The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

ルスクス・アクレアトゥス Ruscus aculeatus

2022-07-31 09:34:06 | ポルトガルの野の花

キジカクシ科、Asparagaceae、ナギイカダ(ルスクス)属、地中海沿岸地域原産、常緑小低木、

学名:Ruscus aculeatus、

和名:ナギイカダ(梛筏)、

英名:Butcher’s-broom、葡名:Gilbardeira、Falso azevinho、

2016年1月29日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

葉は退化しており、末端の茎が葉のように扁平になり、先は鋭いとげになっている。この葉状茎の上に花が1個つく。

 

雌雄異株で、花は春から夏に咲き、冬に赤い果実をつける。和名は葉が似ている針葉樹のナギと葉の上に花の咲くハナイカダを合わせたもの。

 

非常に高い耐陰性を持つ。アオキやハランなどの耐陰性が高いとされる他の植物が耐えられない程の照度の低い場所でも生育が可能。ルスクス・アクレアトゥス Ruscus aculeatus でした。

©2022 MUZVIT

 

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シレネ・デキピエンス Silene decipiens

2022-07-30 10:33:05 | ポルトガルの野の花

ナデシコ科、Caryophyllaceae、マンテマ属、地中海沿岸地域原産、

学名:Silene decipiens

2009年3月11日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ポルトガルの固有種。表示名は学名の音読み。

 

3月から5月に開花。

 

 

 

 

シレネ・デキピエンス Silene decipiens でした。

©2022 MUZVIT

 

 

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ダウクス・カロータ・ヘロピルス Daucus carota subsp halophilus

2022-07-29 09:22:35 | ポルトガルの野の花

セリ科、Apiaceae、ニンジン(ダウクス)属、ヨーロッパ、西アジア原産の2年草、

学名:Daucus carota subsp halophilus、

和名:ノラニンジン(野良人参)、

英名:Wild Carrot、Bird’s Nest、Bishop’s Lace、Queen Anne’s Lace、葡名:Cenoura、

2013年5月23日、ポルトガル、エストレマドゥーラ地方で、2009年6月13日、2014年6月12日、7月28日、2015年5月5日、6月23日、7月25日、8月19日、2016年9月17日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ダウクス・カロータ・ヘロピルス Daucus carota subsp halophilusの花。

 

細かく切りこまれた香りのある葉。黄色がかった細い根を もつ。

 

海辺の近くなどの砂丘や崖の上などに自生。亜種名の halophilus は好塩菌。

 

花後は平たい種ができている。

 

大西洋の水平線を望む切り立った崖の台地に見られる。崖の上の台地、砂丘、海辺近くの草地などにも自生。ダウクス・カロータ・ヘロピルス Daucus carota subsp halophilusでした。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は、野生種のニンジンの意から。属名は、ギリシャ語のdaiein(=温める)を語源とし、薬用とすると体を温めるということから。種小名はニンジンのラテン古名で、語源は「角」を意味した。

ノラニンジンはセリ科の1・2年草である。草丈は30~60㎝程度となる。葉は長柄を持ち3回羽状に深裂し、裂片は披針形~線形で、先端部は鋭 頭となる。複葉で2~3回に裂ける。小葉は卵形~倒卵形でである。7~9月頃、複散形花序を出し、白色5弁の小花を多数つける。食用に栽培されるニンジン と相違して直根の太さは1㎝に満たない。果実は長楕円形で刺を持つ。一般的には、栽培されたニンジン(Daucus carota subsp. sativas)が逸失したものが本種と説明されているが、学名からも、本種(野生種)を栽培化したものが食用ニンジンなのでは無かろうか?本種は、世界の温帯地域に帰化状態にあり、我が国も例外では無い。  (GKZ植物事典より)

 

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エリゲロン・アクリス Erigeron acris

2022-07-28 10:27:48 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、ムカシヨモギ(エリゲロン)属、

学名:Erigeron acris、

英名:Bitter Fleabane、Blue Fleabane、

2016年10月16日、29日、11月2日、14日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で、2018年1月30日、アレンテージョ地方で撮影、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

©2022 MUZVIT

 

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オノニス・レクリナタ Ononis reclinata

2022-07-27 11:04:40 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、オノニス属、地中海沿岸地方原産、多年草、

学名:Ononis reclinata、

英名:Small Restharrow、葡名:Unha-dos-gato、

2018年5月15日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、2018年5月10日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

多年生のハーブ。

 

草丈は20センチほど。

 

オノニス・レクリナタ Ononis reclinata には刺はない。

 

花の大きさは5ミリほど。あまりにも小さな花なので、覗き込んで写真を撮っていた。1時間後にサングラスを落してしまったことに気が付いて探し回ったら、この花の上にそっと乗っていた。

 

オノニス・レクリナタ Ononis reclinataでした。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は学名の音読みから。属名は、ギリシャ古語の植物名から。種小名は「内曲の、下曲の」の意。

