黒潮の流路を毎日のように閲覧していると、
おやっ?と思うことがある。
それは、黒潮の伊豆諸島近海における蛇行である。
黒潮の流路については、下記の通り何種類かのパターンがあるが、
そのうち A型、C型(大蛇行型)が大蛇行流路と言われている。
流路図で示すと 次のとおりである。
では直近の黒潮流路は 何型か?と言えば・・・・・・
東経139度以東において 黒潮南端が 北緯32度以南にある事から
C型(東偏大型)非大蛇行離岸流路 と言える。
この時期にしては 海水温が高い事に気がつく。
八丈島近海で 21℃ 千葉県最南端 野島崎でも20℃ある。
昨年同時期はどうだったのか?
黒潮が八丈島の北を通過し、南端が北緯32度以北である事から、
B型流路と言える。
海水温は、八丈島近海・野島崎ともに 19℃だった。
なお、直近の黒潮大蛇行は 2004年7月から2005年8月にわたり
発生したが、その時の黒潮流路は下記の通り。
潮岬以東で大きく 大蛇行しているのがわかる。
海水温はさすがに低く、 野島崎では18℃しかなかった。
黒潮の行く手を邪魔するように 三重県沖に大きな冷水魂が
発生している。
今回は、黒潮は蛇行気味とはいえ、冷水魂を伴っておらず
2005年当時のように、大蛇行に移行する可能性は低い
と思われるが、大蛇行とは無関係に 地球の反対側では
とある有名な現象が発生しつつある。
オーストラリア気象局は3月31日 最近の太平洋の海面温度の
上昇は、エルニーニョ現象の前兆だと発表した。
6月までには、エルニーニョと判断される基準に達するか、
基準を超える可能性があるとのこと。
もし、それが現実となれば、冷夏~コメの不作も懸念される。
番長としては、そうならない事を願うばかりである。
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