The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

リナリア・スパルテア Linaria spartea

2015-10-31 09:22:13 | ポルトガル花のある風景

セトゥーバル郊外の森にキノコが発生するのは遅い。日本では盛んに発生している様だし、ポルトガル北部でも出ているというニュースを目にする。少し雨が降り、もうそろそろかなと森に出かけてみてもほんの少し。でも黄色いリナリアが花を付け出迎えてくれる。

 

リナリア・スパルテア Linaria spartea

ゴマノハグサ科、リナリア(ホソバウンラン)属、イベリア半島原産の多年草、

学名:Linaria spartea、

英名:Ballast Toadflax、葡名:Ansarina-dos-campos、Avelino、

2014年11月2日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、


 ©2015  MUZVIT

 

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ロスマリヌス・オフィキナリス Rosmarinus officinalis

2015-10-30 08:45:57 | ポルトガル花のある風景

セトゥーバルの海水浴場、フィゲリーニャ。でもこの時期(2月)には海水浴をする人はいない。数年前は崖崩れで危険なため暫くは閉鎖になっていた。その崖の上にはポルトガルで最初に認定された国立公園のアラビダ山が聳えている。アラビダ山にもこのアレクリンはたくさん自生していて、この花から取れる蜂蜜はポルトガルでは最上級となり珍重される。水平線の左側がセトゥーバルの町で、右側にはトロイア半島が長く海岸線を作っている。

 

ロスマリヌス・オフィキナリスRosmarinus officinalis

シソ科、ロスマリヌス属、地中海沿岸地域原産の常緑低木、

学名:Rosmarinus officinalis、

和名:マンネンロウ(迷迭香)、ローズマリー、

英名:Rosemary、葡名:Alecrim(アレクリン)、

2015年2月12日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、


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アナガリス・モネリー Anagallis monelli

2015-10-29 08:53:57 | ポルトガル花のある風景

大西洋の水平線を望む平原。夕陽が沈む様子を眺めに訪れる人も多い。穏やかな天気の時は良いが、強風が吹き荒れる時も少なくはない。そんな時も野の花たちはじっと我慢をしているのだろう。草丈をあまり大きくはしないで、強風にそして焼け付く太陽に耐えている。それでも虫たちを呼び集める工夫がなされているのだろう。色鮮やかだ。

 

アナガリス・モネリー Anagallis monelli

サクラソウ科、ルリハコベ属、ヨーロッパ西部原産の一年草、

学名:Anagallis monelli、

和名:アナガリス・モネリー、 

英名:Garden Pimpernel、Blue Pimpernel、Flaxleaf Pimpernel、

葡名:Morrião-grande、Morrião-dos-xistos、Morrião-de-folha-estreita、 Morrião-perene、

2015年5月6日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

 

エキウム・ジュダエウム Echium judaeum

ムラサキ科、シャゼンムラサキ(エキウム)属、地中海沿岸地域原産、

学名:Echium judaeum、

2015年5月6日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

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フマリア・オフィキナリス Fumaria officinalis

2015-10-28 08:20:39 | ポルトガル花のある風景

教会の裏に回ると、牧場や遠くの村落が下に見え、この教会と村全体が高台になっていていることが判る。教会の裏には様々な野草が咲き乱れているが、うっかりすると犬の糞をふんづけてしまいそうだ。ポルトガルの田舎町では犬たちは繋がれないで自由にしていることが多い。吠えることもなければ人には無関心なことが多い。たまには感心を示し、まるで飼い主に出会った如くしばらくついて来る犬もいる。この写真の後ろは断崖になっていてそこにも様々な野草が花をつけている。フマリア・オフィキナリス Fumaria officinalis とパパウェル・ロエアス Papaver rhoeas が絡み合って花をつけている。

 

フマリア・オフィキナリス Fumaria officinalis

ケシ科、又はケマンソウ科、カラクサケマン(フマリア)属、南部ヨーロッパ原産、

学名:Fumaria officinalis、和名:カラクサケマン(唐草華鬘)、

英名:Common Fumitory、Earth Smoke、

2015年5月7日、ポルトガル・アレンテージョ地方で撮影、


 

