The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

レセダ・ルテア Reseda lutea

2022-10-31 11:00:54 | ポルトガルの野の花

 

モクセイソウ科、Resedaceae、モクセイソウ属、ユーラシア、ヨーロッパ~北アフリカ原産、2年草、

学名:Reseda lutea、

和名:キバナモクセイソウ(黄花木犀草)、ホザキモクセイソウ(穂咲木犀草)、レセダ・ルテア、ウエルド、ニオイレセダ、(匂いレセダ)、ミニョネット、

米名:Yellow Mignonette、英名:Wild Mignonette、

葡名:Minhonete、伯名:Reseda-silvestre、

2016年6月9日、2017年5月21日、2018年5月3日、23日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

レセダ・ルテア Reseda lutea。花期:6-8月

 

草丈約30~70cm。花は小型の両性花で総状または穂状花序をなす。萼と花弁は多くの種で各6枚、雄蕊の数は不定、雌蕊は3ないし6心皮が離生または合生(早く裂開する)し花柱はない。(Wikipediaより)

 

黄緑色の小さな花を多数付けた、長い穂状花序が特徴である。黄色い染料を取るために栽培される dyer's-weed の一種。

 

レセダの語源は「苦痛を消し去る」という意味のラテン語で、古代には薬として使われていたそうだ。(北信州の道草図鑑より)

 

レセダ・ルテア Reseda lutea の花でした。

©2022 MUZVIT

 

 

(GKZ植物事典より)和名は、開花時にモクセイに似た芳香を放つことから。属名はラテン語で「静める、和らげる」の意。種小名は「黄色の」の意。

キバナモクセイソウはモクセイソウ科の1年草である。茎は直立し、草丈は20~60㎝程度となる。葉は、上半部が羽状に深裂し、側裂片は線状披針形で、1~2対がつく。6~8月頃、茎頂に総状花序を出し、径3~4㎜程度で淡黄色の花を多数つける。萼片6個、花弁6個雄蘂は15~20個雌蕊は1個となる。本種は、紀元1世紀頃から weld と呼ばれ、染料として用いられてきている。更に、民間薬としても用いられてきている。本種は、アメリカ大陸大陸・オーストラリアでは帰化状態にある。我が国でも帰化状態にある。(GKZ植物事典より) 

 

 

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レセダ・ルテオラ Reseda luteola

2022-10-29 10:30:14 | ポルトガルの野の花

モクセイソウ科、Resedaceae、モクセイソウ(レセダ)属、ユーラシア、ヨーロッパ~北アフリカ原産、2年草、

学名:Reseda luteola、

和名:キバナモクセイソウ、ホザキモクセイソウ(穂咲木犀草)、ホソバモクセイソウ(細葉木犀草)、

英名:Dyer's Rocket、Dyer's Weed、Weld、Woold、Yellow Weed、

葡名:Gonda、Gauda、Lírio-dos-tintureiros、

2014年3月28日、2015年1月24日、2月5日、2月11日、4月29日、2016年6月9日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

レセダ・ルテオラ Reseda luteola の花。二年草。葉は線形~披針形。茎頂に長い穂状花序が直立し、黄緑色の小さな花が咲く。

 

黄色の染料の原料として栽培されるヨーロッパ のモクセイソウ。葉は互生し、単葉か羽状複葉。頂生の総状花序に両性の花をつける。

 

 

 

 

 

レセダ・ルテオラ Reseda luteola でした。 

©2022 MUZVIT

 

 

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サポナリア・オフィキナリス Saponaria officinalis

2022-10-28 09:42:52 | ポルトガルの野の花

 

ナデシコ科、Caryophyllaceae、サボンソウ属、ヨーロッパから中央アジア原産の多年草、

学名:Saponaria officinalis、

和名:サボンソウ、セッケンソウ(石鹸草)、

英名:Soapwort、Bouncing-bet、Crow Soap、Bouncing Bess、

葡名:Erva-saboeira、

2014年12月2日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2015年6月13日、2016年7月17日、2017年7月12日、ベイラ地方で撮影、

 