オノニス・レクリナータはマメ科の多年草である。本種は、地中海沿岸地方の概して沿海地に自生の見られる野草であるが、内陸部にも分布はあるという。標高は海抜0~800m程度までとなる。草丈は2~25㎝程度までとなる。葉は3出複葉で、小葉は楕円状で、上半部に鋸歯を持ち、先端部は3浅裂する。8~10月頃、葉腋に径8~10㎜程度で桃色の蝶形花をつける。花後の果実は長さ4~10㎜程度の円筒形で、中に径1㎜程度で茶色の種子を9~16個内包する。 (GKZ植物事典より)

 

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パレニス・マリティマ Pallenis maritima

2022-07-26 09:55:17 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、パレニス属、地中海沿岸地域原産、多年草、

学名:Pallenis maritima、

和名:ゴールドコイン、

英名:Mediterranean Beach Daisy、Gold Coin、Gold Coin Daisy、

葡名:Asteriscus maritimus、

2017年5月21日、2020年6月25日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

高さ30 cm、幅45 cmまで成長

 

花期は2~6月。

 

 

 

 

パレニス・マリティマ Pallenis maritima でした。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より) 和名は学名の音読みから。属名は、ラテン語の palea(=内花頴、托苞)を語源としている。種小名は、「刺の多い」の意。

パレニス・マリティマはキク科の多年草である。本種は、地中海沿岸地帯の日当たりの良い開けた草原に自生する野草である。草丈は30~50㎝程度となる。 茎は木質化し横走し、マット状に広がりを見せる。葉は倒卵状楕円形で、全縁、鈍頭、茎に疎らに互生する。葉は全体的に白毛が密生する。3~7月頃、茎頂に 径2~3㎝程度の黄色い花をつける。花は舌状花と筒状花で構成される。萼片の先端部は刺状突起となる。冠毛は1~1.5㎜程度で長く残る。花後には 1~1,5㎝程度の円筒形の痩果をつける。 (GKZ植物事典より)

 

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パレニス・スピノサ Pallenis spinosa

2022-07-25 10:53:34 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、パレニス属、地中海沿岸地域原産、

学名:Pallenis spinosa、

和名:パレニス・スピノサ、

英名:Spiny Golden Star、Spiny Ox-eye Daisy、Spiny Starwort、葡名:Pampilho-espinhoso、

2012年6月、2015年4月29日、5月5日、2018年5月23日、25日、2020年6月17日、ポルトガル コスタ・アズール地方で、2010年5月16日、2017年6月13日、2018年5月23日、アレンテージョ地方で撮影、

 

パレニス・スピノサ Pallenis spinosa の花。花のガクが特徴的。

 

花の直径は2cm程。草丈は30~50cm程。

 

日当たりの良い草むらなどに群生している。

 

 

 

パレニス・スピノサ Pallenis spinosa でした。   

©2022 MUZVIT

 

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アデノカルプス・テロネンシス Adenocarpus telonensis

2022-07-24 09:19:43 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、アデノカルプス属、

学名:Adenocarpus telonensis、

2018年6月20日、ポルトガル、アルト・アレンテージョ地方で撮影、

 

 

 

沿道脇に大きな茂みを作っていた。

 

 

 

わりと小さな葉で、棘はない。

 

アデノカルプス・テロネンシス Adenocarpus telonensis でした。

©2022 MUZVIT

 

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ブプレウルム・リジドゥム Bupleurum rigidum subsp. paniculatum

2022-07-23 09:51:32 | ポルトガルの野の花

セリ科、Apiaceae、ミシマサイコ(ブプレウルム)属、

学名:Bupleurum rigidum subsp. paniculatum、

和名:ミシマサイコ(三島柴胡)、

2020年6月25日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ポルトガル本土に存在する固有種。

 

種小名の rigidum は「堅い」の意。

 

草丈は30cmほど。葉は草の葉のよう。

 

 

 

ブプレウルム・リジドゥム Bupleurum rigidum subsp. paniculatum でした。

©2022 MUZVIT

 

 

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ソンクス・アスペル Sonchus asper

2022-07-22 09:51:09 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、ノゲシ(ソンクス)属、ヨーロッパ原産、

学名:Sonchus asper、

和名:オニノゲシ(鬼野芥子)、

英名:Prickly Sow-thistle、Rough Milk Thistle、Spiny Sowthistle、Sharp-fringed Sow Thistle、Spiny-leaved Sow Thistle、

2016年2月18日、2018年1月30日、ポルトガル、アレンテージョ地方で撮影、

 

世界中に外来種(帰化植物)として分布している。

 

日本では各地の道端や畑で見かけることができる。花期は春~晩秋で、タンポポのような黄色の花を咲かせる。

 

葉には刺があり触ると痛い。葉色は濃い緑で光沢がある。葉の基部は半月状に茎を抱く。

 