パパウェル・ロエアス Papaver rhoeas

ケシ科、ケシ属、南ヨーロッパ原産の1年草 、薬用植物、

学名:Papaver rhoeas、和名:ヒナゲシ(雛芥子)、グビジンソウ(虞美人草)、

英名:Corn Poppy、葡名:Papoila、生薬名:レイシュンカ(麗春花)、

2015年5月7日、ポルトガル、アレンテージョ地方で撮影、


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フロミス・プルプレア Phlomis purpurea

2015-10-27 09:18:48 | ポルトガル花のある風景

我家の向いのお屋敷とホテルの間のちょっとした隙間に、毎年このフロミス・プルプレア Phlomis purpurea がこの写真とちょうど同じ様な形で花を付ける。いつもその場所には誰か彼かが路上駐車していて、下からは隠れた格好になっていて誰も気にも留めない。恐らく私だけがアトリエから上から毎年楽しみに眺めているだけで、毎年少しずつ大きな株になっている様にも思う。この写真はアラビダ山麓でのもの。

 

フロミス・プルプレア Phlomis purpurea

シソ科、 オオキセワタ(フロミス)属、地中海沿岸地域原産の耐寒性常緑多年草、

スペイン、ポルトガルに分布、

学名:Phlomis purpurea 、

和名:パープル・エルサレム・セージ、

英名:Dusky Pink Flowered、 Purple Phlomis、葡名:Marioila、

2015年4月29日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

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ベラルディア・トリシャゴ Bellardia trixago

2015-10-26 09:21:23 | ポルトガル花のある風景

後ろに薄ぼんやりと写っているのは玩具ではなく本物のSL。かつてはこのあたりで膨大な量の鉄鉱石を産出。それを運んでいたSL。かつての倉庫を改装して博物館となっているが、訪れる人は殆どいない。敷地内にも手が行き届かないと見えて野草が好き勝手に花を咲かせる。

 

ベラルディア・トリシャゴ Bellardia trixago

ハマウツボ科、ベラルディア(ヒサウチソウ)属、地中海沿岸地域原産の越年性半寄生植物、

学名:Bellardia trixago、

和名:ヒサウチソウ(久内草)、

英名:Mediterranean lineseed、葡名:Flor-de-ouro、

2015年5月7日、アレンテージョ地方で撮影、

 

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ベルバスクム・シヌアトゥム Verbascum sinuatum

2015-10-25 08:14:08 | ポルトガル花のある風景

パルメラの城とベルバスクム・シヌアトゥム Verbascum sinuatum。そのあいだの谷間にはオリーブ畑、そして野菜と果樹園。葡萄畑は見当たらないけれど、何処からともなくワインの強烈な匂い。このあたりには小さなワイン工場がたくさんあり、9月にはヴィンディマス(ワイン祭り)が行われる。パルメラのワインには辛口が多い。

 

ベルバスクム・シヌアトゥム Verbascum sinuatum

ゴマノハグサ科、モウズイカ属、地中海沿岸地域原産の耐寒性多年草、 

学名:Verbascum sinuatum、

和名:モウズイカ、英名:Wavy-leaved Mullein,

2015年7月19日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

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ボラゴ・オフィキナリス Borago officinalis

2015-10-24 09:13:45 | ポルトガル花のある風景

後ろに見えるのは修道院跡。かつては巡礼者が数多く訪れたのであろう、巡礼者の為の僧坊が教会の前にずらりと並んでいるが、今は倒壊を防ぐ目的か窓は塗り固められている。それでも絶景は見事で今でも夕陽を見に訪れる客は多い。そして私にとっては絶好の野の花観察地である。

 

ボラゴ・オフィキナリス Borago officinalis

ムラサキ科、ルリジサ属、地中海沿岸地方原産の1年草、

学名:Borago officinalis、

和名:ルリジサ、別名:ボリジ、英名:Borage、葡名:Borragem、

2015年5月7日、ポルトガル コスタ・アズール地方で撮影、

 

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マッティオラ・インカナ Matthiola incana

2015-10-23 09:44:46 | ポルトガル花のある風景

 