草原や道端、河岸などに生え、幅の広い葉を対生、草丈は1メートルほどになる。花は大型で淡 紅色,5枚の花弁が平開する。 花径は20mm程度。

 

やさしいピンク色の花は開花後除じょに色が抜けて白っぽくなる。耐寒性が強い。

 

葉や茎、根には石けんの成分であるサポニンが含まれるため、30分以上煮だすと石鹸液ができる。ただし根は有毒。種小名のオフィキナリス Officinalis は(薬用の)という意味。

 

 

和名の(サボン)はポルトガル語の石鹸。英名の(ワート)は雑草のことである。地下に白く太い根茎が横たわる。乾燥した根は薬用ともされ、去痰や慢性皮膚疾患に用いられる。また、根を乾燥させたものをサポナリア根といい、梅毒・皮膚病の薬とした。葉を摘んで濡らしながら揉むと石鹸と同じように泡だってくる。実際にヨーロッパでは この葉を洗濯に用いていたそう。

 

サポナリア・オフィキナリス Saponaria officinalis でした。 

©2022  MUZVIT 

 

(GKZ植物事典より)和名は、葉や根を水に浸し揉むと泡が出るので。古くヨーロッパでは、実際に石鹸代わりに洗濯時に使用してきたという。属名はラテン語の sapo(=石鹸)から来た名で、粘液質の汁が水に溶けると泡が出ることから。種小名は「薬用の」の意。

サボンソウは、ナデシコ科の多年草である。根茎にサポニンが含まれ皮膚病などの治療に用いられてきた。草丈は30~100㎝程度。根茎が横に這って繁殖するので株としてのまとまりが出来ない。観賞用としてはロックガーデン向きである。葉は対生し、光沢がある。6~7月頃白色または淡紅色の花を見せる。花径は2~3㎝程度である。開花時には色濃いピンクであるが開花の進行に応じて白色へと変化する。我が国へは明治初年頃渡来している。(GKZ植物事典より)

 

 

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ロトゥス・コルニクラトゥス Lotus corniculatus

2022-10-27 09:40:49 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、ミヤコグサ(ロトゥス)属、温帯ユーラシアおよび北アフリカ原産、多年草、、

学名:Lotus corniculatus、

英名:Bird’s-foot Trefoil、Bird’s-foot Deervetch、

2016年6月16日、7月17日、2017年5月23日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、

 

ロトゥス・コルニクラトゥス Lotus corniculatus の花。

 

日本で見られるミヤコグサ(都草、学名:Lotus japonicus)に近縁種。英名の「鳥の足」とは、茎の上に種子鞘が現れることを指す。草丈は5~20cmほど。周辺植物によっては50cmに達することもある。

 

砂質土壌を好む。6月~9月頃に開花。

 

後ろに咲いている白い花はエリカ・アルボレア Erica arborea。

 

ロトゥス・コルニクラトゥス Lotus corniculatus でした。

©2022 MUZVIT

 

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コリジオラ・リトラリス Corrigiola litoralis

2022-10-26 10:03:02 | ポルトガルの野の花

ナデシコ科、Caryphyllaceae、コリジオラ属、

学名:Corrigiola litoralis、

英名:Strapwort、、葡名:Erva-pombinha、

2014年11月12日、16日、2016年11月17日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2015年1月24日、10月29日、2016年2月17日、2017年11月19日、コスタ・アズール地方で、2009年6月21日、2016年9月25日、ベイラ地方で、2015年12月23日、アルガルベ地方で撮影、

 

コリジオラ・リトラリス Corrigiola litoralis の花。表示名は学名の音読み。花の直径は2mmほどと極小。肉眼ではなかなか確認できない。デジカメで撮って初めて5弁花だと確認できたほど。

 

顎弁も5枚、雄蕊は5本。花弁は淡い緑から白で、額片は赤く染まる。

 

草丈は10cmほど。匍匐して横に30~40cmほど広がる。

 

ポルトガルでは花の少ない11月、キノコ観察で森に入り、その開けた草地で発見。学名の Corrigiola は(紐)、litoralis は(沿岸)の意。

 

