The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

アルム・マクラトゥム Arum maculatum

2022-12-27 10:40:25 | ポルトガルの野の花

サトイモ科、Araceae、アルム属、ヨーロッパ原産、多年草、

学名:Arum maculatum、

和名:アルム・マクラトゥム、

英名:Snakeshead、Adder's Root、Arum、Wild Arum、Arum Lily、Lords-and-ladies、Devils and Angels、Cows and Bulls、Cuckoo-pint、Adam and Eva、Bobbins、Naked Girls、Neked Boys、Starch-root、Wake Robin、Friar's Cowl、Sonsie-give-us-youe-hand、Jack in the Pulpit、Cheese and Toas、

葡名:Jarro-maclado、Jarroca、Jero、Primaveras、Serpintina、

2013年5月6日、2014年、4月25日、2016年11月17日、2017年6月13日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2015年4月29日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

アルム・マクラトゥム Arum maculatum の花。ヨーロッパでは古くからデンプンを採取、薬用、媚薬(びやく)の原料などに利用されてきた。薬用、葉と根は食用、果実は有毒。

 

塊茎はデンプンを多量に含み、エリザベス朝時代の衣装のひだ襟飾りを固めたり、あごひげを固めるのに用いられたという。

 

地下に塊茎を有する多年草。ヨーロッパから地中海沿岸にかけて約26種が分布。

 

森の木陰で群落を作っていた。

 

花の終わった後、奇妙な果実ができる。熟すと真っ赤になる。有毒。アルム・マクラトゥム Arum maculatumでした。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名は、ギリシャ語の aron(=熱)を語源とし、この属の植物が満開になったときに熱を出すことからと言う。種小名は「斑点のある、斑の」の意。

アルム・マクラツムはサトイモ科の多年草である。地下に球茎を持ち、茎は地下にあり、草丈は45㎝前後程度となる。葉は幾分多肉質な広卵形であるが葉の基部が深裂することにより全体的には矢印形となる。葉には長い葉柄がつく。5~6月頃、花茎を立ち上げ、先端にクリーム色~淡緑色の仏炎苞を見せ、中に肉穗花序を出す。この肉穗花序は異臭を放ち昆虫たちを招き寄せ受粉を媒介させ貰うことになる。花後には鮮やかな果穂をつけるが、果実は有毒である。(GKZ植物事典より)

 

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リヌム・ストリクトゥム Linum strictum

2022-12-26 10:16:58 | ポルトガルの野の花

アマ科、Linaceae、リヌム属、地中海沿岸地域原産、中央ヨーロッパからアフガニスタン、イランまで分布、

学名:Linum strictum、

英名:Upright Yellow Flax、葡名:Linho-rijo、Linho-estreito、

2014年5月16日、2015年5月5日、ポルトガル、エストレマドーラ地方で、2014年5月4日、2016年6月5日、9日、2018年5月25日、28日、6月6日、2020年5月21日、28日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

リヌム・ストリクトゥム Linum strictum の花。

 

葉の先端には棘がある。

 

種小名の strictum は直立、立性の意。

 

石灰質の荒地を好む。硬い赤土の上にも勢力を伸ばしている。

 

咲き終わった花は透明になり、まるで二種類が咲いているようだ。リヌム・ストリクトゥム Linum strictum でした。

 

©2022  MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は linon(=アマのラテン古名)から。種小名は「直立の」の意。

リナム・ストリクツムは、アマ科の1草である。本種は、原産地の項に記した地で、比較的日当たりの良い地で、概して石灰岩質土壌を好んで自生が見られる。全草無毛で、赤味を帯びた茎は直立し、草丈は10~60㎝程度となる。茎上部で細かく分枝をする。葉は長さ1~2㎝程度の披針形で、縁部は全縁、先端は鋭く尖り、基部では葉柄状に狭まり、茎に互生する。5~7月頃に茎上部に総状花序を出し、径1㎝程度で黄色の5弁花をつける。咲き終わると花弁は白色透明と化す。(GKZ植物事典より)

 

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アネモネ・パルマタ Anemone palmata

2022-12-25 10:43:01 | ポルトガルの野の花

キンポウゲ科、Ranunclaceae、アネモネ属、ヨーロッパ、地中海沿岸地域原産、宿根草、

学名:Anemone palmate、

英名:Yellow Anemone、Palmate Anemone、Cyclamen-leaved Windflower、

葡名:Anémola、Anémona-do-Tejo、Anémona-dos-jardins、Campnilha、Flor-de-Pácoa、Flor-de-vento、Pulsatilha、

2014年3月28日、2016年2月22日、25日、3月8日、2021年3月3日、17日、18日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

アネモネ・パルマタ Anemone palmata の花。

 