ポルトガル最初に認定されたという国立公園。そのスカイラインの山頂付近。後ろに道路標識が写っているが、ハレーションを起こして何の標識だか判らないが、多分、追い越し禁止。その右側は深く切れ込み、大西洋へと落ち込んでいる。もしハンドル操作を誤ればひとたまりもない。そんな場所から大きな羽を広げたスカイダイビングが飛び立つ、そして下のビーチへと着地できる絶好のポイントだそうだ。そんな沿道にポルトガルではあまり見かけない花マッティオラ・インカナ Matthiola incana が花をつけている。

 

マッティオラ・インカナ Matthiola incana

アブラナ科、 アラセイトウ(マッティオラ)属、多年草、地中海沿岸地域原産、

学名:Matthiola incana、

和名:アラセイトウ(紫羅欄花)、英名:Gilliflower 、Hoary Stoc、

2015年2月12日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、


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マトリカリア・レクティータ Matricaria recutita

2015-10-22 09:51:49 | ポルトガル花のある風景

コルク樫はあまり混植はされていなくて、たいていがまばらに植えられている。8年に1度皮を剥ぎ、次の8年まで皮が成長するのを待つ。実にのんびりとした作業だ。そんなコルク樫の下で黒豚の放牧を見かける。羊飼いならぬ、黒豚飼いと牧豚犬も一緒だ。黒豚はコルク樫のドングリを食べて成長する。そんな中にカモミールがまるで雪景色の様に白い花をつける。

 

マトリカリア・レクティータ Matricaria recutita

キク科、シカギク(マトリカリア)属、耐寒性1年草 、薬用植物、

ヨーロッパから西アジアにかけて分布、

学名:Matricaria recutita、

和名:カモミール、カミツレ(加密列)、

英名:German Chamomile、葡名:Camomila-vulgar、

2008年6月ポルトガル・アレンテージョ地方で撮影、


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マルコルミア・リットレア Malcolmia littorea

2015-10-21 09:57:08 | ポルトガル花のある風景

セトゥーバルの対岸、トロイア半島に行くと先ず優しい色のこの花が迎えてくれる。写真の後方には大西洋が広がる白砂のビーチ。前方はサド川そして対岸に工場地帯の煙突からもくもくと煙を吐き出している。でもそのすぐ脇には自然保護区の干潟があり、多くの野鳥やフラミンゴなども飛来する。トロイアには古代ローマの遺跡も残されていて、トロイア半島を南北に貫く沿道にも様々な花が咲き乱れる。

 

マルコルミア・リットレア Malcolmia littorea

アブラナ科、マルコルミア属、地中海沿岸地域原産の多年草、

学名:Malcolmia littorea、

英名:Silver Sea Stock、葡名:Goivo-da-praia、

2014年7月7日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、


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アスター・トリポリウム Aster tripolium

2015-10-20 08:54:10 | ポルトガル花のある風景

 

セトゥーバル半島内では毎週日曜日に何処かここかで露店市が開かれる。第4日曜日はモイタだ。セトゥーバル半島の北に位置しテージョ川の河口付近、町の周辺には干潟が広がっている。対岸にはリスボンの町並みを望む。

風車は丘の上など風当たりの強いところに設置されているのが普通だが、干潟の縁などでも時々見かける。潮風を受けての作動だ。

この風車は今は使われていない。埋め立てられたのだろう。干潟は100メートルほど先になる。間には老人ホームと工場がある。それを挟む様にドブ川が流れている。満潮時には溢れるばかりに水位は上昇し、干潮時には泥の川となってしまう。そして時折、メタンガス的な匂いが漂う。そんな中露店市が開かれる。

先日の露店市でそのドブ川の川縁にアスター・トリポリウム Aster tripolium がたくさん咲いているのを見かけたが、遠くからしか撮影が出来なかった。足場が悪く、誤ってドブ川に滑り落ちたら大変なことになってしまう。露店市で多くの買い物客の衆目の的となってしまうことだろう。そんなのを恐れてその日は望遠でしか撮らなかった。

日を改めて出かけた。万が一滑り落ちて、メタンガス臭くなってしまってもクルマで帰ればなんとかなる。幸い滑り落ちることにはならなかった。

 