 

コリジオラ・リトラリス Corrigiola litoralis でした。  

©2022  MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名は、ギリシャ語で「紐状の」の意。種小名は「海浜性の」の意。

コリジオラ・リトラリスはナデシコ科の1年草である。本種は、学名に示されているように自生の見られる野草である。草丈は10㎝程度であるが、茎は赤味を帯びており、地を横走しマット状に広まりを見せる。葉は、楕円状で、縁部は全縁、先端部は円頭、基部では幾分葉柄状に狭まり茎に対生する。6~10月頃、茎頂並びに枝先に散形花序を出し、径2㎜程度で5弁の白花を多数付ける。萼片は桃赤色であるので、蕾時には赤く見える。萼片は5個、雄蕊も5個、雌蕊は1個。花後には長さ1~2㎜程度の蒴果をつけ、完熟すると割れて種子を放出する。本種は北米並びにオーストラリアでは帰化状態にある。(GKZ植物事典より) 

 

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ユーフォルビア・ペプルス Euphorbia peplus

2022-10-25 09:50:19 | ポルトガルの野の花

トウダイグサ科、Euphorbiaceae、トウダイグサ属、ヨーロッパ、北アフリカ、西アジア原産、1年草、

学名:Euphorbia peplus、

和名:チャボタイゲキ(矮鶏大戟)、

英名:Petty Spurge、Radium Weed、Cancer Weed、Milkweed、葡名:Ésula-redonda、Sarmento、

2015年1月28日、2月5日、2016年2月7日、20日、22日、2018年1月25日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ユーフォルビア・ペプルス Euphorbia peplus の花。農地や庭園、その他の荒れた土地で生育する。

 

原産地域外では、非常に広範囲に帰化しており、オーストラリア、ニュージーランド、北米、その他の温帯および亜熱帯気候の国々で外来種となっている。

 

草丈は5〜30cm。ほとんどは農業雑草として草丈が低く育つ。

 

滑らかで無毛の茎をもつ。葉は先の尖った楕円形で、長さ1〜3cm、滑らかな縁部を有する。3つの放射状の散形花序を持つ緑色の花が咲く。トウダイグサ科に典型的な蜜腺は、長く薄い角 (horn) を持ちインゲンマメ形をしている。

 

この植物の汁は、急速に複製するヒトの組織に対して毒性があり、がんを含む一般的な皮膚の病変に対する伝統的治療薬として長い間使用されてきた。活性成分はインゲノール 3-アンゲラートと呼ばれるジテルペンエステルである。インゲノール 3-アンゲラートを含むゲルは日光角化症の治療薬としてアメリカ食品医薬品局 (FDA) に認可された。(Wikipediaより)ユーフォルビア・ペプルス Euphorbia peplus でした。

 

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、小形のタイゲキ(ナツトウダイ等を一括しての総称)の意から。属名は、古代ローマの医師エウフォルブスの名に因んでいるという。種小名は「覆う、ラップする、包む」の意。

チャボタイゲキは、トウダイグサ科の1~2年草である。全草無毛で、草丈は、10~25㎝程度となる。茎は、株基で分枝をすることはまれではないが、上部では分枝をすることはない。葉は長さ1~2㎝、幅0,7~1,2㎝程度の倒卵状楕円形で、縁部は前縁、先端部は鈍頭~円頭で、本部はくさび形となる。茎上部の葉は、茎に対生~3輪生する。葉質は薄い。5~8月頃、茎上部にトウダイグサ科特有の杯状花序を出す。花序の色は淡黄色。花後には、径2㎜程度で扁卵形の果実をつける。果実の外側には2条の鰭(翼)を持つ。種子は赤褐色に熟す。本種は、原産地の項に記した地の原産であるが、今日、北米・オーストラリア・ニュージーランド等で帰化状態にある。我が国でも今日、本州(関東以西)~九州にかけて帰化状態にある。(GKZ植物事典より)

 

 

