ウマノスズクサ科、Aristolochiaceae、ウマノスズクサ(馬の鈴草)属、スペイン・ポルトガル・モロッコの地中海沿岸西部地域原産、蔓性多年生草本薬用、
学名:Aristolochia baetica、
和名:パイプカズラ?(ぱいぷ蔓)、
英名:Andalusian Dutchman’s Pipe、Pipe Vine、Portuguese hardy Dutchman's pipe、
葡名:Aristlóoquia、Erva-cavalinha、Balsamine、Candil
2011年3月、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2018年12月22日、アルガルベ地方で撮影、
アリストロキア・バエティカ Aristolochia baetica の花。花の長さは2cmほど。
つる性で他の植物に絡みあって蔓を延ばす。ウマノスズクサ属は多年生蔓植物からなる属で、一部に直立するもの、および木本がある。
葉は互生。花は花被が癒合して筒状となる。雄蘂と雌蘂は短くてその底にあり、果皮の筒はこの部分で膨らみ、その上でやや細くなって喉部を構成、その先で広がり、左右対称の形を見せる。喉部でUの字型に曲がるものも多いが、ほぼ真っ直ぐなものもある。
世界の熱帯-亜熱帯を中心に500種以上が知られるが、オーストラリア大陸にだけは自然分布していなかった。ウマノスズクサ属の種は、ジャコウアゲハ属(ジャコウアゲハやトリバネチョウなど)の蝶の食草になることが多い。右下に成熟した大きな果実が見られる。
属の学名(アリストロキア)からウマノスズクサの成分の中に含まれているアリストロキア酸が命名されており、これには腎毒性、発がん性がある。アリストロキア・バエティカ Aristolochia baetica でした。
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(GKZ植物事典より) 属名は、ギリシャ語の aristos(=最良)と lochia(=出産)による「合成語である。花の形状が胎児を、そして基部の膨らみが子宮を連想させることからといわれている。種小名は、「アンダルシア地方の」の意。
アリストロキア・バエティカーは、ウマノスズクサ科の蔓性多年草である。茎長は4m程度となる。葉は、蔓に互生し、長さ1,5~2㎝程度の葉柄の先につ き、長さ2~7cm、幅1,5~6㎝程度の卵形~三角状となる。葉は無毛で、縁部は全縁、先端部は鈍頭~鋭頭となり、基部は心形となる。6~8月頃、葉 腋から長さ2㎝程度で紫褐色の筒状花をつける。開花時には強香を放ち、ハエを誘引する。ハエが花筒内部に入ることにより受粉の媒介をする事になる。花筒内 部には毛が密生しており、翌朝に毛が喪失するとハエは次の花に移り、次々と受粉の媒介を行うという。花後には長さ3~4,5㎜程度の蒴果をつける。(GKZ植物事典より)
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