アスター・トリポリウム Aster tripolium

キク科、シオン属、地中海沿岸地域原産、2年草、

学名:Aster tripolium、

和名:ウラギク(浦菊)、ハマシオン(浜紫苑)、

英名:Sea Aster、

2015年10月8日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

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マルバ・シルヴェストリス Malva sylvestris

2015-10-19 09:31:32 | ポルトガル花のある風景

この写真ではちょっと確認は出来ないが、山の稜線とこの写真を撮ったすぐ脇にも幾つかの古い風車小屋がある。

風車として今も使われているものもあれば、別荘として使われているものもある。或いは完全に廃墟と化している風車小屋もある。使われているものは主に小麦やトウモロコシを粉に挽く役目を担っている。

風車で挽いた粉で作ったパンは粘りがあって旨いと評判だ。私たちも時々はそんなパンを買う。

風車の帆のところに小さな素焼きの壷が幾つも取り付けられていて風を受けてボーボーと音をたてる。そして風車の回るギリギリという音、石臼のごろごろという音、何れも現代の騒音とは全く違い、音楽を思わせ、何とも昼寝でもしたい気分にさせてくれる。

 

マルバ・シルヴェストリス Malva sylvestris

アオイ科、ゼニアオイ(マルバ)属、多年草、

学名:Malva sylvestris、

和名:ウスベニアオイ(薄紅葵)、ブルーマロウ、

英名:Common Mallow、Tall Mallow、仏名:Mauve des bois、


 

クリサンテムン・コロナリウム Chrysanthemum coronarium

キク科、シュンギク属、地中海沿岸地域原産の1年草、

学名:Chrysanthemum coronarium、

和名:シュンギク(春菊)、

英名:Garland Chrysanthemum、葡名:Pampilho-ordinário、


2015年6月13日、ポルトガル、アレンテージョ地方で撮影、

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マルバ・モスシャタ Malva moschata

2015-10-18 09:12:41 | ポルトガル花のある風景

一雨降ればたちまち川となってしまう赤土道に様々な植物が花をつけている。植物観察の我々以外には羊の群れと羊飼いのおじさん、そして牧羊犬、或いは野うさぎくらいしか通らない道だ。大西洋からの強風と強烈な太陽に焼かれて植物たちも草丈を小さくしている。その分、色鮮やかに自分達を主張しているかの様だ。勿論、我々にではなく、昆虫達にではあるが。前のピンク花がマルバ・モスシャタ  Malva moschata。後ろの紫はアナガリス・モネリ。

 

マルバ・モスシャタ  Malva moschata

アオイ科、ゼニアオイ属、 ヨーロッパ原産の耐寒性多年草 、

学名:Malva moschata、

和名:ジャコウアオイ(麝香葵)、ムスクマロウ、

英名:Musk Mallow、 別名:アップルブロッサム、

 

 

アナガリス・モネリー Anagallis monelli

サクラソウ科、ルリハコベ属、ヨーロッパ西部原産の一年草、

学名:Anagallis monelli、

和名:アナガリス・モネリー 、

英名:Garden Pimpernel、Blue Pimpernel、Flaxleaf Pimpernel、

葡名:Morrião-grande、Morrião-dos-xistos、Morrião-de-folha-estreita、 Morrião-perene、

 

2015年5月7日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

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メンタ・プレギウム Mentha pulegium

2015-10-17 10:49:31 | ポルトガル花のある風景

セトゥーバル郊外に古代ローマ街道が残されている。入り口には学習用の掲示板が立てられ、セトゥーバルの子供達は課外授業で一度は訪れるのだろう。普段は全く人と出会うことはない。ローマ街道は大きな丸石で組まれていて、そんな道端や丸石の間にも様々な野草が花をつける。

 

メンタ・プレギウム Mentha pulegium

シソ科、ハッカ属、ヨーロッパ・地中海沿岸地域原産の多年草、薬用植物、

学名:Mentha pulegium、

和名:メグサハッカ(目草薄荷)、

英名:ペニーロイヤルミント(Pennyroyal)、仏名:Menthe pouliot、葡名:Poejo、

2015年5月23日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、


©2015  MUZVIT

 

 

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