全体的にノゲシに比べると、少し大きく荒々しい感じがあり、名前に「鬼」が付くのが理解できる。

 

ソンクス・アスペル Sonchus asper でした。

©2022 MUZVIT

 

 

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リトルム・ヒッソピフォリア Lythrum hyssopifolia

2022-07-21 09:59:21 | ポルトガルの野の花

ミソハギ科、リトルム(ミソハギ)属、ヨーロッパ原産、多年草。

学名:Lythrum hyssopifolia、

和名:ミソハギ(禊萩)、コメバミソハギ、

英名:Lesser Loosestrife、Small Loosestrife、Hyssop Loosestrife、Grass-poly、

葡名:salicária-lisa、Salgueirinha、Salgueirinha-de-folha-de-hissoppo

2020年6月25日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影

 

リトルム・ヒッソピフォリア Lythrum hyssopifoliaの花。表示名は学名の音読み。湿地や田の畔などに生える。

 

茎の断面は四角い。葉は長さ数センチで細長く、交互に直角の方向に出る。

 

お盆のころ紅紫色6弁の小さい花を先端部の葉腋に多数つける。盆花としてよく使われ、ボンバナ、ショウリョウバナ(精霊花)などの名もある。

 

ミソハギの和名の由来はハギに似て禊(みそぎ)に使ったことから禊萩、または溝に生えることから溝萩によるといわれる。

 

リトルム・ヒッソピフォリア Lythrum hyssopifolia でした。

(c) MUZVIT 2022

 

(GKZ植物事典より) 和名は、学名の音読みから。属名はギリシャ語のlytoron(=血)を語源としている。花が血のように赤いことによる。種小名は「ヤナギハッカ属に似た葉の」の意。

リトルム・ヒソップフォリアはミソハギ科の多年草である。本種は、沼地や湿潤な農地に自生の見られる野草である。草丈は10~60㎝程度となる。茎には4陵がある。葉は長さ3㎝程度の長楕円状で、縁部は全縁、先端部は尖り、茎下部では対生し、上部に移ると互生する。葉の表面には光沢がある。5~7月頃、茎上部の葉腋に径4~8㎝程度で紅紫色の6弁花をつける。花後には蒴果をつけ褐色に熟す。本種は、ヨーロッパ原産の野草であるが、今日、北米、オセアニア、南アフリカ等では帰化状態にある。(GKZ植物事典より)

 

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メセムブリアンテムム・ノディフロルム Mesembryanthemum nodiflorum

2022-07-20 09:53:25 | ポルトガルの野の花

ハマミズナ科、Aizoaceae、メセムブリアンテムム属、

学名:Mesembryanthemum_nodiflorum、

英名:Slenderleaf Iceplant、

2020年6月25日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

イスラエル、パレスチナ、およびヨルダンに固有であり、アフリカ南部に固有

 

果実は、濡れると開くカプセルで、種子を放出する。

 

 

 

大西洋に突き出た岬の突端に生育している。

 

メセムブリアンテムム・ノディフロルム Mesembryanthemum nodiflorum でした。

©2022 MUZVIT

 

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ウレックス・エリナセウス Ulex erinaceus

2022-07-19 10:09:39 | ポルトガルの野の花

マメ科、Fabaceae、ハリエニシダ(ウレックス)属、ポルトガル、南部沿岸地域の固有種、

学名:Ulex_erinaceus、

葡名:Tojo-de-Sagres、

2011年2月7日、ポルトガル、アルガルベ地方で撮影、

 

種小名の erinaceus は、ハリネズミという意味。アルガルベの固有種。

©2022 MUZVIT

 

 

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レイシャルディア・ピクロイデス Reichardia picroides

2022-07-18 10:01:42 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、レイシャルディア属、ポルトガルの固有種、

学名:Reichardia picroides、

英名:French Scorzonera、Common brighteyes、

2015年12月12日、2016年11月22日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

ポルトガル領土、すなわちポルトガル本土に存在する種で、固有種。

 

0.5 m×0.3 mまで成長する。

 

花は4月から8月に咲き、種子は6月から9月に熟し、水はけの良い土壌を好む。

 

 

 

葉はほんのりとした甘さとほんのわずかな繊維の風味で、レタスの代用として非常に受け入れられやすく、サラダに使用する。

©2022 MUZVIT

 

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レイシャルディア・インテルメディア Reichardia intermedia

2022-07-17 10:13:15 | ポルトガルの野の花

キク科、Asteraceae、レイシャルディア属、地中海沿岸地域原産、

学名:Reichardia_intermedia、

英名:Mediterranean Reichardia、

2016年2月18日、ポルトガル、アレンテージョ地方で、11月22日、29日、コスタ・アズール地方で撮影、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイシャルディア・インテルメディア Reichardia intermedia でした。

©2022 MUZVIT

 

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