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ニゲラ・ダマスケナ Nigella damascene

2022-10-24 09:47:50 | ポルトガルの野の花

キンポウゲ科、Ranunculaceae、クロタネソウ(ニゲラ)属、地中海沿岸地域原産、一年草、

南ヨーロッパ、北アフリカ、南西アジアに分布、

学名:Nigella damascene、

和名:クロタネソウ(黒種子草)、

英名:Love-in-a-mist、Ragged Lady、Devi-in-a-Bush、葡名:Cabelo de Vênus、

2013年4月29日、2015年5月5日、2018年5月3日、23日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

日当たりの良い砂礫地に生え、高さは20~60センチになる。表示名は学名の音読み。

 

葉は羽状複葉で、小葉は糸状に細裂する。

 

5月から7月ごろ、枝先に青色や白色、紫色などの花を咲かせる。花弁のように見えるのは萼片。

 

ヨーロッパでは16世紀末から栽培され、日本へは江戸時代に渡来。別名をクロタネソウ(黒種草)というように、種子は真っ黒で光沢がある。揮発性のニゲラ油が含まれるため芳香がある。しかし毒性のアルカロイドを含む。Nigella はラテン語の「Niger(黒い)」が語源。アフリカ大陸の国の Niger(ニジェール)や Nigeria(ナイジェリア)もこれが語源。熟したタネが黒いところにちなむ。

 

英名でラブ・イン・ア・ミスト(love in a mist:霧の中の恋人)やデビル・イン・ア・ブッシュ(devil in a bush:茂みの中の悪魔)と呼ばれる。前者は細かい総ほう片に包まれた花から、後者は先端にツノ状の突起がある果実からのイメージだと思われる。ヨーロッパでは、全草を乾燥させて枕に入れると、安眠に良いとされている。種を砕いて飲むと利尿作用がある。また、スパイスとしても用いる。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、種子が黒色のため。属名は、ラテンの niger(=黒色)を語源としている。和名と同様に種子が黒いことから。種小名は、「ダマスカスの」という意味となる。

クロタネソウは、キンポウゲ科の一年草である。草丈は30~60㎝。葉姿はフェンネルに似ている。開花期は5~6月で、枝先に白、淡青、黄、紫色などの花を見せる。我が国へは、幕末に渡来している。 (GKZ植物事典より)

 

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ラミウム・アンプレキシカウレ Lamium amplexicaule

2022-10-22 10:09:07 | ポルトガルの野の花

シソ科Lamiaceae、オドリコソウ属、1年草、または越年草、アジアやヨーロッパ、アフリカなどに広く分布、

学名:Lamium amplexicaule、

和名:ホトケノザ(仏の座)、サンガイグサ(三階草)、カスミソウ、ホトケノツヅレ、

英名:Henbit Deadnettle、葡名:Lãmio、Chuchapitos、

2011年2月12日、2015年2月12日、2016年2月15日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、

2018年6月20日、ベイラ地方で撮影、

 

成長した際の高さは10 - 30cm。四角断面の茎は柔らかく、下部で枝分かれして、先は直立する。

 

別名のサンガイグサ(三階草)は、茎が段々につくことから。葉は対生で、縁に鈍い鋸歯があり、下部では葉枝を持つ円形、上部では葉枝はなく茎を抱く。花期はポルトガルでは2月、日本では3 - 6月、上部の葉脇に長さ2cmほどの紫で唇形状の花をつける。

 

つぼみのままで結実する閉鎖花が混じることが多い。白い花をつけるものもあり、シロバナホトケノザ(f. albiflorum)と呼ばれる。日本では、北海道以外の本州、四国、九州、沖縄に自生する。

 

道端や田畑の畦などによく見られる雑草である。子供が花びらを抜き取り、それを吸って蜜を味わって遊ぶことがある。

 

春の七草の一つに「ほとけのざ」があるが、これは本種のことではなく、標準和名をコオニタビラコというキク科の草である。ところが、このためにこの種を七草の「ほとけのざ」であると誤解されている場合がある。本種は食用ではないため、注意を要する。(Wikipediaより)

