新疆ウィグル自治区吐魯番(トルファン)は、
熱帯と亜寒帯の2つの気候を併せ持つ、
世界でも珍しい場所である。
まず、その立地条件が不思議である。
北緯42度93分にして、中国で最も低い
海面下154Mの盆地に位置し、周囲は高い山に囲まれている。
そのような場所は、例外なく寒暖の激しい気象条件となる。
すなわち、夏場はインドのニューデリー並みにものすごく暑い上、
冬場はカナダのカルガリー並みにものすごく寒いのである。
下記に、トルファン、ニューデリー、カルガリーの温度グラフを示す。
緯度にして15度近く
違いながら、夏場の
最高気温は
両者とも40℃
近くのいい勝負。
むろん夏場以外は
大差。
夏場の猛暑から一転して、冬場はと言うと・・・・・・
緯度にして8度以上
北のカルガリー
と同じくらい寒い。
平均最低気温
-15℃は
亜寒帯に相当する。
なんと あれだけ暑いトルファンが、
信じられないことに 1月の平均最高気温は 0℃にすら届かない。
すなわち、夏はインド並みに猛烈に暑い一方で、
冬はカナダなみにきわめて寒いと、いうことになる。
年較差は 平均最高気温は42℃ 平均最低気温は40℃
むろん 避暑地にも避寒地にもなりえない過酷な気候である。
こんな場所は日本では見当たらない?。
本当だろうか?
せめて肉薄できる場所はないものか?
次回までの宿題としたい。