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A子の花園

花壇や公園で撮った季節の花を咲かせます。

生きている昔の町並「川越一番街」

2015-12-02 05:00:00 | 旅行
時代に合わせて進化中
生きている昔の町並「川越一番街」


蔵造りの町並で有名な川越一番街が、99年度の財団法人日本産業デザイン振興会「グッドデザイン賞」に選ばれました。
町並に対してこの賞が贈られるのは初めてで、大変画期的なことです。


一番街は江戸時代から川越の商業の中心地でした。近くを流れる新河岸川が荒川に流れ込んでおり、新河岸から荒川をつたって浅草まで船で物資を運び、次第に江戸の文化が入ってくるようになりました。蔵造りの店舗も最初は江戸を真似たようです。そして火事に強い建造物として、川越の町に定着するようになりました。
川越に昔の町並が残っているというのは、第二次大戦で川越が空襲を受けなかったということもありますが、戦後の高度成長期に古い建築物がどんどん壊されていく中で、住民が主体となって蔵を残そうという運動がはじまったからです。それは単なる懐古趣味ではなく、蔵を残すことで自分達の生活を守ろうという発想でした。江戸時代からの町の特色を生かしつつ、現代においても採算が取れるような商店街をつくろうという計画だったのです。
現在でも、商工会議所や「蔵の会」を中心に住民が一丸となって待ちの景観と暮らしを守っています。また建物を新築したり、改築したりするときに景観を守るための基準にそって行われる工事には、川越市から補助金がおりる制度もできました。
町に暮らす人が自主的にデザインしてきた、「川越蔵造りの町」は、古い町並の中に人々の活気を感じることができ、四季おりおりにまた訪れたくなる場所なのでした。

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