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、上部の対生する葉が仏の円座に似ていることから。属名はラテン語で「イラクサのような植物」の意。種小名は「抱茎の」の意。

ホトケノザはシソ科の多年草である。細い茎は下部で枝分かれし、草丈20~30㎝になる。葉は対生し、円形か半円形。茎の下部につく葉は長い柄を持つが、上部の葉には柄がない。早春に淡紫色から紅紫色の細かい筒型の花を見せる。 (GKZ植物事典より) 

 

 

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カレンドゥラ・スフルチコサ Calendula suffruticosa

2022-10-21 10:34:04 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、キンセンカ(カレンドゥラ)属、イベリア半島原産、多年草、

学名:Calendula suffruticosa、

英名:Sicillian Marigold、Shurabby Marigold、

2009年3月8日、2011年2月11日、2014年7月28日、9月7日、2015年1月24日、2月1日、6月23日、2016年1月29日、2月7日、29日、9月17日、2020年9月28日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2009年2月、2015年12月23日、2018年1月15日、アルガルベ地方で撮影

撮影、

 

カレンドゥラ・スフルチコサ Calendula suffruticosa の花。花の直径は2cmほど。

 

 

舌弁花は20枚程度と多弁。舌弁の先端は3裂する。

 

 

草丈は20cmほど。葉は肉厚で縁は波打つ。

 

 

枝はよく分枝し、広がり、早春から初夏、又、秋から冬にまでも花を咲かせる。

 

イベリア半島の沿岸部に自生。カレンドゥラ・スフルチコサ Calendula suffruticosa でした。

 

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名の Calendula とは、古代ローマでは「朔日(ついたち)」を意味したが、これから転じて、「一ヶ月」を意味するようにもなった。つまりこの花の花期があまりにも長いことから。種小名は「亜低木状の」の意。

カレンデュラ・スフルティコサはキク科の多年草である。茎下部は木質化し、直立し、草丈は20~40㎝程度となる。葉は肉厚で、表面には光沢があり、縁部は全縁であるが概して大きく波を打ち、先端部はほぼ円頭~鈍頭で、基部では葉幅が狭まり葉柄状と化し茎に互生する。原産地では12~3月頃、長さ20~30㎝程度の花茎を立ち上げ、径3~5㎝程度の頭花を付ける。花は共に黄色の舌状花と管状花とで構成される。舌状花の先端部は3浅裂する。花後の果実から散出される種子は、長さ2~3㎜程度の三日月形で、他物に引っかかるように出来ている。(GKZ植物事典より) 

 

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シェラルディア・アルヴェンシス Sherardia arvensis

2022-10-20 09:55:12 | ポルトガルの野の花

アカネ科、ハナヤエムグラ属、ヨーロッパ、北アフリカ、南西アジア原産の1年草、

学名:Sherardia arvensis、

和名:ハナヤエムグラ(花八重葎)、別名:アカバナムグラ、アカバナヤエムグラ、

英名:Blue Fieldmadder、Field Madder、Spurwort、葡名:Granza、Granza-dos-campos、

2011年2月7日、ポルトガル、アルガルベ地方で、2015年4月29日、5月5日、2016年1月29日、2月7日、20日、2018年5月1日、3日、2020年6月9日、2021年3月17日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

日当りの良い牧場などに群生している。

 

茎は基部で多数枝分かれして地上を這い、枝先が立ち上がって直立し、高さ30-40 cmまで成長し群生する。葉には毛が生えており、長さ5-10 mmで6枚輪生する。

 

花は薄い紫色かピンク色の4弁花で直径約3mmと小さい。

 

雌蕊の花柱は2個で花から突き出て、雄蕊は4本。ハナヤエムグラ属の唯一の種である。ヤエムグラ属と近縁。日本にも帰化植物として見られる。(Wikipediaより)

 

花があまりにも小さくデジカメではなかなかピントが来ない。和名のハナヤエムグラは葉が幾重にも重なって茂る様子と、花が美しいことから。シェラルディア・アルヴェンシス Sherardia arvensis でした。

