キク科、Asteraceae、ノコギリソウ属、ヨーロッパ原産、多年草、
学名:Achilea milefolium、
和名:セイヨウノコギリソウ(西洋鋸草)、
英名:Yallow、Common Yallow、Achillea Milfoil、Soldier's Woundwort、Boreal Yarrow、California Yarrow、Giant Yarrow、Coast Yarrow、Western Yarrow、Pcificyarrow、
葡名:Milefólio、Milenrama、Erva-dos-carpinteiros、Feiteirinha、Mil-folhas、
2016年6月13日、7月17日、2017年5月23日、7月12日、ポルトガル、ベイラ地方で撮影、
イギリスをはじめ、ヨーロッパ各地の空地、道端などに自生しているのが見かけられる。ヤローという英名は、アングロ・サクソン名 "gearwe"、オランダ語 "yerw" の訛りである。
葉は細かい羽状複葉で、ノコギリのように見える。そのためミルフォイル(millfoil)、サウザンド・ウィード(Thousand weed「たくさんのギザギザのある葉を持つ草」)の名前でも呼ばれることがある。その生命力の強さは、堆肥用の生ゴミに一枚の葉を入れるだけで急速にゴミを分解していく。また、根から出る分泌液は、そばに生えている植物の病気を治し害虫から守る力があり、コンパニオンプランツのひとつといわれている。
イギリスではサクソン人が、5世紀頃から薬草として栽培していた。家で育てたものを乾燥させ、家族のために火傷や切り傷に効く軟膏を作っていた。花期は7-9月頃で、灰色がかった白色、または薄ピンクの小さな花が固まって咲く。草丈は60センチ程度に育つ。株分けで容易に栽培でき、土質も選ばず根が広がるため、庭に生えると増えすぎて困るほどである。紅色や深紅色の園芸品種があり、「アカバナセイヨウノコギリソウ」の名で流通している。また、同じ仲間で草丈1メートルに育ち、黄色の花をつけるイエローヤロウ(キバナノコギリソウ)、草丈20センチで黄色の花をつけるウーリーヤロウ(ヒメノコギリソウ)がある。
若葉は軽やかな風味があり、大きくなると辛みが増し胡椒の風味が出る。刻んでサラダに加えられる。また、ほうれん草のように茹でて食べることもある。 スウェーデンでは、ビールの醸造にフィールド・ホップと呼ばれて用いられていた。(Wikipedia)より
花、葉は強壮効果、食欲増進、発汗、解熱作用があるとされハーブティーとして利用されることがある。ハーブ名はヤロウ (Yarrow)。
薬効に富むハーブティーとして飲まれる一方、冷やして傷口の消毒にも用いられる。また、殺菌力があり、傷を治すハーブとして、葉をそのまま傷口にあてがったり、粉末にして軟膏にしたものを用いる。また、生の葉を噛むと歯痛を鎮めるといわれている。リウマチの治療にも使われている。
アキレア・ミレフォリウム Achilea milefolium でした。
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(GKZ植物事典より)和名は西洋から渡来したノコギリソウの意から。ノコギリソウとは、葉の縁に細かい切れ込みがあることから。属名に見られるアキレアとは、ギリシャの医師アキレウスが最初に薬用植物として用いたと言う伝説による。種小名は「多数の葉の」の意。
セイヨウノコギリソウはキク科の多年草である。草丈は1m前後程度に。地下茎でよく繁殖をし、群生状況となる。葉は羽状に深裂する。根生葉は3回羽状となり、茎葉は2回羽状となる。6~9月頃、茎頂に複散形花序をつけ、径3~5㎜程度で灰白色~淡桃色の頭花をつける。本種は、北米、オーストラリア・ニュージーランドでは帰化状態にある。我が国には明治20年(1887に渡来し、今日、本州の一部並びに北海道では帰化状態にある。(GKZ植物事典より)
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