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久々に「現場出動」して炎と向き合った福富の火災から一夜明け、今朝は一転(!?)ひどく冷え込んだ。気合いを入れて布団から脱出。種をまいて間もないビニルハウスのホウレンソウに水をやるため、畑へ向かう。わ、地面が白い。霜が降りている。「福富の寒さ」を思い知るのは、すでに何度目だろうか。寒さの中、けなげに育っている白菜やキャベツたちが愛おしい。
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屋外に投げていたホースを取り、ハウスの中へ入る。さすが、安定の暖かさ。心も体も解きほぐされ、しばし呆ける。アホづらを引き締め直し、蛇口をひねる。あれ、水が出ない。ホースのねじれでもないようだ。もしや。そう、ホースの中の水も凍っていた。しばらくして、詰まりが弱まってプスッ、プスッと情けない音で水が出始めた。切れの悪い中年おやじのおしっこみたいな弱々しい放水で、なんとか水やりを終える。温室育ちの野菜たちには厳しめの父親の視線を向け、ハウスを出る。
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車で仕事に向かおうとしたら、案の定フロントガラスもうっすらと凍っていた。うーん、まだ11月半ば。スタッドレスタイヤ、こたつ…。周りは着々と冬支度を進めている。うーむ。寒さにめっぽう弱い中年イグアナ隊員は、初めての福富の冬を越せのだろうか。いっそ雪でも降っちゃえば楽しいんだけどなぁ。