©2022  MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、ヤエムグラの近縁種で顕著な花を付けることから。属名は、現代植物分類学の父とも呼ばれている18世紀イギリス人 William Sherard への献名。種小名は「畑地の、耕作地の」の意。

ハナヤエムグラはアカネ科の1年草である。茎は斜上し、草丈は30~60㎝程度となる。茎の切り口(断面)は方形で、4稜を持ち、稜上には下向きの刺毛が列生する。葉は、長さ5~10㎜程度の披針形で、4~6個が輪生する。葉には粗毛が散生する。5~9月頃、茎頂並びに枝先に8個の総苞をつけ、径3~5㎜程度の花を数個付ける。花冠は4列する。花色は、咲き始めは白色であるが、やがて淡紫色~淡桃色となる。花後には、子房と萼が合着した果実を付ける。本種は、世界の温帯地域に広く帰化状態にある。日本でも、昭和36年(1961年)に千葉県習志野市で確認されて以降、現在では、北海道~九州にまで帰化している。(GKZ植物事典より) 

 

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アンティリス・モンタナ Anthyllis montana

2022-10-19 09:57:59 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、クマノアシツメクサ(アンティリス)属、南欧~アルプス地方原産、多年草、

学名:Anthyllis montana、

英名:Mountain Kidney Vetch、Alps Anthyllis、

葡名:Vulnerária、

2015年4月29日、5月5日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

アンティリス・モンタナ Anthyllis montana の花。花の直径は2cmほど。

 

ピンクから紫色の頭上花を多数咲かせる。草丈は50cmほど。日当たりの良い草原や沿道に自生、群生していることもある。楕円形の葉を15~16枚対生または互生させ立ち上げる。

 

アンティリス・ブルネラリア Anthyllis vulneraria(クマノアシツメクサ)と混生している時もある。

 

モンタナの名前があるが、ポルトガルでは標高の低い山にも自生。標高:0~2400m。

 

アンティリス・モンタナ Anthyllis montana でした。

©2022  MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名は、ギリシャ語の anthos(=花)と iolos(=産毛)の合成語から。種小名は「山地性の」の意。

アンティリス・モンタナは、マメ科の多年草である。草丈は50㎝程度となり、茎基部は木質化する。茎は赤味を帯びており、周囲を刺状の剛毛が覆う。葉身は羽状複葉で、10~20対の小葉を持ち、茎に互生する。小葉は長方形にも近いような楕円状で、全縁鈍頭で、裏面には白色の軟細毛が密生する。4~5月頃、葉腋から長い花茎を伸ばし本種は、紫色の頭花を付ける。個々の花はマメ科特有の蝶形花である。(GKZ植物事典より)  

 

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チコリウム・インティブス  Cichorium intybus

2022-10-18 09:52:37 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、キクニガナ属、地中海沿岸地域原産の多年草、

学名:Cichorium intybus、

和名:キクニガナ(菊苦菜)、チコリー、プンタレラ 、

英名:Common Chicory、Chicory、Putarella、葡名:Chicoria、

2008年7月、2014年6月10日、7月31日、9月7日、2015年8月1日、2016年6月9日、10月27日、2017年6月13日、2020年6月17日、7月31日、ポルトガル、コスタ・アズール地方、2015年5月7日、23日、アレンテージョ地方で撮影、

 

花の直径は3cmほど。花びらは薄く繊細だ。涼やかなブルーが枯れ野原に映える。草丈は60~150cmほど。

 

これがあのスーパーの野菜売り場で売られているチコリ、或いはチコリの仲間プンタレラとは驚きだ。花色の変化はあまりない。縦横に枝分かれして花を付ける。5月~8月沿道沿いに涼やかな花を咲かせる。朝陽を受けた花びらは美しい。

 

地面ぎりぎりにはタンポポの様な葉、そして硬い茎が枝分かれして大株に。日当たりの良い道路わきや荒地に大株、小株で咲いている。

 

葉や根には独特の苦味があり、肥培した株から出させた芽を暗黒下で軟白栽培したものを、主にサラダとして賞味するほか、根を炒ったものをコーヒーの風味づけや代用品にも使う。茶代用品(茶外茶)として飲むこともできる。

