈した場合はどうなるでしょう???


SHMが成立し、膝は伸展する事が出来ます。


しかし、えらい外旋位の下肢が出来上がります。


たまに中年のおじさんにいるかと思いますが、、、


腹臥位で寝てもらうと下肢を足関節まで外旋させて寝る人。


まさにその人が今言ったアライメントを呈している人だと考えます!






今回はここまでにします。



読んで頂いている勉強熱心な先生。有難うございます(^^)



また次回。






おわり





変形性膝関節症を理解しよう~構造~

2015-11-10 22:37:34 | 
どうも(^_^)


今日の夜ご飯は私の大好きなお刺身(^^♪


特に好きな梅貝でした(*´ω`*)


さて、ビールを用意して、その前にトイレ、トイレ。。。


帰ってきたら、、、無い、、、誰が、、、


5歳の娘と2歳の娘が口を動かしている。。。


「パパのお刺身は???(´・ω・`)」


「無いよ(*´▽`*)」


。。。。。。。。


このまぶしい笑顔がたまにまぶし過ぎて涙が出るのは私だけでしょうか。。。(T_T)


一人歯を食いしばって笑顔を作っている男です(・へ・)








さて、膝OAシリーズが続きます。


膝は個人的には好きな部位です。


自分自身も膝を良く痛めたし、けっこう思い入れのある部位です(*'ω'*)


膝の評価は複雑ですが、アライメントを考えている時が面白いです。







さあ、その評価をするにしても、基本的な構造を理解していなくては、評価もくそもありません。


今回はその構造の、靭帯の部分を勉強して行きたいと思います。


超基本的な事ですが、お付き合いください(^^)








ACL(前十字靭帯)


膝伸展位、下腿が大腿に対して内旋位で緊張します。


歩行時の立脚初期には、下腿が内旋位になり、PCLと絡み合い、関節面が近づき、膝の安定性が増します。


ご存知の通り、下腿が前方へ移動する事を制限しています。


また、関節の位置覚を司るとも言われています。


非常に重要な靭帯ですが、臨床上ここの損傷は良く見かけます。


しかも、ACLは血行に乏しく、アスリートの損傷ではオペの適応になることが多いですね。




PCL(後十字靭帯)


膝屈曲位、下腿が大腿に対して内旋位で緊張します。


ACLよりも強度に優れ、比較的ACLよりも損傷が少ないです。


名前の通り、下腿が後方へ移動するのを防ぎます。


PCLの単独損傷では、ACL損傷とは違い保存的療法となることが多いです。





MCL(内側側副靭帯)


膝伸展位、下腿が大腿に対して外旋位で緊張します。


名前の通り側方への移動も制限します。


単独の損傷では保存的に治療する事が多いですが、


ACL損傷、内側半月板、MCL損傷が合併した場合は、


不幸の三眺(アンハッピートライアド)と言いかなり不安定な膝になり、


この場合はオペの適応になる事が多いですね。






LCL(外側側副靭帯)


膝伸展位、下腿が大腿に対して外旋位で緊張します。


これも下腿の側方への移動を制限します。


LCLが単独での損傷は少なく、ほとんどが合併して起こるようです。


というのも、私はこれの単独での損傷を見たことがありません。。。


そのうち診る機会があるのか、、、




以上、靭帯について簡単に書いてみました。


これくらいは当たり前に覚えておきたいですね(*´Д`)





いくら、慢性疼痛を専門に診ると言っても、慢性のものと鑑別する診断力は身につけておかなければいけません。





今回は以上です。



また次回。




おわり












変形性膝関節症を理解しよう~適応~

2015-11-09 22:34:11 | 
どうも(^_^)


先日、嫁さんが男トイレと女トイレを間違えて入っていくのを見て大笑いしたら、、、


マジ切れされた男です(;´Д`)笑


いかなる時も冷静に、どんなことにも対応できる男にならねば。。。





平常心是道!この道は険しそうです。。。(-"-)





さて、膝OAシリーズです。






前回は、慢性疼痛を専門に診れることが私がセラピストとして、患者さんに選ばれ、生き残っていくカギではないかと考えている事についてアウトプットしました。


今回はその理由をアウトプットして行きたいと思います!