イベリア半島、南フランス、シシリー島に分布。

 

畑や牧場などの縁に生える。

 

根生葉は手の平のようだが、茎葉は細く裂ける。

 

 

 

 

 

アネモネ・パルマタ Anemone palmata でした。

©2022  MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名はギリシャ語の anemosu(=風)を語源としている。種小名は「掌状の」の意。

アネモネ・パルマータは、キンポウゲ科の多年草である。草丈は10~60㎝程度となる。根生葉は掌形で、3から5浅裂し、ロゼットを構成する。茎葉は、多深裂し、遠目には線状に見える。2~4月頃、茎頂に径3.5㎝程度で鮮黄色~クリーム色の花をつける。遠目にはキクのような花姿であるが、花弁のように見えるのは実際的には萼片である。萼片は8~15個となる。花後の果実は長さ3㎝、径2㎝程度と、意外に大きな卵形で、周囲には褐色の長細毛が密生する。我が国への渡来時期不詳。 (GKZ植物事典より)

 

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サルピクロア・オリガニフォリア Salpichroa origanifolia

2022-12-24 10:57:25 | ポルトガルの野の花

 

ナス科、Solanaceae、ハコベホオズキ属、南アメリカ(南ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ)原産の蔓性1年草、

学名:Salpichroa origanifolia、

和名:ハコベホオズキ(繁縷酸漿)、

英名:Cock’s eggs,  Lily of the valley vine、葡名:Orelha-de-ovelha、

2013年11月14日、2014年4月27日、2015年9月2日、10月29日、2016年11月29日、2018年6月11日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

サルピクロア・オリガニフォリア Salpichroa origanifolia の花。茎はつる状に伸びて長さ数mになる。

 

前面に曲がった短毛を持ち、葉の長さは0.3-3cm、やや厚い。花は葉笨に単生して横または下を向く。

 

花冠は白色、つぼ型で先は5裂、雄ずい5個、雌ずい1個、花期は春-秋。葉は互生し、葉身は2-4cmの卵円形。

 

果実は液果で、黄色から白色に熟す。

 

日本でも帰化植物としてあちこちで確認されている様だ。ポルトガルではめったに見ないが、この撮影場所では大繁殖を遂げている。サルピクロア・オリガニフォリア Salpichroa origanifolia でした。

©2022  MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、葉が繁縷に似ていることからという。属名はギリシャ語のsalpinx(=筒状)と khroia(=肌の色)の合成語から。種小名は「ハナハッカ属に似た葉の」の意。

ハコベホオズキは、ナス科の多年草である。草丈は50~100㎝程度の蔓性植物で、蔓長は数mに及ぶという。全草に悪臭がある。葉・茎には白色で曲がった短毛が密生する。葉は、長さ1~3㎝程度の卵円形で、全縁、鈍頭、茎に互生する。5~10月頃、葉腋に径5㎜程度で白色の鐘形花をつける。花冠は5裂する。花後の果実は液果で、白色~黄色に熟す。本種は、南米原産であるが、今日、北米、オセアニア、ヨーロッパ、北アフリカ等で帰化状態にある。
我が国の事例では、本種は、一説には、明治期中頃に小石川植物園に導入され、それが逸出して帰化状態と化したと言われている。国立環境研究所によれば、現在帰化状態と化しているのは本州の関東以西ということであり、市街地や港湾部に多く見られるということでもあり、或いは、港湾に着いた積み荷の袋から繁殖を始めたのかも知れない。(GKZ植物事典より)

 

 

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リトルム・ジュンセウム Lythrum junceum

2022-12-23 09:54:45 | ポルトガルの野の花

ミソハギ科、Lythraceae、ミソハギ(リトルム)属、ヨーロッパ原産、多年草、

学名:Lythrum junceum、

和名:ミソハギ(禊萩)、コメバミソハギ(米葉禊萩)、

英名:Mediterranean loosestrife、

葡名:Salicária-lisa、Salgueirinha、Salgueirinha-de-folha-de-hissoppo、

2013年5月5日、2015年4月29日、5月5日、2016年5月31日、2018年5月23日、28日、6月6日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影

 

リトルム・ジュンセウム Lythrum junceum の花。

 

湿地や田の畔などに生える。

 

葉は長さ数センチで細長く、交互に直角の方向に出る。茎の断面は四角い。お盆のころ紅紫色6弁の小さい花を先端部の葉腋に多数つける。盆花としてよく使われ、ボンバナ、ショウリョウバナ(精霊花)などの名もある。

 

ミソハギの和名の由来はハギに似て禊(みそぎ)に使ったことから禊萩、または溝に生えることから溝萩によるといわれる。

 

リトルム・ジュンセウム Lythrum junceum でした。

(c)2022 MUZVIT

 

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