 

フランスおよびカナダではアンディーヴ(綴りは同じくendive)と呼ぶが、同じフランス語圏でもベルギーではシコン (Chicon) と呼ぶ。シコンのグラタンは代表的なベルギー料理のひとつである。イタリアではチコーリア (cicoria) とよばれ、葉の部分は茹でて付け合わせ野菜として、先の柔らかい部分はプンタレッラ(puntarella)と呼ばれ、生のまま細く割いてサラダとして食されることが一般である。ドイツでは薬効のあるハーブとして用いられている。現在では日本でも国産のチコリーが生産されている。(Wikipediaより)

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、ニガナに似ているが、キクのような大輪の花を持つことから。属名はギリシャ語の kio(=行く)と chorion(=畑)を語源としている。畑で栽培されることから。種小名は、キクチシャのアラビヤ古名から。

キクニガナはキク科の多年草である。草丈は50㎝~150㎝程度となる。根は深く、品種によっては多肉根となる。葉は互生し、下葉は逆向きに羽状となる。根株から出る新芽(根出葉)を軟白してサラダ等に用いる。また、コーヒーの代用にしたり、コーヒーに混ぜたりもする。我が国への渡来時期不詳。(GKZ植物事典より)

 

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ラヴァンデュラ・ストエカス Lavandula stoechas

2022-10-17 10:54:40 | ポルトガルの野の花

シソ科、Lamiaceae、ラヴァンデュラ属、ヨーロッパ南西部地中海沿岸地域原産の半耐寒性常緑小低木、

学名:Lavandula stoechas、

和名:ストエカスラベンダー、フレンチラベンダー、スペインラベンダー、

英名:Lavender Stoechas、French Lavender、Spanish Lavender、Topped Lavender、

葡名:Rosmaninho、

2008年6月、2010年4月22日、2015年5月7日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2014年5月、2015年4月29日、5月5日、コスタ・アズール地方で、2015年6月13日、2017年5月23日、ベイラ地方で撮影、

 

ラヴァンデュラ・ストエカス Lavandula stoechas の花。1~3mmの小さな花を無数につけ、花穂の先端に紫紅色の苞葉がある。太陽を浴び風に揺らめく。清涼感ある香りがあり、短毛で覆われている。霜や寒さに弱い種が多いが、暑さには比較的強い。

 

伝統的にハーブとして古代エジプト、ギリシャ、ローマ、アラビア、ヨーロッパなどで薬や調理に利用され、芳香植物としてその香りが活用されてきた。花、葉、茎は細かい毛でおおわれており、その間に精油を出す腺がある。揮発性の油を多く含むため、草食動物はほとんど食べないが、芳香で蜂などを引き寄せる。ポルトガルでもラヴァンデュラの蜂蜜として売られている。

 

ユーカリと同じように夏の暑さなどで自然発火し、野火をよぶ。種子は野火の後に発芽する性質がある。

 

英語の lavender は古フランス語の lavandre に由来する。lavandre の語源として様々な説があるが、「洗う」という意味のラテン語の lavo や lavare から来るといわれる。(Wikipediaより)

 

ラヴァンデュラ・ストエカス Lavandula stoechas でした。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、英名の音読みから。属名はラテン語の lavo(=洗う)が語源。種小名はフランス・マルセイユ沖の Stoechades 諸島の名に因んでいる。

ストエカスラベンダーは、一般的にフレンチラベンダー或いはスパニッシュラベンダーと呼ばれて親しまれているシソ科の常緑小低木である。樹高は50~60㎝程度となる。葉は、長さ2~4㎝程度の狭楕円状で、茎に対生する。本種は花の形状に大きな特徴がある。細かく密に集まった輪散花序が10段以上にもなり、その先端に大きな苞葉を持つ。花期は3~5月頃で、淡紫色。芳香を持ち、ローズマリーに似た香りを持つ。(GKZ植物事典より)

 

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ヴェルバスクム・シヌアトゥム Verbascum sinuatum

