つまようじ1本でバナナをアートする
木でも石でも金属でもない、ただのバナナ(されどバナナ)を彫る男、赤井稲妻。 “バナナ職人"の異名をとる彼は、つまようじを使って、あらゆるものをバナナで彫ることができる。
例えばテレビの中の≪有名人≫、犬やリスといった≪動物≫、東京スカイツリーや自由の女神など≪観光名所≫、果ては、そもそも食べ物であるバナナでリンゴやトウモロコシといった別の≪食べ物≫をも彫り上げる。
それら“バナナ彫刻"はいずれも完成度が高く、ネットで公開されるや「かわいい! 」「すごい! 」「きもい! 」と各所で話題に。
そんな赤井稲妻の“きもかわすごい"作品の数々を、彫り方やコツとともに紹介します。
宴会芸を強要してくる上司を見返したいサラリーマンの方々、 ゲームばかりで目を合わせようともしない子供に今一度振り向いてもらいたい親御さん、 “バナナ彫刻"をはじめてみませんか?
<著者コメント>
うん。言うまでもありませんが、バナナは食べ物です。
バナナ彫刻に没頭するあまり、食べることを忘れてしまってはぜったいダメ!
彫ると食べるは表裏一体にして彫るということはバナナを食べる行為の前戯にすぎません。
バナナはスポーツ選手のエネルギー源として、 はたまた災害時の非常食としても活躍する栄養価の高い人気者です。
食べなきゃ損ですし、粗末にしたらバナナが高級品だった昔の人に叱られます。
彫り終えた作品はもちろん、彫る際に出る削りカスだって、バナナです。
バナナを彫りながら、そして彫って楽しんだあとも、必ずおいしくいただきましょう。
そう、バナナをおいしく食べ終わるまでがバナナ彫刻なのです。
ところで、バナナはオヤツに含まれるのかどうか……それはまた今度お話しします。