あくまで私の考えであって、別に誰かを否定したりする訳ではありません。




膝関節は、外傷による急性期損傷も多い所です。


ACL、MCL損傷や、半月板、膝蓋骨Fra、ETC、、、


しかし、私はこれらを専門にするつもりはありません。


そうではなく、慢性の膝OAを自分の管轄として診て行きたいと思っています。


もちろん、急性期の応急処置は出来なくてはいけませんが、、


なぜ、慢性疼痛なのか???





理由


①急性期の診断は、医者には敵わないから。


こんな事言ったらそれを専門に診てきた、または診ている先生に怒られそうですが、、、


明らかに部が悪いです。近年、柔整師も超音波観察装置を用いての画像診断も普及してきましたが、、、


レントゲン、MRIの前には敵いません。残念ながら、患者さんの信頼度からして違います。


いろいろと反論はあるかもしれませんが、あくまで私の考えです。



②急性期の処置も医者の方が優れている。


急性期で、膝に水腫や血腫がある場合でも、医者であれば抜いて痛みをコントロールする事が出来ます。


しかも、薬の投与、点滴による全身管理、患者さんをこの時期に最も楽に出来るのは、残念ながら私たちではありません。。。


それでも、急性期の痛みを患者さんに我慢させてまで、自分で診るという柔整師は、私からしたらエゴの塊にしか思えません。


自分のプライドと患者さんどちらが大切なのかは言うまでもありません。








私は、医者と張り合おうなどとはこれっぽっちも思っておりません。


むしろ、協力体制の中で患者さんを治療して行く事が望ましいと思います。


しかしながら、我々が医者より劣っているともこれっぽっちも思っておりません!




それが、慢性疼痛へのアプローチだと考えております。


急性期を過ぎても、疼痛が残り、それが慢性化し、その痛みに悩んでいる患者さんはたくさんいます。


または、外傷無く発生する疼痛に悩んでいる患者さんもたくさんいます。



この患者さんを医者が診ると、痛み止めの薬、注射、シップで様子を見ましょう!が決まり文句です。


しかし我々には、徒手的なアプローチが出来ます!!!


医者にこれやられるとお手上げですが、、、(*´Д`)






この徒手的なアプローチにより、TKAが必要と診断された患者さんだって、痛みをとる事も可能な場合があるのです。しかも、患部に触れずに痛みをとる事だって出来る場合があります。


まあ、進行しすぎてて無理なケースもあるのも事実です。


しかしながら、ここが、我々が患者さんから必要とされる所だと思います。







これが、私が現在、慢性疼痛を専門にしていこうと思っている理由の大まかな所です。






余談ですが、慢性疼痛を診て行くつもりですので、、、当然保険診療は行えません。




先日も柔整師の保険関係の不正請求が公になっていたみたいですが、、、



保険診療も限界でしょう。それよりも、自由診療の分野で患者さんから必要とされる技術を持つことが、これからの柔整師が生き残っていく道だと考えます。




あと、この考えを展開していくにあたり、それを見極める目、診断力ももちろん必要になってきますね。



今回は以上です。




次回も膝OAシリーズを続けて行こうと思います。



読んで頂いた、志が同じな先生。有難うございました(^^)




また次回。




おわり





変形性膝関節症を理解しよう~専門性~

2015-11-08 22:26:18 | 
どうも(^_^)


先日、結婚記念日を忘れてしまっていたどうしようもない男です(;´Д`)


仕事中に日付を記載していた際に、、、「今日って何かの日だったような、、、」


Σ(゜Д゜)


これは、、、まずい。。。


慌てて花束と高級チョコレートを買いに行き、、、帰宅。


「忘れてると思った?(^^)朝何も言わなかったのはビックリさせる為さ!」


と、サプライズ感を出して何とか事なきを終えましたが(*´ω`*)


「ホントは忘れてたやろ。。。<(`^´)>」


「忘れる訳ないでしょ。ハニー(*^_^*)」


危なかったです。。。イヤね、うちは嫁さんの誕生日と入籍日が同じなもんで、結婚式日がが結婚記念日みたいになっちゃってる感じなんで、忘れやすいんですよ(*´Д`)


と、無駄話と言い訳を終えた所で本題です。笑






今回から変形性膝関節症、いわゆる膝OAについて勉強して行きたいと思います。







臨床でも大変良く見かけますね(*´Д`)



日本人には内側型のOAが多いのは皆さんご存知の通りですね。


しかし、今回は膝OAというか、私が考える膝の痛みについてアウトプットしてみたいと思います。





そもそも膝の痛みの原因は膝にあるのか???


