ナス科、Solanaceae、ナス属、南米アンデス山脈高地原産、多年草、
学名:Solanum_tuberosum、
和名:ジャガイモ、バレイショ(馬鈴薯)、
英名:Potato、葡名:Batata、Batata-inglesa、Batatinha、Pataca、Escova、Papa、Semilha、
2016年12月24日、ポルトガル、アルガルベ地方で撮影、
ソラヌム・ツベロスム Solanum tuberosum の花。表示名は学名の音読み。
12月24日、アルガルベ地方のちいさな無人駅の空き地で、栄養が良いのか青々と繁茂し、たくさんの花を付けていた。一見してナス科と判ったが、あまりにも頑丈そうで巨大なので検討がつかなかった。
大阪阿倍野の空港バス乗り場の前にロッテリアがある。コーヒーを飲みに入ったところ、隣のテーブルで若い男が山盛りのポテトフライだけをを食べていた。飲物も何も取らず、もくもくと旨そうに食べていた。あれではいかにも栄養のバランスが悪そうだ。
ジャガイモの原産は南米アンデス山脈の高地といわれる。16世紀には、スペイン人によりヨーロッパにもたらされた。この時、運搬中の船内で芽が出たものを食べて、毒にあたったため「悪魔の植物」と呼ばれた。日本には、1600年ごろにオランダ船によりジャカルタ港より運ばれた。日本では当時は観賞用として栽培されたという。
ジャガイモは地下の茎の部分(塊茎)を食用にする。加熱調理して食べられる他に、デンプン原料としても利用される。比較的保存がきく食材であるが、暗くても温度の高いところに保存すると発芽しやすいため、涼しい場所での保管が望ましい。芽や緑化した塊茎には毒性成分ポテトグリコアルカロイド(ソラニンなど)が多く含まれ、中毒の元になる。
「ジャガイモ」という呼び名について、「じゃが」とは、ジャワのジャガトラ(ジャカルタ)からオランダ造船によって伝播したことにちなむ。これが変化して現在のジャガイモという呼び名になった。ただし異説もあり、ジャワ島の芋の意味のジャワイモが変化したもの、天保の大飢饉でジャガイモのおかげで餓死を免れたことから呼称された「御助芋」が転じたものなどともされる。
「馬鈴薯」(ばれいしょ)という呼び名もよく用いられる。これは中国での呼び名のひとつと漢字が同じで、中国語で読むとマーリンシュー(ピン音 mǎlíngshǔ)となる。18世紀に日本人の小野蘭山『耋筵小牘』(1807年)が命名したといわれているが、中国名をそのまま輸入したものなのか、新しく付けた名前がたまたま中国名と同じだったのか、それとも蘭山の命名が中国に伝わったのかは明らかではない。一説には、ジャガイモの形が馬につける鈴に似ているということから、この名前になったという。また、「マレーの芋」という意味からこの名前が付けられたという説もある。なお、中国では他に「土豆」(トゥードウ)、「洋芋」(ヤンユー)、「薯仔」(シューザイ)などの呼び方もある。なお、日本の行政では馬鈴薯と呼んでいる。
英語のpotatoの語源は、タイノ族の言葉でサツマイモを意味するbatataがスペイン語のpatataに変化したものによる。なお、ジャガイモの原産地で古くから使われている言語の一つであるケチュア語ではpapaというが、この単語はそのまま中南米スペイン語で使われている。スペイン語でbatataがpatataに変化したのはこのpapaの影響であると考えられている。Papaはローマ教皇を意味する単語と同じであったため、これを忌避してPatataに変遷したともいわれる。(Wikipediaより)
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