高須番長の書道ブログ

書道大好きです。書道の楽しさを伝えたい。書道をもっと身近に感じてほしい。そんな思いを綴っています。

枝張り日本一 徳島県加茂の大クス ♪この―木何の木、気になる木ー♪の幻影

2014-07-05 00:08:01 | 紀行文
2014年 7月

 何年か前の夏と記憶している。

 何のついでか忘れたが、徳島方面に行った帰り
ふと、県内のとてつもなく巨大なクスノキを見ようという事になった。
徳島県三好郡東みよし町加茂にある「加茂の大クス」である。 

ただの大クスではない。
単独樹としては全国で8本しかない、
国の特別天然記念物の1本である。
クスノキの国の特別天然記念物は、鹿児島県「蒲生の大クス」と、
ここ「加茂の大クス」の2本しかない。
日本国内 数あるクスノキの中の横綱と言ってよいだろう。

そんな別格的クスノキは、徳島ののどかな田園風景の中にあって、
遠目にはまるで一つの鎮守の森のように、番長には思われた。
「さてはこの森の1本が、加茂の大クスだな?」(^_-)-☆
そう思って不思議でないだろう。

ところが、いよいよ全体像がわかる距離になって、
自分がとんでもない勘違いをしている事に気が付く。

鎮守の森かと思いきや、さにあらず。・・・・・・
これすべて1本のクスノキの成せる業であったのである。

樹齢1000年、樹高 26m 幹の周囲 16.72m
東西南北の枝張りは 50m四方もあり、日本一。 

確かにすごい枝張りである。

しかし、なーんか

どこかで見た事あるような
(;一_一)

そうだ!これだ!



このー木何の木♪

気になる木ー♪

思わず口ずさむ
番長。

 

 

ハワイオアフ島モアナルア・ガーデンパークにある「モンキーポッド」
の樹形が幻影として脳裏にかぶる番長。

別名「日立の樹」として知っている人も多いと思う。

こちらは樹齢 130年 樹高 25m 幹の周囲 7m
枝張りは 40m四方あり、加茂の大クスの ジュニア版と言える。


やや脱線してしまったが、目の前の「加茂の大クス」
国の特別天然記念物 にしては、特に神格化された雰囲気はない。
仰々しい柵に囲まれているわけでもない。
近づきがたい雰囲気でも、もちろんない。

オリンピックプールの50mコースがすっぽり収まるほどの
ものすごい広大な枝張りを誇る、世紀の巨木なのに、
観光地化された様子もない。
もとは若宮神社という社域だったとの事だが、
今となってはその面影は全くない。
 
むしろ、近所の子供たちの遊び場 お年寄りの憩いの場
といった庶民的イメージが強い。

かくれんぼをする子供達の嬌声がこだまし、そばの田んぼでは稲が
すくすく育つ。

そしてそれらを、やさしく見守る大クス。

いつまでも変わらずにいてほしい。

そう願う番長であった。

北極海の温暖化が イギリスの夏を寒冷化する

2014-06-21 22:49:02 | 紀行文
2014年6月21日

先日、英タイリー島の 年中11月みたいな気候を紹介した。
しかしながら、あれだけの高緯度にして驚異的に温暖な冬の
後に 何故 不自然なくらいの寒冷な夏が来るのか?
高緯度の割に高温な夏が来ても、よさそうなものではないか?

そう思っていろいろ調べてみると、意外や意外
上のタイトルにあるようなことが、わかってきた次第である。

 北極海の温暖化が、イギリスの夏を寒冷化する?
番長よ 何をたわけた事を言ってるのだ(^_-)-☆
矛盾するにも程がありゃしないかい(^_-)-☆? 

まあ、話を聞きなされ(^-^)

もともと、イギリスを始め西ヨーロッパ諸国は 
メキシコ湾流の続流としての、北大西洋海流という強力な暖流が
海上の空気を温め その暖気を偏西風が東に運ぶことで、
極東でいえば カムチャッカ半島に値するほど高緯度にもかかわらず、
比較的温暖な冬に恵まれている。

北大西洋海流と偏西風
の絶妙なコンビネーションが
西ヨーロッパ諸国の温暖な
西岸海洋性気候を形成
している。

 

 






ところが、ここ数年の急激な温暖化が、
北極海に重大な影響をもたらしている。
重大な影響とは、ズバリ急激な海氷域の後退である。

 

2007年9月24日の海氷分布図   2012年8月24日の海氷分布図

いずれも夏場の海氷域後退のピークを示すが、
カナダ北岸、シベリア北岸、それと今回説明するグリーンランド東岸で、
海氷域が急激に後退している途上を見ることができる。
ざっと見て、ここ5年間で日本の国土2個分の海氷が消えている。
それは、「東京ドーム何杯分」などという生易しいものでは到底ない。
恐ろしい現実と考えるべきであろう。

では、溶氷水はどこに行くのか?すなわち北極海と外部海洋
における熱交換の橋渡し役は一体どこか?となると・・・・・
もともと全体的に浅いベーリング海峡にその役割はむずかしい。
となると、グリーンランドとスバールバル諸島にはさまれた
水深のあるフラム海峡に矛先が向かうが道理である。

 

 

 

フラム海峡を堰を
切って流れる
溶氷水が次に
目指すは
アイスランド
ノルウェー
そして
スコットランド
である。







そこで、北大西洋海流と正面衝突とあいなるが、なんと!!

重水である溶氷水に、軽水である北大西洋海流は跳ね返され
行き場を失い四散する。
世界二大海流の北大西洋海流(メキシコ湾流)が敗北するのである。

北大西洋は溶氷水の支配する所となり、その冷気を今度は偏西風が
東に運ぶことになり、イギリスの夏は一気に寒冷化するであろう。

北極海の海氷はここ数年で完全に消滅するのでは?とまで言われている。
海氷が消滅したら、どうなるか?

確かに航海はしやすくなるだろうが、失う代償のほうがはるかに大きい。
海流の流路が変わり、気候はもちろん 海の生態系も大きく変わってしまうであろう。

白一色の氷の海が、エメラルドブルーの海に変わる時、
我々はそれを美しいと思っていいのだろうか?
もろん答えはノーである。

美しいが、生物感の存在しない無機質な海・・・・・・・
食物連鎖すら存在しない海・・・・・・・・

むろん、そこにシロクマの姿を見ることはできない。二度と・・・・・・・・・。