慢性疼痛においては、ほぼ膝に原因は無いと考えます。理由はおいおい。


外傷によって起こった膝の痛みについては、膝が原因で痛みが出ている事も考えられます。


その、外傷が起こった背景は置いておいて、、、





私は柔整師ですが、これからの時代の柔整師は先程言ったうちのどちらをメインに診ていかなければいけないと思いますか???




①やはり、柔整師たるもの骨折、脱臼、捻挫、外傷を扱うのが本分なのだから膝が原因で痛みが起こっているものをメインに診ていかなければいけない!



②イヤ、そんな固定観念に捕われないで、慢性疼痛を持つ人を見る機会の方が多いのだからそっちをメインに診て行かなければいけない!



③何言ってんだ!両方診れなければいけないに決まっているでしょ!








さあ、柔整師の先生はどれだと考えますか???




私の個人的な、あくまで個人的な意見を言います。




結論から言うと私は③です。しかし、かなり②寄りの③です。




なぜ、こんな事を考えるのかというと、、、



現在、医療の細分化がよく言われています。


個人的には、この細分化。いわゆる専門性が我々セラピストが生き残っていくカギではないかと考えています。


何でもできるスーパーマンなら一番いいのでしょうが、、、


私は柔整師。医者でもなければ、全ての事を完璧にこなせる天才でもありません。


ですが、患者さんの為にも何か、少しでも役に立ちたいという思いは誰よりもあります




その為のポイントが、この専門性だと考えています。





つまり、慢性疼痛に関して特化したスキルを持つことが、私がセラピストとして必要とされ、そして痛みを抱える患者さんの為に少しでも役に立つ、事に繋がっていくのではないか。。。


そう考えております('ω')ノ






次回は、なぜ柔整師なのに慢性疼痛をメインにするのか?


その理由をアウトプットして行きたいと思います!



私と同じく患者さんの事を大切に考えておられる先生。


読んで頂いて有難うございます(*'ω'*)


また次回。






おわり



喘息と筋の関係

2015-11-06 22:05:01 | 勉強
どうも(^_^)


うちのクリニックで、私と同じ名字の看護師さんがいるのですが、、、


親子までは行かなくても、それに近いくらい年が離れているんですが、、、


今日、入院患者さんに、「〇〇さんはご夫婦ですか?('_')」と聞かれました。。。


喜ぶ看護師。。。(´艸`*)


イラッとする私<(`^´)>


看護師さんが若く見えたのか、私がふけて見えたのか、患者さんの眼がおかしいのか、、、(失礼)


しかし、少なからず、ショックを受けている男です(;´Д`)







さて、今回は臨床での経験を記録して行きたいと思います。



患者さんは40代女性


診断名   右肩石灰沈着性腱板炎


屈曲は自動で70度くらい、かなり肩周辺の疼痛が強いです。


しかし、石灰部の圧痛は少なく、、、肩、頚を触診してみると、、、なんか、、、


こんなに固い、というか動かない、というか肩甲骨も埋まっている感じ。。。


こんなん初めて見たというくらい、、、今まで触ってきた固さとは異種の固さを持った人でした。



なんか違う、、、内臓でも悪いんかな~と思いよくよく問診を行うと、、、


重度の喘息もちだったとの事。なるほど!!!納得!





今は薬も飲んでおらず、治療もしていないとのこと。


だから、呼吸に関係する筋がガチガチで胸郭も動かないんですね!!!


しかし、これは腕がなります( `ー´)ノ




まず、状態を説明。


どうも、石灰だけが原因ではないようです。


しかし、なかなか痛みに敏感な人で楽なポジションを保つのが難しい。。。


少しづつ評価に引っかかった筋を緩めていき、なんとか屈曲100度まで持っていきましたが。


肩甲骨が動かない。。。


ぴったり胸郭にへばりついて顔を見せてくれません(*´Д`)



あまりやり過ぎても身体の負担が大きいのでここらで止め、理由を説明し通院の必要性も教えて治療終了。


次回、状態をみて、自分の技術の総力を結集して引きはがしたいと思います!




今回勉強になったことは、呼吸器系の疾患のキヨウ歴がある人で重度の人の筋の感じが分かったこと。


やはり、問診がとても大切だと再確認。




やはり、いろんな患者さんがいますね。まだまだ自分が経験したことない症例が山の様にいるのでしょう。



どんな症例が来たとしても動じず、ベストな選択を出来るセラピストにならなければ行けませんね。






今回は以上です。




おわり