2022-10-16 09:46:48 | ポルトガルの野の花

ゴマノハグサ科、Scrophulariaceae、モウズイカ属、地中海沿岸地域原産の耐寒性多年草、 

学名:Verbascum sinuatum、

和名:モウズイカ、英名:Wavy-leaved Mullein、

葡名:Verbasco amarelo、

2008年6月、2014年6月12日、22日、2015年7月19日、2016年6月1日、10月27日、2017年6月11日、13日、25日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2015年6月13日、2016年9月25日、ベイラ地方で、2017年7月12日、アレンテージョ地方で撮影、

 

アレンテージョ地方の牧場脇など夏まで咲き続ける。西洋マツムシソウと同じところに咲いているのを良く見かける。

 

アレンテージョ地方では道端や草むらの中に咲き、5月ごろから7月末ごろまで花が楽しめる。

 

人の背丈ほどにもなる、たくましい花。花は直径2センチほどで、可愛らしい。7月に入って雨は殆ど降らず大地はからからに乾いているのにまだ威勢よく咲いている。

 

葉を真上から見たところ。

 

古城をバックに田舎道の沿道に咲く。

©2022 MUZVIT

 

 

(GKZ植物事典より)和名は、学名の音読みから。属名は、ギリシャ古語からで「髭の生えた者」の意。全草が毛で覆われているため。種小名は「縁が波状の」の意。

ウエルバスクム・シヌアトゥムはゴマノハグサ科の多年草である。草丈は1m程度となる。葉は全て根出し、ロゼットを構成する。葉は長さ35㎝程度の長楕円状で、縁部は大きく深裂するが、裂片の先端部円頭のため、葉を真上から見ると葉の縁部が半円状に見える。つまり、葉の縁部は大きく波状となっていると言える。6~8月頃、茎並びに枝の周囲に径3㎝程度で黄色い5弁花を多数付ける。(GKZ植物事典より)

 

 

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ルビア・ペレグリナ Rubia peregrina

2022-10-15 16:05:49 | ポルトガルの野の花

アカネ科、Rubiaceae、アカネ属、地中海沿岸地域原産、つる性の常緑多年草、

学名:Rubia peregrina、

和名:ヤセイアカネ(野生茜)、

英名:Wild Madder、仏名:Garance voyageuse、

葡名:Granza-brava、Respa-saias、Raspa-linguas、Pegmaço、Pegamasso、Ruiva-brava、

2015年5月5日、5月6日、2016年6月1日、2018年5月3日、4日、5日、9日、6月6日、2020年7月8日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

 

ルビア・ペレグリナ Rubia peregrina の花。茎は四角形で、下向きの刺がある。葉は楕円形~卵形で、革質で光沢があり、4~6枚輪生し、1脈、縁に下向きの刺がある。葉裏の中肋にも刺がある。

 

花は5弁、円錐花序に淡黄緑色で直径3mmほどの小さな花がつき、黒色の漿果が実る。

 

 

 

 

 

ルビア・ペレグリナ Rubia peregrina でした。

©2022 MUZVIT

 

 

(GKZ植物事典より)和名は学名の音読みから。属名は、ラテン語の ruber(=赤)に由来している。種小名は「外来の、異質の」の意。

ルビア・ペレグリナはアカネ科の常緑多年草(亜低木)である。本種は、原産地の項に記した地の標高0~1000mの比較的岩礫質で日当たりの良い路傍等に自生の見られる野草である。草丈は0,5~2,5m程度となる。茎は四角柱状で、鋭い刺が下向きに密生している。葉は革質で表面には光沢がある卵形~楕円形で、5個以上の葉が輪生する。実際は、その内の2個は托葉が変化したものである。葉の縁部には刺状にも見える粗い鋸歯を持ち、先端部は鈍頭~鋭頭となる。4~6月頃、葉腋から円錐花序を出し、径5~7㎜程度で淡黄緑色の5弁花を多数付ける。本種の花は虫媒花であり昆虫により受粉を媒介される。花後には径5㎜程度で緑色の液果をつけ、やがて黒熟する。(GKZ植物事典より)

 

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